父島列島(ちちじまれっとう)は、小笠原諸島にある、父島、兄島、弟島、および、その周辺の島嶼から成る列島。父島は人口が2,000人ほどで小笠原村の中心をなしているが、それ以外の島はすべて無人島になっている。
世界遺産「小笠原諸島」には21件の構成資産のうち7件が父島列島に含まれている。世界遺産についての詳細は別項を参照。
- 弟島 面積5.2km2 世界遺産(登録 1362-005)
- 広根山 - 弟島の北部、標高191m
- 西岳 - 弟島の南部の複数峰、最高峰は天海岳229m
- 測量ケ岳 - 最高峰は西端の冠岩235m
- 蝙蝠岩(こうもり) - 弟島中部西側のネコ海岸の南西沖
- 弟島瀬戸 - 兄島との海峡、幅200m弱
- 孫島 - 弟島の北側、最大標高134m
- 北磯 - 孫島の北岸沖にあり父島列島の最北端
- 弁天岩 - 孫島と弟島の間
- 兄島 面積:7.87km2 世界遺産(登録 1362-006)
- 菅笠山 - 北部主峰、標高238m
- 見返山 - 南部主峰、標高254m
- 北二子山 - 中部主峰、標高250m
- 乾沢 - 菅笠山西側の深い入江に下る湾、ダイビングスポット
- 人丸島 - 筋岩岬の南、標高67m
- 兄島瀬戸 - 兄島と父島の間の海峡 最も狭い場所で450mほど
- 瓢箪島 - 兄島立神山の西沖、標高55m
- 眼鏡岩 - 瓢箪島の東岸沖
- 猫岩 - 瓢箪島の南岸沖
- 西島(wikidata) - 兄島の西沖、標高100m 面積:0.49km2 世界遺産(登録 1362-008)
- 東島 - 父島の東、標高92m 面積0.28km2 世界遺産(登録 1362-009)
- 父島 面積24km2、人口約2,000人 世界遺産(登録 1362-007)
- 三日月山 - 北西部主峰、標高204m
- 乳頭山 - 北部、標高240m
- 夜明山 - 中北部主峰、標高308m、山中に旧日本軍の戦時遺構(戦争遺跡)が多数残る
- 中央山 - 中南部主峰、標高320m
- 時雨山 - 中南部、標高266m、西側に時雨ダムがある
- 衝立山 - 南部主峰、標高303m
- 八瀬川 - 吹割山、時雨山から西に流れる父島最大の川、上流に時雨ダム
- 常世の滝 - 八瀬川の支流にある滝
- 千尋岩 - 円縁湾の北東絶壁、赤色を帯びた岩塊の形状から「ハートロック」と呼ばれている
- 中通島 - 宮之浜の北西、標高49m
- 烏帽子岩 - 二見港口の北側陸沖 標高78m
- 蛸岩 - 野羊山の西沖
- 縦島 - ジョンビーチ正面 標高22m 西側に閂島
- 閂島 - 「かんぬきじま」、父島の南島との間 標高17m
- 霊岸島 - 父島の南崎沖
- 巽島 - 父島の鯨崎沖 標高83m
- 大村 - 北部の西側に開けた二見港の北岸のかつての集落で、現在は東町、西町となっている。西町には東京都の小笠原支庁が置かれている。 集落が集中している二見港岸のほとんどと時雨ダム、八瀬川、南部西海岸のブタ海岸、ジョンビーチは世界遺産の登録範囲から外されている[2]。
- 南島 父島の南西沖 北部標高57m、南部標高60mの南北に長い岩礁 面積0.34km2、世界遺産(登録 1362-010)
- - 最終氷期に海面に出ていた部分が後に枕水してできた「沈水カルスト地形」(天然記念物指定)でラピエ(浸食残塔)やドリーネなども見られる。
- 島の中ほどに湾口の岩礁が自然のブリッジになっている扇池(湾)、南部に鮫池(湾)がある。
父島の周辺海域も独立に世界遺産(登録 1362-011)となっている。
ウィキメディア・コモンズには、父島列島に関するカテゴリがあります。