サッポロテイネ
北海道札幌市手稲区にあるレジャー施設 ウィキペディアから
北海道札幌市手稲区にあるレジャー施設 ウィキペディアから
サッポロテイネ(英: SAPPORO TEINE)は、北海道札幌市手稲区にある加森観光が運営するレジャー施設。本稿では「手稲山シャンツェ」(ていねやまシャンツェ)についても記す。
手稲山の斜面にあり、スキー場(ハイランドゾーン、オリンピアゾーン)、ゴルフ場がある。ハイランドゾーンには『札幌オリンピック』アルペンスキー競技(回転、大回転)で使用したコースがあり、国内大会や国際大会の会場となっているほか、オリンピアゾーンには聖火台が残っている。北海道内で初めて全日本スキー連盟(SAJ)の認定校となった「テイネオリンピアスキー学校」、日本職業スキー教師協会(SIA)公認の「三浦雄一郎&スノードルフィンスキースクール」がある[1]。
「テイネオリンピア」[2]は北海道放送(HBC)と三菱金属鉱業(現在の三菱マテリアル)による合弁事業であり、株式会社テイネオリンピアが運営していた。『札幌オリンピック』開催決定に伴い、手稲山はアルペンスキー競技の回転、大回転競技会場として開発され[3]、テイネオリンピアにはボブスレー競技、リュージュ競技の会場や聖火台が建設された。オリンピック開催後には王子緑化(現在の王子木材緑化)が「テイネハイランドスキー場」を開設した。1986年(昭和61年)には王子木材緑化が西野方面へスキー場を拡張する開発計画を発表したが、市民団体の根強い反対などによって開発中止となった。
名称 | 定員 | 路線長 | 運転速度 | 施工会社 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
ハイランドゾーン | |||||
サミットエクスプレス | 4名 | 1,230 m | 5.00 m/s | 日本ケーブル | 旧称北かべリフト |
パラダイスリフト | 2名 | 480 m | 4.00 m/s | 安全索道 | |
パノラマ1号リフト | 2名 | 1,024 m | 2.29 m/s | 安全索道 | |
パノラマ2号リフト | 2名 | 997 m | 4.00m /s | 安全索道 | |
オリンピアゾーン | |||||
エイトゴンドラ | 8名 | 1,437 m | 6.00 m/s | 日本ケーブル | 日本国内最速ゴンドラ |
白樺第1リフト | 2名 | 488 m | 2.00 m/s | 日本ケーブル | |
白樺第2リフト | 2名 | 261 m | 1.80 m/s | 日本ケーブル | |
白樺第3リフト | 2名 | 307 m | 2.00 m/s | 日本ケーブル | |
聖火台第1リフト | 3名 | 514 m | 2.00 m/s | 日本ケーブル | |
スノーエスカレーター | 111 m |
うぐいすコース | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | TOTAL | |
B.T. | 414 | 507 | 372 | 146 | 587 | 364 | 130 | 311 | 299 | 3,130 |
R.T. | 403 | 483 | 361 | 135 | 570 | 348 | 114 | 298 | 289 | 3,001 |
F.T. | 330 | 468 | 352 | 124 | 482 | 285 | 106 | 200 | 283 | 2,630 |
Par | 4 | 5 | 4 | 3 | 5 | 4 | 3 | 4 | 4 | 36 |
きつつきコース | ||||||||||
1 | 12 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | TOTAL | |
B.T. | 526 | 359 | 324 | 142 | 400 | 358 | 383 | 182 | 410 | 3,084 |
R.T. | 513 | 351 | 316 | 110 | 387 | 321 | 379 | 169 | 391 | 2,937 |
F.T. | 490 | 349 | 232 | 106 | 381 | 312 | 371 | 163 | 385 | 2,789 |
Par | 5 | 4 | 4 | 3 | 4 | 4 | 4 | 3 | 5 | 36 |
らいちょうコース | ||||||||||
1 | 12 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | TOTAL | |
B.T. | 326 | 333 | 256 | 125 | 402 | 415 | 509 | 155 | 502 | 3,023 |
R.T. | 316 | 324 | 247 | 118 | 374 | 403 | 498 | 139 | 488 | 2,907 |
F.T. | 309 | 315 | 240 | 116 | 306 | 369 | 483 | 130 | 465 | 2,733 |
Par | 4 | 4 | 4 | 3 | 4 | 4 | 5 | 3 | 5 | 36 |
手稲山第2峰の北西斜面において1968年(昭和43年)9月から造成し、1970年(昭和45年)11月に完成した。
男子コースは手稲山山頂から北北西の斜面に造成し、上半分がAコース・Bコースに分かれており、中間付近から合流して1本となっていた。オリンピック開催後に閉鎖し、リフトやハウスなども撤去した。
女子コースは手稲山の北東尾根から回転コースのゴールに向かって造成しており、オリンピック開催後も日本国内外の競技大会で使用している。
1969年(昭和44年)10月着工、翌年2月に完成した。日本国内初のボブスレー競技場としてオリンピック開催後も『全日本ボブスレー選手権大会』の会場として使用していたが、老朽化などに伴って2000年(平成12年)に閉鎖した[6][20]。札幌市が立候補を表明している冬季オリンピック・パラリンピックの計画書には2016年の2026年大会招致計画時点で施設再建による活用計画が記されていたが[21]、その後2019年には2030年大会招致計画にてコスト削減策の一環として長野市ボブスレー・リュージュパークでの開催に修正された[22]。
1969年(昭和44年)6月着工、1971年(昭和46年)2月に完成した。オリンピック開催後は市民大会などで使用していた。1985年(昭和60年)に撤去し、跡地はテイネオリンピアスキー場のゲレンデに転用した[23]。
2003年(平成15年)にロープウェイを保有していた札幌市公園緑化協会から加森観光へ営業譲渡された。2008年(平成20年)にサミットエクスプレス(リフト)がロープウェイとほぼ同じルートで整備したことに伴い、同年12月11日の営業を以て運行を休止した。翌年以降の夏季営業は検討中としているが、休止後の運行例は無い。
夏季4月末から10月初旬までの土曜・日曜・祝祭日と夏休み期間中毎日に営業。HBC・三菱マテリアル時代は入場無料・回数券方式で営業していたが[31]、加森観光による買収後は入場券方式によるフリーパス制とした[32]。
しかし子供の集客増を見込めないことや国内でのジェットコースター等の遊具事故による風評被害や大規模修繕の必要性を勘案し2010年度より休園[33]。3月の休園発表時には「遊具施設の見直しを行い再開を目指す」「エリア全体の在り方を見直す」として新年度に今後の方向性を打ち出すことを示唆し[34]、また同年秋季時点では遊園地以外での再開発も示唆されていたが[33]、その後具体的な開発計画は公表されておらず事実上閉園となり観覧車やジェットコースター線路といった大型遊具を残して放置状態となっている。
ファミリーランド プラザI[36]
のりのりランド プラザII[38]
冬期間限定でジェイ・アール北海道バスが手稲駅から「ていね山線」を運行しているほか、札幌市中心部の各ホテルや札幌駅と直結し、リフトゴンドラ券がセットになったバスパック「ビッグランズ号テイネ線」がある。「聖火台スキー場前」から「テイネオリンピア前」までの区間を無料のシャトルバスが運行している。
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