モト 冬樹(もと ふゆき、1951年〈昭和26年〉5月5日 - )は、日本のミュージシャン、タレント、俳優、声優。東京都豊島区巣鴨出身[2]。デューズ所属(生島企画室との業務提携)。血液型B型[1]。本名は武東 裕男(むとう ひろお)。兄はタレントのエド山口。
概要 もと ふゆき モト 冬樹, 本名 ...
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概要 モト冬樹, YouTube ...
モト冬樹 |
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YouTube |
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チャンネル |
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活動期間 |
2020年8月20日 - |
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ジャンル |
音楽など |
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登録者数 |
2.09万人 |
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総再生回数 |
344万回 |
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チャンネル登録者数・総再生回数は 2023年11月10日時点。 |
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実家は開業医 (産婦人科)[3]。暁星小学校、暁星中学校・高等学校卒業[4]。高校在学中は成績最上位クラスだったが、ギターに夢中になって2番目のクラスに落ちると、グッチ裕三と同クラスとなり音楽で意気投合、兄のエド山口とバンドを結成し音楽活動を始める[5]。
プロデビューはグループ・サウンズブーム終息後に結成されたGS的バンドのローズマリー。当時の芸名は東冬木であった。1974年に、やはりGS的バンドのジュテームに参加していたが、またもブレイクすることなく解散した。
1978年にグッチ裕三やウガンダ・トラらとコミックバンド「ビジーフォー」を結成し、スリム冬樹の芸名で参加した。当時在籍していた渡辺プロの直系とも言える音楽による笑いのコミックソングや、ものまねで人気を得る。グッチ裕三らとともに、『ものまね王座決定戦』(ものまね四天王)や『夜も一生けんめい。』や『THE夜もヒッパレ』などに出演、兄弟で東京ドンバーズとしても活動するなど、ギター奏者や歌手として活躍した。
1984年、ビジーフォー活動休止中に桜金造と共に「AJAPA」を結成。当時横山やすし司会の演芸番組「ザ・テレビ演芸」内の勝ち抜き新人オーディションコーナー「とび出せ笑いのニュースター・ホップステップジャンプ」に出場、ろくに練習もしていなかったにもかかわらず、同コーナーの8代目チャンピオンを獲得。準優勝に終わったコンビは横山やすしの弟子で、審査が終わって舞台袖で怒り狂ったやすしにボコボコにされる彼らを見て、自分達のような素人が漫才をやってはいけないと決意し、金造とのコンビを解消したという(2006年東京スポーツ連載中「オレは芸能界が好きなんだ!!」より)。
1992年にグッチ裕三以外のビジーフォースペシャルのメンバーに俵山栄子、メグ斉藤と藤井ヤマイを加え「モト冬樹とフリーマーケット」(現在は「モト冬樹とナンナラーズ」に改名)を結成。ライブ活動を開始。
2008年8月、株式会社デューズに移籍。
2021年1月、網膜に開いた穴を空気で塞ぐ網膜硝子体手術を受ける事を自身のブログで報告[6][7]。同年2月5日に退院した[8]。
2021年4月20日、生島企画室と業務提携することが分かった。[9]
芸風
- 外国人アーティストを中心にさだまさしや長渕剛などのモノマネを得意とする(さだ本人の前で「ハゲ」に置き換えた「関白宣言」の一節を歌った物真似を披露したら「帰れ!!」と怒られ、挙句の果てにはシュガーサーバーに入っていた砂糖をふりかけられるというコントをしたことがある)。バラエティ番組にも多く出演し、その番組の中でも進行上、他の芸能人から薄毛をネタにされることも多い。2013年7月14日放送の『有吉反省会』では「薄毛関係の仕事で荒稼ぎしていること」を反省し、司会の有吉弘行が「テッパンの薄毛ネタ何個あるんですか!?」と大絶賛し、見届け人の伊集院光も「ものすごい量の武器を持ってる」と感嘆する、仕事の6割が薄毛を利用した毛髪関係の仕事だったことが番組の調査で判明する[13]。
- 『世界まる見え!テレビ特捜部』に、カツラとサングラスで変装し、「ミスタートモ」という名で出演、電動の泡立て器でギターをひく技を披露し、出演者を驚かせたことがある(その後でかつらとサングラスを外し、自分がモト冬樹であることを明かし、出演者達を更に驚愕させた)。
- 容姿が似ていることから、日本のニコラス・ケイジとも呼ばれる(本人とも共演有り)。ただし、その後本人には共演NGにされてしまったという(からかい目的での共演だったと勘違いされてしまったと話している)[14]。
- 石橋貴明からは「スナックトークの達人」と言われる(話す相手が7人までだと面白いが、それ以上になるとつまらなくなるという意味から)。
家族・親族
- 武東家のルーツは伊予国松山の山越という地の小さな城砦の城主だった吉村家だったと伝えられているが、詳細な記録は松山の菩提寺の火事や関東大震災で焼失し不明。父方の曽祖父、武東晴一は周防国(山口県)岩国高森出身で、数々の凶悪事件や迷宮入り事件を解決した警視庁の刑事であり、当時の新聞のニュースやコラムなどで度々取り上げられ「鬼武東」と呼ばれていた。明治44年に築地警察署長になり、大正元年に61歳で死去。最終肩書きは警視。その晴一の息子は海軍主計科に所属し警備任務をしており、彼の名高き父亡き後に生まれた息子にその父と同じ名前を付けたが、その晴一(1916〜2017)がモト冬樹の父である。その命名の意図とは裏腹にゴキブリや注射針にすらおびえていたモトの父親の晴一だったが、戦争が全ての時代に少しでも前線に出る可能性を減らすために医者になり、軍医として中国大陸の華北に渡る。戦後は捕虜となるも1年後に帰国し、巣鴨で産婦人科を開いた。[15]
- 長年独身を貫いてきたが、2008年10月放送の『ごきげんライフスタイル よ〜いドン!』出演時に事実婚状態にある大阪在住の一般女性の存在、更には娘(彼女の連れ子)がいることを告白。『いつみても波瀾万丈』など、他番組でも長期間交際を匂わせる発言をしていたが、正式に本人が認めたのは初めてである[16]。その後2009年2月25日放送の『笑ってコラえて』出演時に2010年中に入籍する意思を表明し、さらに同年6月4日放送の『スタジオパークからこんにちは』でのゲスト出演時に、「2010年5月5日に入籍することを考えている」と発言。発言どおり2010年5月5日に前述の一般女性と入籍[注 1]した。なお、夫人は入籍後「武東由美」の芸名でモデル・タレント活動を開始している[18]。
- モトは娘から結婚前に「高校の卒業式に来て」と言われていたが、女子高に通っていたため突然出ては娘が肩身を狭い思いをするのではないかと悩んでいた。そこで、娘に尋ねると「学校で友達にパパって呼んでるよ」と言われ、安心したといい、卒業式にも参加している[19][20]。なお、大学の入学式や卒業式にも参加している[21]。
交友関係
- 松田聖子とは家族ぐるみで交際している良き親友である。松田だけでなく、いろいろな芸能人との交流も多いことでも知られているのだが、59歳の誕生日を迎えるまで結婚歴のない独身であった。「俺と付き合おうよ。幸せになれるぜ……俺が」、「戸籍真っ白、お先真っ暗」などといった自虐的なネタも持っていた。なお、後者に関しては結婚して事実ではなくなったことで「誰かにネタ譲ります」と発言する[22]。
- 飯島愛は親友で、飯島が亡くなる直前に電話で話した[23]。
- 医者の息子という事で、大学受験時に日本医科大学と東京慈恵会医科大学を受験したが不合格だった[5]。
- 『ごきげんよう』の骨占いでは、「海綿体」になった。
- 自作の本を出版した際、人付き合いや女友達の作り方の内容だったが、記者に「性中毒」「生ゴミにたかるハエ」と書かれ、頭にきて記者と話したところ、記者が真面目な態度で真摯に謝罪したため和解。著書の売り上げに関しては「知らない。興味ないもん!」と語り「ただ自分が人付き合いが得意な方だから誰かのためになればいい」という考えだった。
- 2006年に公開の主演映画『ヅラ刑事』では、主題歌も歌っている。
- 2008年9月刊行の武東慧著『二世帯住宅夫婦』(文芸社)に、モト冬樹が登場。内容は、六本木のライブハウスで、主人公が友人と冬樹の歌を聴いている場面での設定となっている。
- テレビ番組『有吉ぃぃeeee!』にて、『スーパーマリオメーカー2』でアンガールズ田中卓志が作成したコースの序盤でミスを繰り返し、72回連続失敗という記録を打ち立てた。公式YouTubeでは合計約30万回再生を超えている。同じミスをし続けるので有吉弘行からは「ニワトリ」、田中卓志からは「高齢者マリオ」と言われた。
- 2015年に青森県のツル多はげます会が主催する「第1回吸盤綱引き全国大会」で準優勝した[24]。
舞台
- 劇団たいしゅう小説家プレゼンツ トラッシュマスターズ2/5ナカツルアキヒト「THE☆どツボッ!!」(2008年、東京芸術劇場) - 黒坂尚作 役[30]
- Teachers ~職員室より愛をこめて~(再演)(2009年、東京芸術劇場中ホール、シアター・ドラマシティ)
- アトリエ・ダンカンプロデュース ハウス食品PRESENTS「輝け!主婦バンドFOUR RIVERS スモーク・オン・ザ・ウォーター2009」(2009年、ル テアトル銀座 by PARCO ほか) - 夫 役[31]
- 劇団たいしゅう小説家Present`s「キマズゲ~愛のことば~」(2010年4月 - 5月、東京芸術劇場) - 日暮年男 役
- トム・プロジェクトプロデュース「ぺてんばなし」(2010年9月、本多劇場 ほか)
- 亜門版 ミュージカル「ファンタスティックス」(2010年10月 - 11月、シアターコクーン、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ) - 少女の父(ベロミー)役[32]
- オーバード・ホール開館15周年記念公演 ミュージカル「ハロー・ドーリー!」(2012年2月3日 - 5日、オーバード・ホール) - ホレス・ヴァンダーゲルダー 役[33]
- あるジーサンに線香を〜あなたは若返りたいですか〜(2012年4月20日 - 26日、三越劇場/4月28日、中日劇場) - 照男(ジーサン)役
- 10周年記念特別公演「五線紙の上のジェーン」(2012年6月3日 - 10日、あうるすぽっと) - 栄吉 役
- ミュージカル「新幹線おそうじの天使たち」(2013年3月16日- 24日、AiiA 2.5 Theater Tokyo) - 戸田 役[34]
- あるジーサンに線香を〜若返ったら、あなたはもう一度恋をしてみますか〜(2013年11月 - 12月、亀戸文化センター・カメリアホール ほか) - 佐川照男 役
- ミュージカル「ハロー・ドーリー!」(再演)(2013年8月16日 - 18日、オーバード・ホール/8月23日 - 25日、東京芸術劇場 プレイハウス) - ホレス・ヴァンダゲルダー 役[35]
- 『恋文』~星野哲郎物語~(2014年2月5日 - 11日、三越劇場)
- 劇団EXILE本公演「歌姫」(2014年3月21日 - 30日、赤坂ACTシアター) - 岸田勝男 役[36]
- ミュージカル「天才執事ジーヴス」(2014年7月4日 - 13日、日比谷日生劇場) - サー・ワトキン・バセット 役[37]
- スタンド・バイ・ユー ~家庭内再婚~(2015年1月 - 2月、シアタークリエ ほか) - 大和田三郎 役
- HKT48指原莉乃座長公演(2015年4月8日 - 23日、明治座 / 8月15日 - 31日、博多座)[38]
- オリジナルミュージカル『ザ・デイサービス・ショウ』It's Only Rock'n Roll(2015年10月 - 11月、よみうり大手町ホール ほか) - 北原勝(マーシャル)役[39]
- MMJプロデュース「昆虫戦士コンチュウジャー」(2016年6月8日 - 12日、紀伊國屋ホール) - 時羽奏 役[40]
- オリジナルミュージカル『ザ・デイサービス・ショウ』It's Only Rock'n Roll(再演)(2016年10月 - 12月、志木市民会館パルシティ ほか) - 北原勝(マーシャル) 役[41]
- MMJプロデュース「昆虫戦士コンチュウジャー 〜ただの再演じゃ終わらない、そうだろみんな!?〜(2017年5月10日 - 18日、あうるすぽっと) - 時羽奏 役[42]
- ユアストーリー まきりかプロデュース ミュージカル『ソーォス!』KARATE MUSICAL『SAUCE』(2017年7月6日 - 13日、全労済ホール/スペース・ゼロ) - コストコの社長(ジム・セネガル)役[43]
- MMJプロデュース「昆虫戦士コンチュウジャー2~激突!恐怖の戦士、ネオコンチュウジャー!~」(2017年8月12日 - 20日、全労済ホール/スペース・ゼロ) - 時羽奏 役[44]
- オリジナルミュージカル『ザ・デイサービス・ショウ 2017』It's Only Rock'n Roll(2017年8月24日 - 29日、明治座) - 北原勝(マーシャル) 役[45]
- オリジナルミュージカル『ザ・デイサービス・ショウ 2018』It's Only Rock'n Roll(2018年4月 - 5月、明治座 ほか) - 北原勝(マーシャル) 役[46]
- タクフェス第6弾 あいあい傘(2018年10月 - 12月、志木市民会館パルシティ ほか) - 車海老貫一 役
- ミュージカル「ふたり阿国」(2019年3月29日 - 4月15日、明治座) - 笠屋犬大夫 役[47]
- 久馬君と石田君の演 第3回公演「生前葬(so)ng♪」(2019年8月21日 - 25日、あうるすぽっと/8月31日、COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール)[48]
- オリジナルミュージカル『ザ・デイサービス・ショウ 2019』It's Only Rock'n Roll(2019年10月 - 11月、志木市民会館パルシティ ほか) - 北原勝(マーシャル) 役[49]
- タクフェス第9弾 天国(2021年10月 - 12月、名古屋市公会堂 ほか) - 本郷穣 役[50]
- 劇団スーパー・エキセントリック・シアター「演歌ミュージカル『明日に唄えば~清き一曲お願いします~』」(2022年3月26日 - 30日、東京芸術劇場 シアターウエスト)
- MUSICAL SHOW『日劇前で逢いましょう〜昭和みたいな恋をしよう〜』(2023年10月27日 - 29日、COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール / 11月2日 - 12日、サンシャイン劇場) - 植本剛 役[51]
CM
- JTハーフタイム「華茶果茶」 - グッチ裕三と共演
- ライオン ルック おふろの洗剤、ルック カビ取りジェル
- 月桂冠「つき」(2008年9月 - ) - 藤原紀香、ルー大柴と共演
- 月桂冠「エコカップ」(2010年9月 - ) - ルー大柴と共演
その他
- スタイルプラス内「東海仕事人列伝」ギター演奏(東海テレビ)※ゲストとして出演することもある
- YouTube動画「月刊ピロートーク第2巻」(2014年11月 - )(ピロートーク神役)
- THE RULE 1億3千万人のクルーたち(1998年、国税庁企画の租税教育用ビデオ) - 目加田のお父さん 役
注釈
2010年9月14日、料理対決番組に妻子とともに出演している[17]。
出典
“モト冬樹”. 所属タレント. デューズ. 2014年10月18日閲覧。
“モト冬樹『生きた勉強』”. モト冬樹 オフィシャルブログ「ツルの一声」Powered by Ameba. 2021年1月14日閲覧。
眼の手術で入院 - モト冬樹オフィシャルブログ、2021年1月31日、同年2月1日閲覧
週刊新潮、2018年12月27日号、死の直前「飯島愛」が「モト冬樹」にかけた「最後の電話」、142頁
エド山口とは後に「東京ドンバーズ」としてシングルをリリースしている。