北海道2歳優駿

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北海道2歳優駿(ほっかいどうにさいゆうしゅん)は、ホッカイドウ競馬で2019年まで施行されていた地方競馬重賞競走ダートグレード競走、JpnIII)である。農林水産大臣より寄贈賞を、道新スポーツより優勝杯の提供を受け、名称は「農林水産大臣賞典 道新スポーツ杯 北海道2歳優駿」と表記されていた。

概要 開催国, 主催者 ...
北海道2歳優駿
開催国 日本
主催者 北海道
競馬場 門別競馬場
創設 1974年9月21日
2019年の情報
距離 ダート1800m
格付け JpnIII
賞金 1着賞金2500万円
出走条件 サラブレッド系2歳オープン(中央・地方全国交流)
負担重量 定量(55kg牝馬1kg減、南半球産3kg減)
出典 [1]
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2019年の副賞は農林水産大臣賞、株式会社北海道新聞HotMedia賞、日本中央競馬会理事長賞、日本馬主協会連合会長奨励賞、一般社団法人日本地方競馬馬主振興協会会長賞、地方競馬全国協会理事長賞、北海道知事[2]

概要

1974年に北海道3歳優駿(ほっかいどうさんさいゆうしゅん)の名称で創設された、サラブレッド系3歳(現表記2歳)馬の重賞競走。施行場は1988年まで札幌競馬場(ダート1200m)で定着していたが、その後開催日程に左右されたびたび変更された後、1997年より門別競馬場(ダート1800m)で概ね定着、併せて全国交流のダートグレード競走としてGIIIに格付けされた。2001年から、馬齢表記変更に際し現名称に変更された。

2020年より本競走を発展させ「JBC2歳優駿」が新設された。JBC競走は持ち回り開催が原則となっているが、当面の間は門別競馬場で行われる[3][4]

全日本2歳優駿(JpnI、川崎競馬場)のトライアル競走に指定され、優勝馬には全日本2歳優駿への優先出走権が与えられていた(地方所属馬に限る)。

ダートグレード競走に変更された1997年から2018年の優勝馬は、中央競馬所属馬が11勝、地方所属馬が11勝(すべてホッカイドウ競馬所属)となっている[5]

条件・賞金等(2019年)

出走資格
サラブレッド系2歳、出走枠はホッカイドウ競馬所属馬6頭、地方他地区所属馬4頭、中央競馬所属馬4頭と定められている。
負担重量
定量。55kg、牝馬1kg減(南半球産3kg減)[1]
賞金額
1着2500万円、2着500万円、3着375万円、4着250万円、5着125万円[2]
優先出走権付与
優勝した地方競馬所属馬には全日本2歳優駿の優先出走権が付与される[5]

過去の副賞

本競走は2001年から2011年までスタリオンシリーズ競走に指定されており、優勝馬の馬主には特定種牡馬の次年度種付権が副賞として贈られていた。

歴史

要約
視点
  • 1974年 - サラブレッド系3歳(現2歳)馬の重賞北海道3歳優駿として創設。札幌競馬場・ダート1200mで施行。
  • 1989年 - この年より1996年まで、施行場が函館競馬場・岩見沢競馬場・帯広競馬場と数年ごとに変更された。距離も競馬場にあわせ1600-1800mとなり、以後中距離で定着する。
  • 1997年
  • 2001年 - 馬齢表記変更に伴い、現在の名称に変更。
  • 2006年 - 札幌競馬場のダート1700mで施行(2007年まで)。
  • 2007年 - 国際セリ名簿基準委員会(ICSC)の勧告により、格付表記をJpnIIIに変更。
  • 2008年 - 施行場・距離が再び門別競馬場・ダート1800mに戻る。
  • 2018年 - 1着がウィンターフェル、2着がイグナシオドーロと着順が確定し勝馬投票券の払い戻しが行われたが、写真判定で1着と2着を逆に発表してしまう誤審が発覚した。競走成績は正しい到達順位に変更されたが、勝馬投票券は競馬法の規定により誤審があった当初の着順で払い戻しが行われた。[6][7]。また、正しい到達順位の勝馬投票券についても払戻金相当額が支払われた。

歴代優勝馬

優勝馬の馬齢は2000年まで旧表記、2001年以降は現表記。

第1回から第23回までは北海道ローカル重賞、第24回からダートグレード競走。

競走名は第1回から第27回まで「北海道3歳優駿」、第28回以降は「北海道2歳優駿」。

Rは2歳コースレコード。全てダートコースでの施行。

さらに見る 回数, 施行日 ...
回数施行日競馬場距離頭数優勝馬性齢所属タイム優勝騎手管理調教師馬主
第1回1974年9月21日札幌1200m[注 1]12頭シヨウマリヤ牝3北海道1:14.1伊藤隆志鈴木亮平
第2回1975年10月20日札幌1200m12頭カネヤマサウンド牝3北海道1:13.1千島武司千島一巳
第3回1976年10月16日札幌1200m12頭カミノカチドキ牡3北海道1:12.9千島武司戸野塚郁郎
第4回1977年10月15日札幌1200m14頭タクマイチフジ牡3北海道1:13.5山下信雄中村光春
第5回1978年10月15日札幌1200m16頭ミスミネタカ牝3北海道1:13.0山下信雄林正夫
第6回1979年10月21日札幌1200m11頭トカチオーカン牡3北海道1:13.6米川伸也手島健児
第7回1980年9月21日札幌1200m9頭ダイワキミコ牝3北海道1:13.3須藤三千夫石本義孝
第8回1981年10月21日札幌1200m10頭テスコウルフ牡3北海道1:15.1伊藤隆志鈴木亮平
第9回1982年10月6日札幌1200m10頭モミジビユーテイー牝3北海道1:15.4松本隆宏鈴木権四郎
第10回1983年10月9日札幌1200m14頭エスコート牝3北海道1:13.9原孝明佐藤二郎
第11回1984年10月7日札幌1200m11頭フシミイチジヨウ牝3北海道1:15.4高岡秀行成田春男
第12回1985年9月16日札幌1200m9頭トムロイヤル牝3北海道1:13.5佐々木一夫佐藤二郎
第13回1986年9月28日札幌1200m16頭フエリーナイト牝3北海道1:13.5佐々木一夫佐藤二郎近藤克夫
第14回1987年10月20日札幌1200m11頭マルスクラウン牝3北海道1:13.1佐々木一夫須藤三千夫森宇め
第15回1988年8月30日札幌1200m12頭ドクタースパート牡3北海道R1:11.8佐々木一夫成田春男松岡悟
第16回1989年11月2日帯広1700m11頭テツセンスーパー牡3北海道1:49.0松田路博石本義孝齊藤哲重
第17回1990年11月8日函館1700m12頭ダンサーズクロス牡3北海道1:48.0國信満鈴木亮平伊藤昭次
第18回1991年11月7日函館1700m12頭スガノスキー牡3北海道1:47.9柳沢好美成田春男菅原元秀
第19回1992年11月4日岩見沢1600m12頭スイートビクトリア牝3北海道1:46.5川島洋人鈴木英二白瀬常雄
第20回1993年11月3日帯広1700m12頭クラシャトル牝3北海道1:50.3小野望後條雄作倉見眞實
第21回1994年11月10日帯広1800m12頭スイートイブン牝3北海道2:00.3宮崎光行鈴木英二白瀬常雄
第22回1995年11月22日帯広1800m10頭マイネルバルーン牡3北海道R1:55.6川島洋人鈴木英二岡田美佐子
第23回1996年11月7日帯広1700m12頭タイセイリーフ牡3北海道1:50.2坂下秀樹松田路博齊藤哲重
第24回1997年12月10日門別1800m12頭マイネルクラシック牡3JRA1:55.9佐藤哲三中村均(株)サラブレッドクラブ・ラフィアン
第25回1998年11月23日門別1800m14頭キングオブサンデー牡3JRAR1:50.8M.ロバーツ森秀行鈴木義孝
第26回1999年11月25日門別1800m14頭タキノスペシャル牡3北海道1:55.2井上俊彦高岡秀行小滝渉
第27回2000年11月23日門別1800m14頭ムガムチュウ牡3JRA1:54.5藤田伸二清水出美寺田寿男
第28回2001年11月21日門別1800m13頭フェスティバル牝2JRA1:56.8小野次郎伊藤圭三(有)グランド牧場
第29回2002年11月14日門別1800m12頭ブラックミラージュ牡2北海道1:53.7武豊林正夫黒岩晴男
第30回2003年10月29日門別1800m14頭アドマイヤホープ牡2JRA1:55.1武豊橋田満近藤利一
第31回2004年11月9日門別1800m11頭モエレアドミラル牡2北海道1:57.8千葉津代士堂山芳則中村和夫
第32回2005年10月27日門別1800m14頭エイティジャガー牡2北海道2:00.1佐々木国明恵多谷豊前田篤久
第33回2006年10月26日札幌1700m13頭トップサバトン牡2北海道1:48.7井上俊彦国信満木谷ツヤ
第34回2007年10月25日札幌1700m11頭ディラクエ牡2北海道R1:47.0山口竜一成田春男吉田照哉
第35回2008年10月30日門別1800m12頭メトロノース牡2JRA1:54.5武豊安田隆行(有)キャロットファーム
第36回2009年11月5日門別1800m13頭ビッグバン牡2北海道1:53.4桑村真明角川秀樹(有)グランド牧場
第37回2010年11月4日門別1800m12頭カネマサコンコルド牡2北海道1:55.3宮崎光行堂山芳則前田政雄
第38回2011年11月10日門別1800m14頭オーブルチェフ牡2JRA1:53.1中舘英二萩原清前田幸治
第39回2012年11月8日門別1800m10頭アルムダプタ牡2JRA1:53.5幸英明五十嵐忠男崎川美枝子
第40回2013年11月7日門別1800m12頭ハッピースプリント牡2北海道1:52.5宮崎光行田中淳司(有)辻牧場
第41回2014年11月6日門別1800m12頭ディアドムス牡2JRA1:54.9三浦皇成高橋裕ディアレスト
第42回2015年11月5日門別1800m10頭タイニーダンサー牝2北海道1:55.7桑村真明角川秀樹(有)グランド牧場
第43回2016年11月1日門別1800m13頭エピカリス牡2JRA1:54.6C.ルメール萩原清(有)キャロットファーム
第44回2017年10月31日門別1800m9頭ドンフォルティス牡2JRA1:55.5武豊牧浦充徳山田貢一
第45回2018年11月1日門別1800m13頭イグナシオドーロ[注 2]牡2北海道1:54.1阿部龍角川秀樹(有)グランド牧場
第46回2019年10月31日門別1800m14頭キメラヴェリテ牡2JRA1:56.2福永祐一中竹和也加藤誠
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脚注

  1. 当時の札幌競馬場は芝コース設置前で、外回りダートコースとして使用していた。1974年まで左回り、1975年以降は右回り。
  2. 2019年2月28日の成績訂正以前の1着馬はウィンターフェル(北海道所属、優勝騎手:井上俊彦、管理調教師:林和弘)

出典

関連項目

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