頃

漢字

頃

• 部首: 頁頁 + 2 画
• 総画: 11画11

• 異体字 : 顷（簡体字）
• 筆順 :

  

字源

• 一説には象形文字。人が耳を傾けている形。
  • 戦国時代の秦の簡牘にある字形では、顔を強調した人の形「頁」に耳がついている形^{[字源 1]}で、更にその前の西周金文には「頃」を声符とした字があり、人の顔の右耳を強調したような形をしている。耳の部分が楷書で「匕」に訛変した。本義は「耳を傾ける」で｛傾｝の初文。^{[字源 2]}

1. 李春桃《古文字構形探究兩則》中山大學學報(社會科學版),2017(03):64-66頁.
2. ｢顷字，《说文解字》上说，顷，头不正也。顷字在“一顷地，两顷地”等詞中当如何解释？｣布之道氏回答

• 
  𤼈鐘：西周中期の金文にある声符の｢頃｣

金文	簡帛文字	小篆	流伝の古文字
西周	戦国時代	《説文》 （漢）	《六書通》 （明）

意義

1. （他動詞）かたむける。（自動詞）かたむく。
2. （首を傾げる位の）短時間。しばらく。
3. ころ。およそ。

日本語

常用漢字

音	漢音: ケイ[ケィ] 呉音: キョウ[キャゥ]
訓	訓読み: ころ 表内、ごろ、しばら-く、ころも

中国語

頃 *

• ローマ字表記
  • 普通話
    • ピンイン: qǐng (qing3)
    • ウェード式: ch'ing³
    • 注音符号: ㄑㄧㄥˇ
  • 広東語
    • イェール式: king2
  • 閩南語
    • POJ: khéng
  • 客家語
    • 白話字: khién, khián
  • 呉語
    • ピンイン: chin2
  • 中古音: khjwiengX
  • 上古音:
    • 白一平-サガール: *[k]ʷʰeŋʔ
    • 鄭張: *kʰʷeŋʔ

量詞

1. （土地の面積）約6.6667ヘクタール。1顷=は100亩。

熟語

• 一碧萬頃
• 俄頃
• 公頃
• 少頃
• 有頃
• 萬頃
• 萬頃琉璃
• 頃之
• 頃刻

朝鮮語

頃 *

• ハングル: 경, 규
• 音訓読み: 이랑 경, 잠깐 경, 반걸음 규
  • 文化観光部2000年式: gyeong, gyu
  • マッキューン＝ライシャワー式: kyŏng, kyu
  • イェール式: kyeng, kyu

接尾辞

경

1. ～ころ（頃）

ベトナム語

頃 *

• ローマ字表記
  • チュ・クォック・グー: khoảnh

名詞

1. 一定の広（ひろ）がり。

文字情報

頃 U+9803, 頃 CJK 統合漢字-9803 ← 頂 [U+9802] CJK統合漢字 頄 → [U+9804]

文字コード (文字集合規格)

-	Unicode: U+9803
日	JIS X 0213/0208: 1面26区2点 [第1水準] (Shift_JIS=0x8DA0, EUC-JP=0xBAA2, ISO-2022-JP=0x3A22) MJ文字図形: MJ028151, MJ028152
中	GB18030: 0xED95
台	Big5: 0xB3BC CNS 11643: 1面 0x5E22
韓	KS X 1001: 0x4C71

• 四角号碼: 2178₆
• 倉頡入力法: 心一月金 (PMBC)

漢点字	六点漢字
⣅⡨	⠨⠫⠑

字典掲載

康熙字典	1399ページ, 5文字目
諸橋大漢和辞典 (修訂第2版)	43338
新潮日本語漢字辞典 (2008)	14117
角川大字源 (1992)	11207
講談社新大字典 (1993)	18929/18938
大漢語林 (1992)	12804
三星漢韓大辞典 (1988)	1915ページ, 11文字目
漢語大字典 (1986-1989)	7巻, 4355ページ, 5文字目