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日本の漫画原作者 ウィキペディアから
河本 ほむら(かわもと ほむら)は、漫画原作者。男性[3]。弟は作家の武野光[4]。ほかに牛乳名義[1]、一粒苺名義がある[2]。
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2009年より牛乳の名義で新都社にてWEB漫画を連載[1]。
2013年にガンガンJOKER(スクウェア・エニックス)の新人漫画賞でネーム部門奨励賞を受賞したことを契機に『賭ケグルイ』で商業誌デビューする[5]。
2022年、一粒苺名義で『ヤングキングラムダ』(少年画報社)にて『シリアルキラー異世界に降り立つ』の連載を開始[6]。2024年、一粒苺名義を河本ほむら名義に改めて[2]、同作の公式スピンオフ『シリアルキラー異世界に降り立つ 異世界バトルロイヤル」を『ヤングキング』(同社)にて連載開始[7]。
『異世界転生者殺し -チートスレイヤー-』は河本ほむら原作、作画山口アキによる異世界ファンタジー漫画。2021年6月9日発売の月刊ドラゴンエイジ7月号に連載された[18]。
チート能力を持つ異世界転生者達は、表では魔王軍と戦う英雄として崇められているが、裏では地位や能力を使い、乱暴狼藉や悪逆非道を働いていた。そんな異世界転生者達に故郷を滅ぼされた主人公が、転生者を憎む謎の魔女と協力して復讐するというストーリーになっている。
第1話は、「ベストナイン」と呼ばれる9人の転生者達によるギルド“神の反逆者”に所属する1人の転生者に、幼馴染を殺害された主人公が「転生者達は前世では陰キャのクズだった」と憎む謎の魔女と協力し、幼馴染を殺害した転生者に復讐を仕掛けるという筋書きになっていた。
しかし、このベストナインと呼ばれる9人の転生者達が人気のライトノベル『ソードアート・オンライン』『Re:ゼロから始める異世界生活』『転生したらスライムだった件』『この素晴らしい世界に祝福を!』『異世界食堂』『幼女戦記』『賢者の孫』『オーバーロード』などのキャラクターに酷似していることと、それらのキャラクターを悪役として描いているなどの批判が起き、炎上状態になった[19][20][21]。特に『この素晴らしい世界に祝福を!』に関しては、同じく月刊ドラゴンエイジにコミカライズ版が連載されている作品であった。
この反響を受け、ドラゴンエイジ編集部が本作を検証したところ、キャラクターの意匠や設定に他作品との類似性があったこと、特定の作品を貶める意図によって描かれた展開や描写があったことを認め、同編集部は2021年6月28日に本作の連載中止を発表した[9]。
本件について原作者の河本ほむらは、配慮を欠いた作品作りを行って連載中止に至ったことを反省していると、謝罪のツイートを行った[10]。
また、ドラゴンエイジ編集部は『転生したらスライムだった件』の作者である伏瀬に、本件について謝罪を申し入れた。伏瀬は謝罪を受けたことを発表し、「パロなどを行うにしてもやり過ぎないように」と苦言を呈した[22]。
本件については、『無職転生』の作者である理不尽な孫の手や、『スクラップド・プリンセス』の作者である榊一郎も言及している[23]。理不尽な孫の手は「他作品のキャラを分かる形で登場させ、悪人に置き換えて下劣な行動をさせるのは一線を越えている」と批判し[24]、榊一郎は人気ライトノベル作品とその読者を共に嘲笑おうとする本作の姿勢と、覚悟もなく根回しせず連載を強行した編集部を批判した[25]。
サブカル専門ライターの河村鳴紘は、本件について編集者を含めた出版関係者に話を聞いた結果、「作品を熟知した上でのリスペクトに欠けるという意見が大勢を占めた」と述べている[21]。またKADOKAWA広報部は河村の取材に対し、発表にある通りの謝罪であることや、ネットの動向を精査・分析した上での判断であると答えた[21]。
またこの騒動は日本国内に留まらずコミック・ブック・リソーシズやOtaku USAなどの海外のアニメメディアでも取り上げられ[26][27][28]、特にコミック・ブック・リソーシズのマイケル・ラーセナはこの騒動により「業界内でどこまでがパロディとして認められ、どこからが著作権侵害や個人攻撃に当たるのかの議論が巻き起こった」と分析している[26]。
河村は本件について、編集部が炎上を考慮した上で連載を決定し、1話公開後のネットの反応から、非を認めた上での謝罪と連載中止を判断したと分析している[21]。
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