ローソク岩
北海道余市郡余市町豊浜町沖にある岩、無人島 ウィキペディアから
北海道余市郡余市町豊浜町沖にある岩、無人島 ウィキペディアから
ローソク岩は、日本海に存在する無人島の1つで、面積は0.001km2である[2][3]。ニセコ積丹小樽海岸国定公園の一部に指定されている[2]。
積丹半島の海岸部分は断崖が連続し、その沿岸部には奇岩があちらこちら見られるが、このローソク岩も、そのような奇岩の1つに数えられる[4]。海面から45メートルを超える高さでそそり立つ[1]細長い特徴的な姿を持つ。岩質はハイアロクラスタイトと考えられている[1]。岩の上には神社が存在する。その形状から、「天を指している」とも喩えられる。また人々の目を引いたことから、積丹半島(または、この岩が存在する自治体である余市町)のシンボル的な存在となっており、そして、観光資源の1つともなっている。昔はもっと太く、丸い岩だったものが、1940年8月2日の積丹半島沖地震の際に発生した津波のため半分に割れ現在の大きさになった。津波によって現在の形になる前は、この岩を「カムイ・イカシ」(男神)として崇め、女性が岩へ上がると不漁になると信じられていたので、そのような行為は禁じられていた。また、かつては、岩の周辺は千石場所と呼ばれニシンの良好な漁場であった[1]。
ローソク岩は2016年にも先端の一部が欠け、それまでよりも鋭角な形状となった[5]。
国道229号の新ワッカケトンネルの開通後、トンネルの古平側出口付近に眺望スペースとなる駐車帯が建設されている[6][7]。 ローソク岩を過ぎると犬が沖に向って遠吠えしているように見えるセタカムイ岩がある。付近一帯の奇岩は、那須火山帯が生み出したものといわれている。
現在のその形状がローソクを連想させたのではなく、まだ岩が津波前に丸かった頃、ニシンの大群の鱗が岩に張り付きローソクのように光ったという説と、ニシンを追ったカモメの大群がこの岩にびっしり糞をし、糞中のリンの成分が夜間に、ぼーっと明るく光ったからだという説がある。
ニシンの豊漁に湧いたその昔(約500年前)、若い漁師が海の女神からもらった兜と剣を持ち魔物退治に出かけたまま戻らず、海に沈んだ兜と剣が岩になり海面に姿を現したという伝説が残されている。
ローソク岩、ロウソク岩、蝋燭岩など、表記は様々だが、同名の岩はあちらこちらに存在する。以下は、そのリストである。
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