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柚月裕子著の小説 ウィキペディアから
『孤狼の血』(ころうのち)は、柚月裕子による長編警察小説シリーズ。全3作。
孤狼の血 | ||
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著者 | 柚月裕子 | |
イラスト | 曄田依子 | |
発行日 | 2015年8月27日 | |
発行元 | KADOKAWA | |
ジャンル |
長編小説 警察小説 | |
国 | 日本 | |
言語 | 日本語 | |
形態 | 四六判 | |
ページ数 | 416 | |
次作 | 凶犬の眼 | |
公式サイト | kadobun.jp | |
コード |
ISBN 978-4-04-103213-8 ISBN 978-4-04-104954-9(文庫判) | |
ウィキポータル 文学 | ||
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凶犬の眼 | ||
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著者 | 柚月裕子 | |
イラスト | 曄田依子 | |
発行日 | 2018年3月30日 | |
発行元 | KADOKAWA | |
ジャンル |
長編小説 警察小説 | |
国 | 日本 | |
言語 | 日本語 | |
形態 | 四六判 | |
ページ数 | 336 | |
前作 | 孤狼の血 | |
次作 | 暴虎の牙 | |
公式サイト | www.kadokawa.co.jp | |
コード |
ISBN 978-4-04-104955-6 ISBN 978-4-04-108896-8(文庫判) | |
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暴虎の牙 | ||
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著者 | 柚月裕子 | |
イラスト | 曄田依子 | |
発行日 | 2020年3月27日 | |
発行元 | KADOKAWA | |
ジャンル |
長編小説 警察小説 | |
国 | 日本 | |
言語 | 日本語 | |
形態 | 四六判 | |
ページ数 | 512 | |
前作 | 凶犬の眼 | |
公式サイト | www.kadokawa.co.jp | |
コード |
ISBN 978-4-04-108897-5 ISBN 978-4-04-112756-8(文庫判・上) ISBN 978-4-04-112758-2(文庫判・下) | |
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第1作『孤狼の血』は『小説 野性時代』で2014年から2015年にかけて連載され、KADOKAWAから単行本が2015年8月29日[1]、文庫本が2017年8月25日に発売された[2]。暴力団対策法成立前の1988年(昭和63年)の広島を舞台に、暴力団系列の金融会社社員の失踪事件を追う刑事たちの姿や、暴力団組織間の激しい抗争を描く[3]。第69回日本推理作家協会賞受賞作。
2年後を舞台とした第2作『凶犬の眼』(きょうけんのめ)は、『小説 野性時代』で2016年から2017年にかけて連載され、加筆修正を経てKADOKAWAから単行本が2018年3月30日[4]、文庫本が2020年3月24日発売に発売された[5]。
完結編となる第3作『暴虎の牙』(ぼうこのきば)は、『岩手日報』にて2018年から2019年にかけて連載され、KADOKAWAから単行本が2020年3月27日に発売された[6]。文庫本は上下巻で2023年1月24日に発売された[7][8]。
東映により第1作『孤狼の血』を原作として2018年に実写映画化『孤狼の血』[9]が公開、続編『孤狼の血 LEVEL2』が2021年に公開された[10][11][12][13]。
柚月裕子の生まれた岩手県釜石市は、漁師町で気性が荒い土地[14]。柚月の子供の頃は、新日本製鐵釜石製鐵所の高炉が燃え盛り、至るところで小競り合いがある男臭い町だった[14]。加えて中学時代の同級生のほとんどはジャニーズに夢中だったが、柚月は『セーラー服と機関銃』でヤクザを演じた渡瀬恒彦に心を奪われていた[14][15]。2000年代前半の大晦日の晩、笠原和夫他共著『昭和の劇 映画脚本家 笠原和夫』を読むとすぐに、レンタルビデオ店で『仁義なき戦い』を借りて、観終えた途端「五部作を全部観たい!」と、またレンタルビデオ店に行って「仁義なき戦いシリーズ」「新仁義なき戦いシリーズ」『県警対組織暴力』『北陸代理戦争』と、実録モノを手当たり次第借りて来て、元旦まで寝ないで一気に観た[14]。松方弘樹や成田三樹夫に魅了され、「いつか私は、こういう世界を小説で書いてみたい」と思っていた[14]。2014年に『野性時代』から「警察小説を書いて下さい」と依頼を受け、柚月は「悪徳警官モノ」で行こうと考え、悪徳警官vs.暴力団と考えて、担当編集者に「『県警対組織暴力』のようなものを書きたい」と言ったら、「今までの柚月さんの作品イメージと違いますね」と苦い顔をされた。それで「しっかりエンターテインメントに仕上げますから」と頭を下げて作品を書いたという[14]。
柚月は執筆前に広島県に取材に出かけ、広島市の原爆資料館で何もなくなった原爆投下後の広島の光景を見て、自身の両親を亡くした東日本大震災後の故郷の景色を思い起こした[14]。資料館から外に出ると高層ビルが建ち並び、車が行き交い、人々が笑っているのを見て「ここまで来るのにいったいどれだけの辛さと涙と力が必要だったんだろう」という思いを馳せ「広島の人々が持つパワーを描きたい」と考えた[14]。広島マツダスタジアムにも足を運び、飛び交う罵声に耳を傾け、活きのいい広島弁を学んだ[14]。当初は『仁義なき戦い』第一作と同じ、終戦直後の広島を舞台にしようと考えていたが、『仁義なき戦い』と被ること、戦後を描くともはや歴史小説になるという編集者の反対があり[14]、時代を戦後の匂いを残しつつ、ヤクザがまだ力を持っていた1992年の暴対法施行直前にし、また呉市に行ったとき、釜石と同じ鉄の匂いがしたことから、舞台を呉市(小説では呉原市)にした[14]。
シリーズ第1作『孤狼の血』を原作として東映により白石和彌監督、役所広司主演で映画化され、2018年5月12日に公開された[22]。R15+指定。
映画の続編『孤狼の血 LEVEL2』が東映により映画化された。監督は前作に続き白石和彌、主演は前作で助演した松坂桃李。2021年8月20日に公開された。R15+指定[13]映画続編は原作小説では描かれないオリジナルストーリーとなっている[23]。
本作のコミカライズが『COMIC Hu』(KADOKAWA)にて、2021年6月4日から2023年9月4日まで連載された[24][25][26]。漫画は小林こーが担当[24]。
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