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2010年のアメリカのアクション映画 ウィキペディアから
『エクスペンダブルズ』(原題: The Expendables)は、2010年のアメリカのアクション映画。シルヴェスター・スタローンが監督とデヴィッド・キャラハムと共に共同脚本、そして主演も務めている。出演は、ジェイソン・ステイサム、ジェット・リー、ドルフ・ラングレン、ランディ・クートゥア、テリー・クルーズら。キャッチコピーは「最強無敵 凄い男たちが魂で見せる、巨大なる興奮と感動。」
エクスペンダブルズ | |
---|---|
The Expendables | |
監督 | シルヴェスター・スタローン |
脚本 |
デヴィッド・キャラハム シルヴェスター・スタローン |
製作 |
アヴィ・ラーナー ジョン・トンプソン ケヴィン・キング・テンプルトン |
製作総指揮 |
ダニー・ディムボート ボアズ・デヴィッドソン トレヴァー・ショート レス・ウェルドン |
出演者 |
シルヴェスター・スタローン ジェイソン・ステイサム ジェット・リー ドルフ・ラングレン ランディ・クートゥア テリー・クルーズ ミッキー・ローク エリック・ロバーツ スティーブ・オースティン ゲイリー・ダニエルズ デイヴィッド・ザヤス ジゼル・イティエ カリスマ・カーペンター アーノルド・シュワルツェネッガー |
音楽 | ブライアン・タイラー |
撮影 | ジェフリー・L・キンボール |
編集 |
ケン・ブラックウェル ポール・ハーブ |
製作会社 |
ライオンズゲート ニュー・イメージ ミレニアム・フィルムズ |
配給 |
ライオンズゲート 松竹 |
公開 |
2010年8月13日 2010年10月16日 |
上映時間 | 103分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $80,000,000[1] |
興行収入 |
$103,068,524[1] $274,470,394[1] |
次作 | エクスペンダブルズ2 |
2012年には続編の『エクスペンダブルズ2』が、2014年には第三作の『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』が、さらに2023年には第四作の『エクスペンダブルズ ニューブラッド』が公開された。
ニューオーリンズに拠点を置くエリート傭兵団の「エクスペンダブルズ」は、ソマリアの海賊から人質を救う任務を行う。バーニー・ロス率いるチームは手際よく進めるが、好戦的で薬物依存症であったガンナーの暴走により、仲間や人質を危機に陥れる。結果として、仲間や人質の犠牲無く海賊の殲滅に成功するものの、バーニーはガンナーをチームから追放することを決める。
数日後、チームの仲介屋であるツールから仕事の依頼を受けたバーニーは、依頼主であるチャーチと名乗る男から中南米の小さな島国ヴィレーナの独裁者・ガルザ将軍の排除を依頼され、500万ドルで受ける。さっそくバーニーはクリスマスと共に偵察のために、メキシコ湾にある島ヴィレーナへと飛ぶ。2人は現地で軍の横暴を観察しつつ、案内人の美麗な女性・サンドラと落ち合う。彼女の案内でガルザ将軍の宮殿を偵察しようとする2人であったが、道中で軍に捕捉されてしまい、さらにサンドラが他ならぬガルザ将軍の娘であることが判明する。止むを得ず軍と交戦状態となったバーニーらは追手を排除しつつ、サンドラを連れて島からの脱出を図るが、故郷を想うサンドラはこれを拒絶し、2人だけでアメリカへ帰還する。
バーニーは島で得た情報から、依頼主の正体はCIAであり、真の目的はガルザ将軍ではなく、彼と協力している元CIAのエージェントであるジェームズ・モンローであることを知る。一旦は仕事を断ろうとするバーニーであったが、ツールとの会話を通してサンドラを救うことを決意する。そして独りで島へ戻ろうとするバーニーに対し、クリスマスは割に合わないとして反対するが、ヤンは助力を申し出る。空港へ向かうバーニーとヤンを、モンローの部下達が襲撃し、その中には、チームをクビにされたガンナーもいた。激しいカーチェイスの末に、ガンナー以外の排除に成功したバーニーらだったが、容赦ないガンナーに追い詰められる。そしてヤンがガンナーに殺られる直前、バーニーはあえて急所を外してガンナーの胸を撃ち、彼を諭した上で重要な情報を聞き出す。アクシデントを解決して空港へやってきたバーニーとヤンだったが、クリスマスら残りのメンバーが既に待っており、結局、チーム全員で島へ向かうこととなる。
島へ再潜入したバーニーらは、見張りを排除しつつ宮殿の地下に爆薬を仕掛けていく。一方、ガルザ将軍は兵士たちを鼓舞し、モンローとの決別を準備していた。モンローはガルザの命令を一旦は受けるものの、兵士への演説中に彼を撃ち殺した上で島からの脱出を図る。バーニーらは大勢の兵士らに包囲され絶体絶命のピンチに陥るものの、サンドラの無事を確認した上で爆薬を起動させ、その混乱の中で起死回生を計る。サンドラを連れて脱出を図るモンローをバーニーは追跡し、遂にはモンローの殺害とサンドラの救出を果たす。そして、バーニーはサンドラにヴィレーナを復興するためとして自分の大金を彼女に託し、島を出る。
ニューオーリンズに帰ってきたチームはツールの店で任務達成を祝う。その中にはガンナーもおり、共に祝った上で、セラピーに通うことを仲間たちに誓う。クリスマスとツールはナイフ投げの勝負を行っており、最後にクリスマスが大遠投して的にナイフを刺したところで物語は終わる。
キャラクターに関しては、キャストそれぞれの実生活のエピソードや事件を元にしており、当人のパロディが数多く登場する。
主要場面は2009年2月よりコスタリカとアメリカのルイジアナ州で撮影される予定だった。この作品はライオンズゲートがニュー・イメージ/ミレニアム・フィルムズと作品契約を交わした2本の映画作品のうちのひとつである。スタローンはまた、取材に対し「ニュー・イメージ/ミレニアム・フィルムズと映画を作ることになって、私が心に描いた作品を、監督として映画化できる機会に恵まれた。彼らとパートナーになれて、またジェイソンやジェットと共演できてハッピーだ」と語った。また日本での試写会インタビューにてスタローンは、本作のコンセプトについては黒澤明監督の「七人の侍」を参考にしていると語っている。[4]。
ジェット・リー、スタローンなどが撮影場所となるブラジルへ4月28日に入国したことを現地新聞が報じた[5]。5月11日にはニューオリンズでの撮影が開始されたことが報じられた。撮影チームは6月までここで撮影を行う予定とされている。また、カメオ出演が予定されていたカリフォルニア州知事のアーノルド・シュワルツェネッガーについては、既にカリフォルニア州で撮影が終了していることも伝えられた[6]。
出演者のドルフ・ラングレン曰く、製作費は8000万ドル[7]。
スタローンとラングレンの再共演は『ロッキー4/炎の友情』以来、実に25年ぶりとなる。
ミッキー・ロークが本作への出演を決めた最大の理由は、自身が役者として低迷してきた時期に、スタローンが主演作『追撃者』の敵役に起用してくれた恩返しであると語っている[8]。
当初はブリタニー・マーフィーがミッキー・ローク演じる武器商人トゥールの恋人役に抜擢されていたが、キャラクター自体が脚本から削除されたことに伴い降板した[9]。
登場人物の一人であるヘイル・シーザーは、スタローンが『デモリションマン』で共演したウェズリー・スナイプスが演じることを想定して創造された[10]が、後にフォレスト・ウィテカー用に書きなおされた[11]。その後、ウィテカーがスケジュールの都合により降板すると、カーティス・ジャクソン(50セント)が候補に挙がった[12][13]が、最終的にNFLのテリー・クルーズに決まった[14]。
スティーヴン・セガールにカメオ出演が依頼されたが、プロデューサーのアヴィ・ラーナーと過去に苦い経験があったことから断られた[15]。ジャン=クロード・ヴァン・ダムにはスタローンが電話で直々に出演を依頼したがスケジュールの都合で断られている[16][17]。ヴァン・ダムは後に「2」のヴィラン役で出演している。他に、カート・ラッセルにも出演依頼がされたが、「アンサンブル・キャストによる出演には興味が無い」として、断られた[12]。
スタローンはスティーブ・オースティンとの格闘シーンの撮影中に首の骨にヒビが入るケガを負った[18]。このケガは完治せず、スタローンはこの撮影以来ノースタントに対して否定的なスタンスをとっている。
北米で2010年8月13日に公開され、週末3日間で約3482万ドルを記録し、初登場1位となった[19]。これは、シルヴェスター・スタローンの監督作、及び主演作としても最高の成績である[20][21]。またスタローンは史上初めて、1970年代、80年代、90年代、2000年代、10年代と、5つの年代で主演と脚本を務めた映画が北米公開初週末興行成績1位を達成した人物となった。公開2週目には、スタローン主演のアクション映画としては『デモリションマン』(1993年)以来17年ぶりとなる2週連続1位を達成した[22]。公開36日目にはスタローン主演としては『ロッキー4/炎の友情』(1985年)以来25年ぶりとなる北米興行収入1億ドル超えを達成した[21][23]。最終的には全世界累計の興行収入が合計2億7400万ドルのヒット作となった。
Rotten Tomatoesでは、209件のレビューに基づく支持率は42%、平均評価は5.30/10となっている[24]。Metacriticでは、35人の批評家による本作の平均スコアは100点満点中45点で、「賛否両論または平均的な評価」となっている[25]。CinemaScoreの投票では、観客は本作にA+からFまでの評価で平均「B+」という評価を与えている[26]。
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