JBC2歳優駿

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JBC2歳優駿(ジェイビーシーにさいゆうしゅん)は、日本のJBC実行委員会と施行競馬場を管轄する競馬主催者が、各地の競馬場で持ち回り開催する重賞競走JpnIII)である。

概要 開催国, 主催者 ...
JBC2歳優駿
開催国 日本
主催者 持ち回り(ただし当面は道営ホッカイドウ競馬で固定)
競馬場 持ち回り(ただし当面は道営ホッカイドウ競馬で固定)
第1回施行日 2020年11月3日
2024年の情報
距離 ダート1800m門別競馬場
格付け JpnIII / 国際LR
賞金 1着賞金3500万円
出走条件 サラ系2歳(中央・地方全国交流)
負担重量 定量(56kg、牝馬1kg減、南半球産3kg減)
出典 [1][2]
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日本政府農林水産省(MAFF)が寄贈賞を提供し、名称は「農林水産大臣賞典 JBC2歳優駿」と表記される[3]

概要

2001年にJBCクラシックJpnI)・JBCスプリントJpnI)の2競走で創設されたJBC競走は、2011年に牝馬カテゴリーとなるJBCレディスクラシックJpnI)が創設され、以来3つのJpnI競走を同一日に同一の競馬場で施行してきたが、2020年はJBC創設から20年目となることから、創設以来の宿願であった2歳馬による競走を新設することとなり、本競走が創設された[4]。本競走は原則として持ち回り開催であるが、「生産との密接な関連」というJBCの趣旨に鑑み、当面は日本のサラブレッドの98%を生産する馬産地である北海道に所在する門別競馬場で施行する[4]こととされ、創設から2025年まで門別競馬場での開催が決まっている[5][6]

なお、クラシック・スプリント・レディスクラシックの3競走は本競走と同日に別の競馬場で開催されるため、同日に2場でJBC競走が行われる。

創設にあたっては従来の北海道2歳優駿JpnIII)を発展させた[4]とされているが、回次は引き継がれず新たに「第1回」となった[5][3]

競走条件・賞金

以下の内容は、2024年度のJBC実施要綱、およびJBC出走馬選定要領[2]に基づく。

競走条件

施行場・距離
門別競馬場ダート1800m
出走資格
サラブレッド系2歳
  • 父馬が、一般社団法人ジャパンブリーダーズカップ協会(JBC協会)に当該馬の生産年度に有効な種牡馬登録されている馬
  • 父馬がJBC協会に種牡馬登録されていない馬は、当該馬の馬主がJBC協会の定める「追加登録料(1着賞金の2%相当額)」をJBC協会に支払えば、当該年、当該馬に係る同種牡馬登録がなされたものとして出走が可能。
出走可能頭数
14頭、中央所属馬の出走枠は概ね1/3[2]
出走馬の選定方法
JRA所属馬
  • 収得賞金順
地方競馬所属馬
(1) 選定日におけるレーティング上位2頭
(2) 出走可能頭数の残数については、以下の事項を参考に選定。
  • 最近の競走成績
  • JBC指定競走(下表参照)の勝馬
  • (1)による実施場及び実施地区の所属馬、並びに地方競馬各ブロック所属馬の選定状況
  • 選定日現在のレーティング

JBC指定競走

以下の競走は「JBC指定競走」として、JBC出走馬選定要領により定められている。優先出走権は付与されないが、選定にあたって成績が重視される[2]

さらに見る 競走名, 格 ...
競走名競馬場距離
ゴールドジュニアSIII大井競馬場ダート1400m
兵庫ジュベナイルカップ重賞II園田競馬場ダート1400m
サンライズカップH1門別競馬場ダート1800m
鎌倉記念SII川崎競馬場ダート1600m
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負担重量

定量(56kg、牝馬1kg減、南半球産3kg減)[1][7]

賞金等

賞金額
2024年の賞金額は、1着3500万円、2着1225万円、3着700万円、4着350万円、5着175万円[8]
生産者賞
1着馬から5着馬の生産牧場、および当該馬の母馬に種付けした時点の種牡馬登録者に対し、それぞれ生産牧場賞および種牡馬登録者賞としてJBC協会から当該賞金の2.5%相当額を支給する。ただし、追加登録料を支払って出走した馬が入着した場合は、JBC協会が定めるところにより、生産者賞は支給しない[2]

その他

  • 優勝馬の馬主には、パイロの2025年種付権利が付与される。
  • 優勝した地方競馬所属馬には全日本2歳優駿の優先出走権が付与される[1]
  • 翌年の雲取賞および京浜盃の指定競走であり、地方所属最先着馬は前記2競走の選定においてその成績が重視される[1]

歴史

年表

  • 2020年
    • 2歳馬による重賞競走(JpnIII)として創設、門別競馬場ダート1800mで施行。
    • 売得金が9億7489万8000円となり、前身の北海道2歳優駿との比較で約3倍を記録。ホッカイドウ競馬での1競走の売得金として過去最高となった[9][10]
  • 2021年 - 2歳チャンピオンシリーズの対象競走に指定される(2022年まで)。
  • 2022年 - 1着本賞金が3500万円に増額される。
  • 2023年 - 未来優駿の対象競走に指定される。
  • 2024年 - 負担重量が55kg(牝馬1kg減)から56kg(牝馬1kg減)に変更。

歴代優勝馬

持ち回りではあるが、当面の間全て門別競馬場ダート1800mで施行。

さらに見る 回数, 施行日 ...
回数施行日優勝馬性齢所属タイム優勝騎手管理調教師馬主
第1回2020年11月3日ラッキードリーム牡2北海道1:53.4石川倭林和弘林正夫
第2回2021年11月3日アイスジャイアント牡2JRA1:53.0三浦皇成高柳瑞樹吉田勝己
第3回2022年11月3日ゴライコウ牡2JRA1:53.5石川倭新谷功一岡浩二
第4回2023年11月3日フォーエバーヤング牡2JRA1:54.3坂井瑠星矢作芳人藤田晋
第5回2024年11月4日ソルジャーフィルド牡2北海道1:54.5小野楓馬川島洋人(株)本城
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出典

外部リンク

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