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1987年のアメリカのアクション映画 ウィキペディアから
『リーサル・ウェポン』(Lethal Weapon)は、1987年に公開されたアメリカのアクション映画。
リーサル・ウェポン | |
---|---|
Lethal Weapon | |
監督 | リチャード・ドナー |
脚本 | シェーン・ブラック |
製作 |
リチャード・ドナー ジョエル・シルバー |
製作総指揮 | ヴィッキー・ディー・ロック |
出演者 |
メル・ギブソン ダニー・グローヴァー |
音楽 |
マイケル・ケイメン エリック・クラプトン |
撮影 | スティーヴン・ゴールドブラッド |
編集 | スチュワート・ベアード |
製作会社 | シルバー・ピクチャーズ |
配給 | ワーナー・ブラザース |
公開 |
1987年3月6日 1987年6月13日 |
上映時間 |
110分 118分(ディレクターズ・カット版) |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $15,000,000(概算) |
興行収入 |
$65,207,127[1] $120,207,127[1] |
配給収入 | 3億7300万円 |
次作 | リーサル・ウェポン2/炎の約束 |
反発しあいながらも、ともに犯罪組織と戦うリッグスとマータフの間には、コメディタッチな描写や、マータフの家族との触れ合いを描いた人間的ドラマもあり、徐々にふたりのパートナーシップが築かれていく過程が描かれている。
クリスマスシーズンが近づくロサンゼルスのある夜、高級アパートメントから売春婦が飛び降り自殺する。LA市警察本部捜査第一課のロジャー・マータフ部長刑事が、現場に臨場。死んだ売春婦は、マータフの旧友の娘であった。
この飛び降り自殺に事件性があるのか捜査を始めた矢先に、薬物対策課から異動してきたマーティン・リッグス刑事を、マータフは新しい相棒としてあてがわれる。リッグスはマータフよりかなり若いが、ベトナム戦争では陸軍特殊部隊員として死線をくぐりぬけた経験があり、拳銃射撃と格闘の力量は極めて高い。ただ、3年前に愛妻を事故で亡くして以来[2]、自暴自棄になることが多く、市警察本部でも問題になっていた。
マータフはこの新しい相棒に困惑しながらも、自宅に招くなどして、次第に打ち解けるようになっていく。そしてリッグスと共に、売春婦の飛び降り自殺を捜査していくと、背景にCIA特殊部隊のOBたちによるヘロイン密輸組織が浮かび上がってくる。だが、捜査の過程でリッグスとマータフ、さらにはマータフの家族まで命の危険にさらされ始める。
役名 | 俳優 | 日本語吹替 | |
---|---|---|---|
TBS版 | テレビ朝日版 (追加録音部分) | ||
マーティン・リッグス | メル・ギブソン | 鈴置洋孝 | 磯部勉 |
ロジャー・マータフ | ダニー・グローヴァー | 田中信夫 | 池田勝 |
ジョシュア | ゲイリー・ビジー | 秋元羊介 | 金尾哲夫 |
マカリスター将軍 | ミッチェル・ライアン | 中庸助 | 小林修 |
マイケル・ハンサカー | トム・アトキンス | 加藤正之 | 小島敏彦 |
トリッシュ・マータフ | ダーリン・ラヴ | 火野カチコ | |
リアン・マータフ | トレイシー・ウォルフ | 井上喜久子 | 渕崎ゆり子 |
アマンダ・ハンサカー | ジャッキー・スワンソン | セリフなし | |
ニック・マータフ | デイモン・ハインズ | 高乃麗 | |
キャリー・マータフ | エボニー・スミス | 矢島晶子 | |
ディキシー | リリシア・ナフ | 深実りか | 佐藤しのぶ |
刑事1 | パトリック・キャメロン | 伊藤栄次 | |
刑事2 | ドン・ゴードン | 広瀬正志 | 伊藤和晃 |
麻薬の売人 | ジミー・F・スキャッグス | 星野充昭 | 手塚秀彰 |
ジェイソン・ロナード | 沢木郁也 | 伊藤栄次 | |
ブラッキー・ダメット | 高宮俊介 | 相沢正輝 | |
女性警官 | ゲイル・ボウマン | 種田文子 | |
ステファニー | メアリー・エレン・トレイナー | 佐々木優子 | |
マーフィ警部 | スティーヴ・ケイハン | 村松康雄 藤城裕士[3] | 伊藤和晃 |
マッカスキー刑事 | ジャック・チボー | 藤城裕士 | 中田和宏 |
ボイエット刑事 | グランド・L・ブッシュ | 石塚運昇 | 長島雄一 |
メンデス | エド・オロス | 広瀬正志 | 辻親八 |
ガスタフ | ガスタフ・ヴィンタス | 沢木郁也 | |
エンドウ | アル・レオン | 広瀬正志 | 長島雄一 |
マクレリー | マイケル・シェーナー | 立木文彦 | 中田和宏 |
巡査 | ナタリー・ジマーマン | 小川智子 | |
アルフレッド | ドナルド・グッデン | 増田ゆき | |
アルフレッドの友達 | アルフォンス・フィリップ・ムゾン | 津村まこと | |
ショーン・ハンター | 中沢みどり | ||
エヴェリット・ウェイン・コリンズ・Jr. | 矢島晶子 | ||
役不明又はその他 | 近藤玲子 他 | 堀川仁 大黒和広 柳沢栄治 柳沢真由美 桜澤凛 佐々木瑶子 追加録音版キャスト 石田嘉代 すずき紀子 浅野まゆみ 落合弘治 上田燿司 金野恵子 多田野曜平 高橋英則 | |
日本語版スタッフ | |||
演出 | 福永莞爾 | 蕨南勝之 (福永莞爾) | |
翻訳 | 宇津木道子 | 武満真樹 (平田勝茂) | |
調整 | 山田太平 | ||
効果 | リレーション | ||
プロデューサー | 上田正人 | 圓井一夫 山川秀樹 | |
制作 | 東北新社 TBS | ムービーテレビジョンスタジオ[4] | |
初回放送 | 1988年12月13日 『火曜ロードショー』 | 1997年3月23日 『日曜洋画劇場』 | |
全編を通して、爆発シーン・カーチェイス・銃撃戦など、ハードアクションが多い。なお、本作のアクションシーンはホリオン・グレイシーが指導を行っている。
リーサル・ウェポンとは、直訳すれば「致命的な武器」という意味で通常「凶器」と訳される。格闘技に精通しているリッグスに対しマータフが「生身の人間でも凶器になりうる」と揶揄する。
劇場公開には含まれないが、エンディングは2バージョン撮影されており、二人がパートナーを解消した形でエンディングを迎えるバージョンもある。続編の4のDVDに収録されているが、もしこのエンディングが採用された場合は、続編は作られなかったことになる。
リッグスは自殺用に特殊な弾丸を持ち歩いており、日本語字幕(翻訳:岡枝慎二)では単に「自殺用の弾丸」となっているが、オリジナルの英語版では「ホローポイント(実際映像に映っているのはフルメタルジャケット弾)を持っている」と言っている。吹替版では、TBS版(翻訳:宇津木道子)は「特別な弾」、テレビ朝日版(翻訳:武満真樹)は「強力な特別製の弾」、WOWOWの吹替補完版(翻訳:平田勝茂)は「ホローポイント弾」と、それぞれ訳されている。
レビュー・アグリゲーターのRotten Tomatoesでは55件のレビューで支持率は80%、平均点は6.90/10となった[5]。Metacriticでは23件のレビューを基に加重平均値が68/100となった[6]。
クリスマスシーズンの時期に展開されるアクション映画であり、その後に作られた『ダイ・ハード』に影響を与えた[7][8]。
シリーズ化された第2作以降でその傾向が強くなるコメディ的要素やバディ・ムービー的要素が本作品でも見られるが、後の作品と比べて本作は暗く、リッグスの自殺願望のある狂った男という面がかなり押し出されている[要出典]。
銃の構え方について、マータフ役のダニー・グローヴァーはなかなか様になっているが、メル・ギブソンは構え方は若干おかしいとの指摘があり、さらに射撃場のシーンでは、撃つときに目を閉じてしまっているのが確認できる[要出典]。
本作におけるリッグスの格闘技術は、殴る・蹴るに加えて関節技にも重点を置いており、格闘技的な視点からはリアルなもの(実際の特殊部隊における使用の有無ではなく、技術の再現という意味合いにおいて)となっている。ただ、現実の格闘技においてもそうであるように、関節技は“視覚的に派手でわかりやすいもの”にはなりにくく、2作目以降ではシンプルな殴る・蹴るがメインであり、その技術も「カラテ」の一言で片付けられるような扱いとなっている[要出典]。
5作目も製作が予定されていたが、メル・ギブソンが出演を辞退したため、5作目の製作企画は消滅した。
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