宇都宮競輪場
栃木県宇都宮市にある競輪場 ウィキペディアから
栃木県宇都宮市にある競輪場 ウィキペディアから
宇都宮競輪場(うつのみやけいりんじょう)は、栃木県宇都宮市東戸祭一丁目にある競輪場。施設所有および主催は宇都宮市。競技実施はJKA東日本地区本部関東支部。実況は株式会社JPFで担当は中村将司。愛称は「雷神バンク」[1]。
宇都宮市は、「自転車競技法」に基づいて、大衆の娯楽と市財政の増収を図るため、競輪場を建設することになった。
候補地として、旧城址などが挙がったが、1949年9月に八幡山公園西北部の現在地に決定した。開場式の日時は決定していたため半年間昼夜兼行で工事が進められ、傾斜地であったため、当時としては珍しいブルドーザー18台が投入され、岩盤をダイナマイトで破壊するという大工事となった。西入口は、昔馬捨場とよばれており、病死した家畜を埋めたところで、傍らには馬頭観音が祀ってあった[2]。
1950年3月21日に開場し、27日に第1回競輪が開催された。記念競輪(GIII)は『宇都宮ワンダーランドカップ争奪戦』が毎年5月[注 1]に開催されるのが恒例となっている。
1965年頃から、それまでの自転車やバイクに代わって自動車が普及し、駐車場が盛況しだし競輪開催日は競輪場通りが渋滞し交通マヒを起こしたため、当時の市長であった増山道保が移転を選挙公約にしたが、受け入れ先が決まらず、移転を取りやめることになった[2]。
特別競輪は、1987年・1990年・1993年にオールスター競輪が、1996年と2010年に全日本選抜競輪が、2002年と2024年に共同通信社杯競輪が、2007年に東西王座戦が、2014年には高松宮記念杯競輪が、2022年[注 2]にはウィナーズカップが開催された。今後は、2025年8月8日から10日までナイター開催としてGI格上げ後初開催の第1回女子オールスター競輪の開催が決まった。
2002年に共同通信社杯競輪が開催された際に、地元のシンガーソングライターが作曲した『風のワンダーランド』(歌:八木恭子[3])というテーマソングが制作されており[4]、この曲は現在も使用されている。
2007年より八幡山公園の施設としての活用を見据えて当時のバック側メインスタンドの全面改築が始まり、数年間は開催と平行して工事が施工され、2009年にスタンドが完成した際には走路直線のホームとバックが入れ替わり、新たに設置された大画面映像装置を含む場内の全モニターがハイビジョン対応となった。
特別競輪16勝の「横綱」神山雄一郎のホームバンクとしても知られる。1993年のオールスター競輪での初タイトルも当地であった。また2009年と2010年には第51回オールスター競輪での競走事故で急逝した内田慶の遺志を組んだ『内田慶メモリアルカップ』が開催されていた。
トータリゼータシステムは富士通フロンテックを採用しており、2012年4月9日の開催より重勝式投票のKドリームスが発売された。
2014年に新たに、公式ウェブサイト2014を開設[5](旧アドレスサイトも並行設置され続けていたが2016年6月に閉鎖[6])。
2018年3月3日からミッドナイト競輪が開始された[7]。また、2020年6月18日からナイター競輪として「RAIZINナイトレース500」を開始している。
公式キャラクターとして、みやかめファミリーとらいりんがいる[8][9]。
1996年の宇都宮市市制100周年を記念し、カメをモチーフとした「みや太郎」が6月2日に登場した[10]。2007年の東西王座戦開催を記念し妻「けい子」、長男「りんいち」が追加され「みやかめファミリー」となった。これにちなんで2011年から記念競輪の2日目優秀競走として『みやかめ賞』が行われる。らいりん登場後も引き続きキャラクターとして利用されている[11]。
2020年、宇都宮メディア・アーツ専門学校の学生がデザインした新しいキャラクターが発表され[11]、「らいりん」と命名された[12]。
2021年には、「らいりん」を具現化した「らいりんガール」も登場した[13]。
1周は500m[14]。直線部がやや長くカーブのきつい扁平なバンク(角度は25度)。先行選手に不利なだけでなく、追走する番手の選手すら後方から抜かれる「交わしの交わし」を食らうほど、後方からの追い込みが決まりやすい。
ただし前述のメインスタンド改築工事に伴いホーム側とバック側が入れ替わった際に、ゴール前のみなし直線が若干短くなり(67.9m→63.2m)、また大型映像装置が2コーナー側に設置されたことから、いくらか先行選手が仕掛けやすくなった。
なおメインスタンドの一部が吹き抜けになっており、また1センター側に大きな建物がないことから、1コーナーから2コーナーとホームスタンド側にかけて風が通り抜ける影響がある。
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