動詞
のこる【残る・遺る】
- 全体のうち一部が無くならないでいる。
- ある場所に留まる。
- 一部の成員が死んだ後も生き続ける。死に後れる。死に残る。
- そのまま存在し続ける。
- 結果として生じた物事がそのままの状態で留まる。
- 後世に伝わる。
- 決められた距離や時間の一部が余る。
- 他が列挙されたあと、まだ言及されていない。残余となる。のこりの。
- 一人は食道癌であった。一人は胃癌であった、残る一人は胃潰瘍であった。(夏目漱石『変な音』)
- 相撲や将棋で相手の攻めを堪えることができている。
- 動詞の連用形の後ろに付いて、複合動詞の一部を構成する。
- 存在し続けて、前に付いた動詞の表す動作を行う。
- 前に付いた動詞の表す動作によって全てが失われることなく、一部が存在し続ける。
- (「のこらず」の形で副詞的に)すべて。ほとんどすべて。
- しかし頼む力の親分は召捕りになり、どうで遠島は免かれまいと立つ噂に、身内は残らず散って、残るは三蔵ただ一人きりである。(長谷川伸『沓掛時次郎 三幕十場』)
活用
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各活用形の基礎的な結合例
意味 | 語形 | 結合 |
否定 | のこらない | 未然形 + ない |
意志・勧誘 | のころう | 未然形音便 + う |
丁寧 | のこります | 連用形 + ます |
過去・完了・状態 | のこった | 連用形音便 + た |
言い切り | のこる | 終止形のみ |
名詞化 | のこること | 連体形 + こと |
仮定条件 | のこれば | 仮定形 + ば |
命令 | のこれ | 命令形のみ |
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関連語
- 心に残る
- 念が残る
- 耳に残る
- 残る鴨
- 残る隈なく
- 残る寒さ
- 残る雪