帯広競馬場
北海道帯広市にある競馬場 ウィキペディアから
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帯広競馬場(おびひろけいばじょう Obihiro Racecourse)は、北海道帯広市にあるばんえい競馬の競馬場である。
施設情報 | |
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所在地 | 帯広市西13条南9丁目1番地 |
座標 | 北緯42度55分15.6秒 東経143度10分55.8秒 |
開場 | 1932年8月8日 |
所有者 | 十勝農業協同組合連合会 |
管理・運用者 | 帯広市 |
収容能力 | 14,000人 |
コース | |
周回 | 直線 |
馬場 | ばんえい:200m |
かつてはホッカイドウ競馬とばんえい競馬を併催していたが、ホッカイドウ競馬が1997年をもって開催を終了したため、現在はばんえい競馬のみ開催している。ただしホッカイドウ競馬や他地区の広域場外発売も引き続き行っているほか、2013年6月8日より日本中央競馬会(JRA)の場外発売も開始した。ホッカイドウ競馬や他地区の広域場外発売時は「帯広場外発売所(おびひろじょうがいはつばいじょ)」、JRA場外発売時は「J-PLACE帯広(ジェイプレイスおびひろ)」の名称が併用される。
敷地内に併設された「馬の資料館」では、ばんえい競馬や馬文化の歴史を知ることができる。観光案内所も併設しており、毎日無料で公開している[1]。
2007年度には施設外壁や柱の塗色を鮮やかにするなどの改装が施されたほか、パドックがスタンド側に移設され、旧パドック跡にはポニーと遊ぶことが出来る「ふれあい動物園」を新設した。このほか、敷地内には商業施設「とかちむら」が営業しており、農産物などの地場産品や洋菓子類などを販売している[1]。
施設所有者は「とかちむら」も含め十勝農業協同組合連合会(十勝農協連)で、ばんえい競馬は施設を賃借して競馬を開催している(かつて開催していたホッカイドウ競馬も、同様に施設を賃借して開催していた)。
ばんえい走路脇に設置している固定式の着順掲示板では、以前よりばんえい競馬開催時に馬場水分とその測定時刻を電光表示していたが、2011年に馬場水分表示部が故障したため2012年まで着順表示のみ使用した後、2013年から2021年までは数字板を差し込む方式で掲示を行い、2022年からは数字板で表示を行っていた部分で掲示板の改造工事を施工し、現在は白色LEDの電光掲示で馬場水分の表示を行っている(馬場水分のみで、測定時刻は表示しない)。なお、ホッカイドウ競馬が開催を行っていた当時は、電光表示部にボードをかぶせて馬場状態を表示していた。
ばんえい競馬が帯広単独開催となった2007年度よりファンファーレが変更され[2]、公募による3曲を陸上自衛隊第5音楽隊(帯広駐屯地)が演奏したものが用いられている[3]。重賞競走「ばんえい記念」では同音楽隊による生演奏も行われる(当該記事を参照)。
スタンド内は指定の喫煙所を除き禁煙となっており、各階に喫煙所が設けられている[4]。
1975年4月29日、十勝農協連は競馬場入場口隣にレストラン「ビーフハウス煉瓦亭」をオープンさせた。競馬場敷地内に競馬非開催日も営業するレストランなどの商業施設を建設したのは国内初であった。当時はまだブランドとしての知名度がなかった十勝牛のPRとブランドの確立、消費拡大を図ることを目的としていた。
煉瓦造の建物で、市内では安価にビーフステーキを提供するレストランとして人気を集め賑わったが、1984年に帯広競馬場で道営競馬とばんえい競馬の場間場外発売が開始され、1985年以降場外発売の実施日が大幅に増えたことで、レストランの隣の駐車場に馬券購入目的の来場者が日常的に駐車場を利用するようになり、レストラン利用者の駐車スペースがほとんどなくなってしまい、苦情が増えたため、1988年8月1日、競馬場南側の孵卵場跡地に移転オープンした。その後、当地に帯広厚生病院が移転する予定であることから、2015年12月30日をもって閉店した[5]。
レストランの跡地は、1989年に「馬の資料館」として改装工事が行われ、1990年6月1日にオープンした。馬耕の様子や農機具、運搬器具、馬具、繋駕馬車など、また競馬の歴史や血統に関する展示、イレネー号に関する資料などが収められている。2006年までは平日のみの開館で、また冬期間休業していたが、2007年からはばんえい競馬の開催日は毎日開館するようになった。2010年7月からばんえい競馬の開催日に関係なく毎日開館、開館時間は午前10時から午後5時。入館料は無料。
1994年にロードヒーティング設備が施され、冬季でも馬場が凍結することなくレースが行えるようになっている[6]。
砂は十勝管内の札内川沿い(2020年度までは十勝川近郊)の「ビリ砂利」が用いられ、粒子の大きさは約5mm-7mm[7]。レースで繰り返し走行することで砂が摩耗し抵抗力が落ち、スピードが出やすい軽馬場となるうえ、夏季は晴天が続くと砂塵が舞い上がる要因となるため、定期的に(2011年度からは毎年[7])入れ替えを行っている[8]。帯広市は状態の良い砂利の確保に苦労しており、使用済みの砂利を洗浄し再利用する事も検討している[7]。
なお、2011年度よりコースに一部変更が加えられた[9]。
ここでは休止時点の概要について記す。
ばんえい競馬はレコードタイム制度を採用していないため、ここでは1997年まで開催していたホッカイドウ競馬で記録されたサラ系の競走におけるレコードタイムを記載する。
馬齢は新表記採用前のため、節見出しも含めすべて旧表記で記載している。
参考資料:Record Time Room
距離 | タイム | 競走馬 | 性別 | 斤量 | 騎手 | 記録年月日 |
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800m | 0:49.5 | カリムローン | 牝 | 52kg | 松本広 | 1964年8月29日 |
900m | 0:54.4 | レデイシウス | 牝 | 53kg | 米川伸也 | 1975年7月13日 |
1000m | 1:00.6 | ヤタノフアスタ | 牡 | 55kg | 角川秀樹 | 1981年9月14日 |
1200m | 1:12.2 | サトヨフレンチ | 牡 | 55kg | 坂下秀樹 | 1994年11月24日 |
1700m | 1:48.3 | マイネルバルーン | 牡 | 55kg | 川島洋人 | 1995年11月1日 |
1800m | 1:55.6 | マイネルバルーン | 牡 | 55kg | 川島洋人 | 1995年11月22日 |
距離 | タイム | 競走馬 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 記録年月日 |
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1000m | 1:01.9 | コハクタカラ | 牡4 | 55kg | 米川昇 | 1993年4月29日 |
1200m | 1:12.8 | ルートワン | 牡6 | 56kg | 柳沢好美 | 1993年5月5日 |
1500m | 1:34.8 | ミナトハコダテ | 牡4 | 55kg | 宮岡大宏 | 1979年7月16日 |
1600m | 1:39.5 | トカチオーカン | 牡4 | 57kg | 山下信雄 | 1980年6月15日 |
1700m | 1:45.5 | シエスタイム | 牡7 | 60kg | 松明浩 | 1973年7月8日 |
1800m | 1:49.7 | コトノアサブキ | 牡6 | 53kg | 山下信雄 | 1980年6月15日 |
2400m | 2:35.4 | ササノコバン | 牡6 | 56kg | 國信滿 | 1995年11月23日 |
2015年4月18日現在。全レース100円単位。
○…発売 ▲…一部主催者のみ設定 ☆…インターネット投票のみ ×…設定なし -…実施せず
いずれも十勝バスが運行、「競馬場」停留所で下車。
2013年9月現在、直営の場外発売所が北海道内に8か所設けられているほか、大部分のホッカイドウ競馬の場外発売所や、一部の北海道外の地方競馬場外発売所でも馬券を取り扱う。
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