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タグ・ホイヤー (TAG Heuer) は、スイスの高級時計メーカーである。
ドイツ系スイス人で、ベルン州ブリュック出身のエドウアルト・ホイヤー(1840年 - 1892年)が1860年に設立した。設立当初からストップウオッチや、クロノグラフといったスポーツウオッチの開発に力を注いでおり、クロノグラフの歴史に貢献している。近年では、トゥールビヨンや磁気を利用した新たなムーブメントの開発を行っている。
1985年までの社名はホイヤーであった。クオーツショックで資金難だったところをマンスール・オジェ率いるTAGグループ (Techniques d'Avant Garde) から資金援助を受け、現在の社名に変更。その後1999年9月にLVMHが同社の株式の50.1%を取得し、現在はLVMH傘下となっているが、前グループの冠(TAG)は外していない[1]。
2003年まではF1の公式計時を担当していたが、同年限りでF1の公式計時から撤退する一方で、2004年よりインディカー・シリーズの公式計時を担当している。
スイス時計協会FHが2016年に実施した消費者意識調査によると、日本人男性(30万円以上の腕時計に関心がある人)が所有している腕時計ブランドのランキングにおいて、タグ・ホイヤーがロレックス、オメガ、スウォッチに次いで4位、また日本人男性が欲しい腕時計ブランドのランキングにおいては、ロレックス、オメガに次いでタグ・ホイヤーが3位に位置している[2]。
自動車レースの最高峰・F1にて、ホイヤーは1970年代にフェラーリのスポンサーとなる。一方TAGは、79年から83年シーズンまでウィリアムズチームのスポンサーとなる。1984年からマクラーレンチームの要請でポルシェが開発した、1,500ccV6ターボエンジンに資金提供したため「TAG」のバッジネームを付けて参戦。1984年から1986年まで、3年連続でF1のチャンピオンエンジン(86年はドライバーズタイトルのみ)となる。86年シーズンから「TAG HEUER」ロゴを掲出し、スポンサーとして2015年まで同チームを支える。2016年からレッドブル・レーシングのスポンサーとして長期に渡って活動している。その関係でアイルトン・セナ、片山右京、キミ・ライコネンなどF1ドライバーの名前を冠したモデルを多数発売している。
2016年から2018年までレッドブル向けに製造されたルノー製パワーユニット(エンジン+ハイブリッドシステムの総称)は、両社の紛糾の結果として[28]『タグ・ホイヤー』のバッジネームで供給が行われていた[29]。
タグ・ホイヤーはロンドン・シカゴ・ニューヨークシティのワールドマラソンメジャーズ大会、マンチェスター・ユナイテッド、FIM世界耐久選手権、レッドブル・レーシング、F1モナコグランプリ、FIAフォーミュラE選手権、インディアナポリス500、MXGP、オーストラリアン・オープンなどのオフィシャルタイムキーパーとして務めている。かつてタイガー・ウッズも名前を冠したモデルなども存在し、この時計を身につけたが、不倫スキャンダル問題で契約を解除した。マリア・シャラポワも2016年3月の緊急会見にてドーピングが報じられたことから、契約を中断した。
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