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東京都港区の複合施設 ウィキペディアから
麻布台ヒルズ(あざぶだいヒルズ、英語: Azabudai Hills)は、日本の東京都港区麻布台一丁目・虎ノ門五丁目・六本木三丁目に所在する大規模複合施設である。
麻布台ヒルズ Azabudai Hills | |
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情報 | |
住所 | 東京都港区麻布台 |
座標 | 北緯35度39分38秒 東経139度44分25秒 |
現状 | 建設中(一部完成) |
起工 | 2019年(令和元年)8月5日 |
竣工 |
2023年(令和5年)6月(森JPタワー、ガーデンプラザ) 2023年(令和5年)9月(レジデンスA) |
開業 | 2023年(令和5年)11月24日 |
用途 | 事務所、店舗、共同住宅、ホテル、文化施設、インターナショナルスクール、診療所 他 |
関係者 | |
建築家 | 森ビル、ペリ・クラーク・ペリ・アーキテクツ、ヘザウィック・スタジオ |
建設業者 | 清水建設、三井住友建設、大林組 |
デベロッパー | 虎ノ門・麻布台地区市街地再開発組合(森ビル、日本郵便など) |
所有者 | 森ビル、日本郵便など |
管理者 | 森ビル |
技術的詳細 | |
ビル | 森JPタワー、レジデンスA/B、ガーデンプラザA/B/C/D、大養寺 |
開発面積 | 約8.1ha |
戸数 | 約1400戸 |
ウェブサイト | |
https://www.azabudai-hills.com/ |
区域面積は約8.1 ha 、敷地面積は約63,900 m2 、延床面積は約861,500 m2 、
2023年6月30日竣工[1]。2023年11月24日開業[2]。総事業費はおよそ6400億円になる[3]。デベロッパーは森ビル。
森ビルが主導した六本木ヒルズと似通い、地権が非常に複雑で着工までに長い年月を費やした[4]。1989年(平成元年)に「街づくり協議会」を設立し、2017年(平成29年)に都市計画決定され[4]、2018年(平成30年)3月27日付をもって、東京都がこの再開発の事業組合の設立を認可し[5]、2019年(令和元年)8月5日に着工した[4]。
麻布台ヒルズは麻布台ヒルズ森JPタワー、麻布台ヒルズレジデンスA/B、麻布台ヒルズガーデンプラザA/B/C/Dに分かれている[6]。麻布台ヒルズ森JPタワーの高さは325.19m(地上64階、地下5階)で、オフィスのほか、住宅、医療施設、商業施設、インターナショナル・スクールも併設される。2棟の麻布台ヒルズレジデンスは住宅主体の高層ビルで、レジデンスBの高さは262.83m、レジデンスAの高さは237.20mとなる。麻布台ヒルズガーデンプラザは3〜8階建ての建物4棟から成っている。また、森JPタワーとガーデンプラザの間に面積約6,000 m2 の中央広場を設置する。
麻布台ヒルズ森JPタワーの建設地にはかつて日本郵政グループ飯倉ビルがあった。麻布台ヒルズレジデンス及び麻布台ヒルズガーデンプラザの建設地は「我善坊谷」と呼ばれる窪地で、住宅や商店が建ち並んでいた。麻布台に住む住民によると、建設地には着工の20年以上前に森ビルの社員寮が建ち、それ以来、森ビルは建設地に入る各家に「土地を売って欲しい」と声をかけて回っていたものの、ビルが建つことは全く教えてくれなかったという[7]。
設計については、麻布台ヒルズ森JPタワーと麻布台ヒルズレジデンスAは森ビル/日本設計、麻布台ヒルズレジデンスBは森ビル/日建設計/日建ハウジングシステム、麻布台ヒルズガーデンプラザは森ビル/山下設計、また施工については、麻布台ヒルズ森JPタワーと麻布台ヒルズレジデンスAは清水建設、麻布台ヒルズレジデンスBは三井住友建設、麻布台ヒルズガーデンプラザは大林組がそれぞれ担当する。
なお、ドイツ銀行の日本における事業拠点を2024年(令和6年)に、これまでの山王パークタワーから麻布台ヒルズ森JPタワーに移転することがすでに発表されている[8]。ブリティッシュ・スクール・イン 東京も麻布台ヒルズに新キャンバスを開く予定[9]。
また、2024年2月9日にはそれまで東京・台場地区のパレットタウン内にて2018年6月から2022年8月31日までの期間で営業していた「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」を本施設内に移転した上で開業した[10][11]。これについて、森ビル新領域企画部の杉山央課長は、「日本人ならではの感性や最先端の技術を駆使することで、ここでしか得られない特別な体験を提供したい」と述べている[12]。さらに、杉山は「人々の営みがシームレスにつながる街になり、チームラボボーダレスのコンセプトともつながります。ボーダレスは、言語に縛られず楽しむことができるアート作品です。新しい街に文化要素を加えることで、豊かなライフスタイルになると考えています。」とも述べている[13]。
そして、2022年12月14日に、森ビルはこの街の名称を『麻布台ヒルズ』にすることを明らかにした[14][15]。それと同時に、この『麻布台ヒルズ』のロゴデザインも明らかにした[14]。また、2023年7月より都営バスの麻布台停留所が『麻布台ヒルズ』に改称された。
2023年8月8日に、開業日を2023年11月24日にすることを明らかにした[16]。これに先行して8月30日にブリティッシュ・スクール・イン・東京が開校したほか、11月6日に慶應義塾大学予防医療センターが検査提供を開始する[16]。11月24日に予定通り開業し、中央広場にてリボンカッティングが行われた[2]。
なお、麻布台ヒルズレジデンスBは、工期不足、設計ミス、新型コロナウイルスの流行により、竣工の延期を余儀なくされた。
中央広場の傍らには果樹園があり、都心でフルーツもできる憩いの場にしようと、なっているミカン等11種類の果物は誰れも採っていいという[17]。ただし、柵に囲まれていて普段は門に鍵もかかっていたりする。
低層棟の設計とランドスケープデザインを担ったのはイギリスの『ヘザウィック・スタジオ』。 グニャっとした形状を構成する鉄骨とそれを覆うGRC(ガラス繊維補強コンクリート)は、一つとして同じ形がない。ジョイント部分も一つ一つ角度や形状が異なっている。それらを施工者と共有し、誤差なく製造したことで実現した。 鉄骨によるアーチ構造は内部空間の容積を大きくするのに寄与している。 GRCの中には様々な色の小さな石粒を混ぜ込み、洗い出し仕上げをしている。近くに寄ると、色々な石のつぶつぶが見ることができる[18]。
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