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『相棒 -劇場版III- 巨大密室! 特命係 絶海の孤島へ』(あいぼう げきじょうばん スリー きょだいみっしつ とくめいがかり ぜっかいのことうへ)は、2014年4月26日に全国東映系にて公開された日本映画であり、テレビ朝日系の刑事ドラマシリーズ『相棒』の劇場版第3作で、前作『相棒 -劇場版II- 警視庁占拠! 特命係の一番長い夜』以来、3年5か月ぶりの劇場版である。
相棒 -劇場版III- 巨大密室! 特命係 絶海の孤島へ | |
---|---|
監督 | 和泉聖治 |
脚本 | 輿水泰弘 |
製作 |
松本基弘 伊東仁 遠藤英明 西平敦郎 土田真通 |
製作総指揮 |
早河洋 林雄一郎 |
出演者 |
水谷豊 成宮寛貴 伊原剛志 釈由美子 風間トオル 渡辺大 吉田鋼太郎 宅麻伸 及川光博 石坂浩二 |
音楽 | 池頼広 |
撮影 | 会田正裕 |
編集 | 只野信也 |
制作会社 |
東映東京撮影所 東映テレビ・プロダクション |
製作会社 | 「相棒-劇場版III-」パートナーズ |
配給 | 東映 |
公開 | 2014年4月26日 |
上映時間 | 114分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 | 21.2億円[1] |
前作 | 相棒 -劇場版II- 警視庁占拠! 特命係の一番長い夜 |
次作 | 相棒 -劇場版IV- 首都クライシス 人質は50万人! 特命係 最後の決断 |
杉下右京の相棒が神戸尊(及川光博)から甲斐享(成宮寛貴)に変わって以降、初の劇場版となっているが、前相棒である尊も登場するため、新旧の相棒が同一作品に登場する初の作品にもなっている。監督は和泉聖治、脚本は輿水泰弘。テレビ朝日開局55周年記念作品。
時系列は『相棒 劇場版II』から約3年後、season11とseason12の間の2013年に位置づけられており、season12 第1話で退職した三浦信輔も登場している。
本作はとある南の孤島を舞台で起きた民兵死亡事故に端を発し、前相棒の神戸尊が特命係を訪れ、その事故に関して調査するように促された杉下右京と甲斐享が現地を訪れ、そこで調査する内に国家の陰謀と思惑が絡んだ騒動と事件に発展していくストーリーが展開される。
公開前の2014年3月には、東宝配給のアニメ映画『名探偵コナン 異次元の狙撃手』とのコラボレーションも行われた[2]。詳細は名探偵コナン 異次元の狙撃手#プロモーションを参照。
警視庁に登庁した杉下右京と甲斐享は、組織犯罪対策5課の課長・角田六郎に「珍客が来ている。」と告げられる。 部屋に向かうとかつて特命係に在籍し、右京と共に数々の事件を解決に導いた神戸尊が待っていた。右京の紹介を通じ、特命係の「先輩」に挨拶を交わす享。 尊は「馬に蹴られて男性が死亡した事件を御存知ですか?」と問う。無論右京は知っていたが、尊は鳳凰島へ潜入し、事故と島の実態について調査してほしいと言う。
鳳凰島は、民間人が私有地として所有している島で、民間軍事会社の社員たちが寝食を共にし、厳しい訓練を行っていた。島には自衛隊を退官したOBばかりが揃い、密かに非合法兵器を製造していると言う噂が立っていた。その非合法兵器とは生物兵器であり、防衛省が活動を支援していたが、警察と自衛隊による複雑な因縁があるため、容易に手を出せない状況にあると告げる。
そこで、特命係に捜査させるよう、享の父・峯秋からの密命を受けて来たことを説明した尊は、強制はしないとしながらも八丈島経由の鳳凰島行きのチケットを置いて特命係を去っていった。残された二人は気が進まないとしながらも、実況見分と称して島へ向かう事にした。
八丈島署の刑事の案内により島に着いた二人は、民兵のリーダー格の神室司と挨拶をし、本拠地へ案内してもらう。早速捜査に乗り出した右京と享だが、その過程で単なる事故ではなく殺人という事を悟る。後に国防問題に端を発した、政府や防衛省の陰謀をも巻き込む、未曾有の事件に発展していく事を右京達はまだ知らなかった。
今作ではシリーズ初の沖縄ロケが敢行されている。4Kでの撮影[4]。
シリーズ開始当初からメイン監督を務めてきた和泉聖治は本作公開後に放送されたseason14をもって制作から離れたため[5]、本作は劇場映画で和泉が監督を務めた最後の作品となった。
丸の内TOEI1他全国334スクリーンで公開され、公開初週土日2日間で動員21万2534人、興行収入2億7454万8100円の成績となり、日本の国内映画ランキングでは5位でスタートした[7]。最終的な興行収入は21.2億円となった[1]。
2014年10月8日発売。発売元はテレビ朝日、販売元はNBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン。Blu-ray版は4K撮影マスターを使用した高画質仕様。
『相棒 -劇場版III- 序章』(あいぼう げきじょうばん スリー じょしょう)は、映画公開前よりNTTドコモが展開するdビデオで、2014年3月29日から4月19日まで配信された携帯動画ドラマ。本作は右京と享が事件を解決していくのではなく、過去にトリオ・ザ・捜一が解決した事件の内容を、その事件のファイルを読みながら解決までの過程を紐解いていく形となる。そのため、2つの時系列を交互に展開していく形となり、右京達が調書を読んでいる時点では、『劇場版III』での事件の直後となる2013年初夏となり、トリオ・ザ・捜一が本作での事件を捜査している時点ではseason10とseason11の間の2012年6月に位置する。4月26日に公開された『劇場版III』に繋がるエピソードが明かされる[11]。
話数 | 配信日 | サブタイトル |
---|---|---|
第1話 | 2014年3月29日 | 密室 |
第2話 | 4月 | 5日謎の女 |
第3話 | 4月12日 | 隠蔽 |
第4話 | 4月19日 | 真相 |
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