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神奈川県横浜市中区石川町にある東日本旅客鉄道の駅 ウィキペディアから
石川町駅(いしかわちょうえき)は、神奈川県横浜市中区石川町二丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)根岸線の駅である。駅番号はJK 09。副名称は元町・中華街(もとまち・ちゅうかがい)[4]。
1964年(昭和39年)、根岸線の開通時に開業した[注釈 1]。中村川をまたいで造られており、駅の北側にある横浜中華街と、南側にある元町の両方への利便性を考慮している。
駅名について国鉄は当初、当駅の南側およそ500 m程の所にある観光地・山手に因んで「山手町駅」、あるいは当駅から北へおよそ1 kmほどの山下町にある港に因んで「港横浜駅」とする案を持っていた。しかし、地元住民の運動により所在地の町名から「石川町駅」と命名された。
それまで寂しい町であった石川町の特に一丁目付近は、この駅の開業により当駅から山手や元町への通り道となったため、一転して賑やかとなった。また、この駅の建設にあたり、立ち退きなどに応じた元住民らは、石川町の永久名誉町内会員とされた。
以後永らく、山手や元町、中華街といった横浜の主要な観光スポットへの入り口の駅としての役割を果たしてきたが、2004年(平成16年)に横浜高速鉄道みなとみらい線の元町・中華街駅が開業したため、元町の最寄り駅の座を譲ることとなった。
相対式ホーム2面2線を有する高架駅。構内中ほどで線路は中村川を渡っており、その上空を高速道路が横断する。
JR東日本ステーションサービスが駅業務を受託している関内駅管理の業務委託駅[1][2]。山手方の高架下に元町口(南口)、関内方の高架下に中華街口(北口)の駅舎が設けられ、各ホームからそれぞれの駅舎に階段が降りている。なお、中華街口(北口)にはお客さまサポートコールシステムが導入されており、早朝は遠隔対応のため改札係員は不在となる[3]。また、両方の駅舎に自動券売機・指定席券売機[3]・自動改札機が設置されている。
2008年中頃には中華街口のバリアフリー工事がすべて終了し、上下エスカレーターの設置とエレベーターの設置、およびトイレの改装が行われた。なお、この工事以前からエスカレーターは上り専用のものが設置されていた。
売店は、中華街口改札内正面のNEWDAYS石川町店がある。
JRの特定都区市内制度における「横浜市内」の駅である。
当駅と関内駅との駅間距離は800 mで、根岸線では一番短い。
(出典:JR東日本:駅構内図)
2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は29,557人である。2003年度(平成15年度)前は1日平均乗車人員が4万人を越えていたが、横浜高速鉄道みなとみらい線の開業以降は減少傾向にある。また、2015年度(平成27年度)は根岸線で唯一、前年度よりも乗車人員が減少した駅である。
1990年度(平成2年度)以降の1日平均乗車人員の推移は下表の通りである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
---|---|---|
1990年(平成 | 2年)41,358 | |
1991年(平成 | 3年)42,476 | |
1992年(平成 | 4年)43,301 | |
1993年(平成 | 5年)43,899 | |
1994年(平成 | 6年)43,742 | |
1995年(平成 | 7年)43,558 | [統計 2] |
1996年(平成 | 8年)43,532 | |
1997年(平成 | 9年)42,437 | |
1998年(平成10年) | 42,324 | [* 1] |
1999年(平成11年) | [JR 1]41,662 | [* 2] |
2000年(平成12年) | [JR 2]41,153 | [* 2] |
2001年(平成13年) | [JR 3]41,628 | [* 3] |
2002年(平成14年) | [JR 4]41,852 | [* 4] |
[注釈 2]2003年(平成15年) | [JR 5]41,164 | [* 5] |
2004年(平成16年) | [JR 6]36,010 | [* 6] |
2005年(平成17年) | [JR 7]35,725 | [* 7] |
2006年(平成18年) | [JR 8]35,887 | [* 8] |
2007年(平成19年) | [JR 9]34,919 | [* 9] |
2008年(平成20年) | [JR 10]34,804 | [* 10] |
2009年(平成21年) | [JR 11]35,121 | [* 11] |
2010年(平成22年) | [JR 12]34,286 | [* 12] |
2011年(平成23年) | [JR 13]34,148 | [* 13] |
2012年(平成24年) | [JR 14]34,571 | [* 14] |
2013年(平成25年) | [JR 15]33,996 | [* 15] |
2014年(平成26年) | [JR 16]32,719 | [* 16] |
2015年(平成27年) | [JR 17]32,639 | [* 17] |
2016年(平成28年) | [JR 18]32,572 | [* 18] |
2017年(平成29年) | [JR 19]32,899 | [* 19] |
2018年(平成30年) | [JR 20]32,702 | [* 20] |
2019年(令和元年) | [JR 21]31,994 | [* 21] |
2020年(令和 | 2年)[JR 22]23,303 | |
2021年(令和 | 3年)[JR 23]25,201 | |
2022年(令和 | 4年)[JR 24]27,729 | |
2023年(令和 | 5年)[JR 25]29,557 |
当駅周辺地区(関内・関外地区)は、横浜市における都心(ツインコア)の一つである「横浜都心」に指定されている[11]。
元町や中華街が近くにあるが、横浜駅から並行するみなとみらい線開通により、最近は元町・中華街駅に流れる傾向が顕著となっている。周辺には キリスト教系の私立 女子校(ミッションスクール)が多く、女子中高生の利用が多いため「乙女駅」の異名がある[12][注釈 3]。北口の近くの寿町は山谷・釜ヶ崎と並ぶ3大ドヤ街(簡易宿所の集積地)である。
横浜高速鉄道みなとみらい線(みなとみらい線)の元町・中華街駅からは1km弱離れている。
「吉浜橋」停留所および「元町」停留所にて、横浜市営バスの以下の路線バスが発着する。なお、両停留所とも同一の路線が発着する。
両停留所とも横浜市電本牧線の停留場として1905年(明治38年)に開業したが(元町は開業時は「西ノ橋」)、根岸線開業後の1970年(昭和45年)に廃止され、バスに転換された[14]。
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