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イングランドのポンプロックバンド ウィキペディアから
マリリオン (Marillion)は、イングランド出身のプログレッシブ・ロック・バンド。
マリリオン Marillion | |
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ドイツ・ニュルンベルク公演 (2016年8月) | |
基本情報 | |
出身地 |
イングランド バッキンガムシャー州アイルズベリー |
ジャンル |
プログレッシブ・ロック ネオ・プログレッシブ・ロック シンフォニック・ロック |
活動期間 | 1979年 - 現在 |
レーベル |
EMI キャピトル・レコード I.R.S. Records Castle Communications Intact Ear Music |
公式サイト |
www |
メンバー |
スティーヴ・ホガース スティーヴ・ロザリー ピート・トレワヴァス マーク・ケリー イアン・モズレイ |
旧メンバー | 以下を参照 |
1970年代のプログレッシブ・ロックを継承する1980年代のスタイル「ネオ・プログレッシブ・ロック」の代表格として、長きにわたり活動している。
1979年に前身のバンド「シルマリリオン」を結成。バンド名はトールキンの「シルマリルの物語」にちなむ。1981年に名称を「マリリオン」に短縮した。その時点のメンバーはフィッシュ (ボーカル)、スティーヴ・ロザリー (ギター)、ディズ・ミニット (ベース) 、ミック・ポインター (ドラムス)、ブライアン・ジェリマン (キーボード)。デビュー前にミニットとジェリマンは脱退。ピート・トレワヴァス (ベース)、マーク・ケリー (キーボード)が加入。
1982年にデビュー・シングル「マーケット・スクエア・ヒーローズ」を発表し[1]、1983年にファースト・アルバム『独り芝居の道化師』を発表。その後、ミック・ポインターが脱退し、イアン・モズレイが正式に加入するまでの間、頻繁にドラマーが交代している。
1970年代中盤からプログレッシブ・ロック・ムーブメントは徐々に衰退していき、多くのバンドが解散(キング・クリムゾン、EL&P等)やポップ化といった路線変更(ジェネシス等)を余儀なくされていた。そういった状況下で登場したマリリオンは、音楽の構築美の追求、演劇性の導入といった、いわゆる本格的プログレ・サウンドを引っさげて登場し、とりわけ初期の4作品でその展開と発展を追求したものになっていた。
これらの作品においてマリリオンは、いかにもという神秘的なサウンド、雰囲気漂うアルバム・ジャケット、ストーリー性を重視したコンセプト・アルバム等で、当時では異彩を放つ存在感を見せた。その音楽性は「ネオ・プログレッシブ・ロック」またはポンプ・ロックと呼ばれ、本国イギリスやヨーロッパでは高い評価と人気を得た。とりわけ、1985年のアルバム『過ち色の記憶』は全英アルバムチャートで1位を獲得し[2]、同アルバムからは「追憶のケイリー」(全英2位[3])、「ラヴェンダー」(全英5位[3])といったシングル・ヒットも生まれた。だが、その一方で、「1970年代のジェネシスに似た要素が多すぎて独自性が薄い」という非難を浴びせる者も一部には存在した。
1987年のアルバム『旅路の果て』も全英アルバムチャートで初登場2位のヒットとなるが[4]、1988年にフィッシュがバンドを脱退する。
1989年、フィッシュの後任としてスティーヴ・ホガース (ボーカル)が加入。制作されたアルバム『美しき季節の終焉』は、商業的にも上々の成功を収めた。特に2曲目の「Easter」は、コンサートでもハイライトで演奏される他、1995年には、ロンドンのクラブにおいてドリーム・シアター+スティーヴ・ホガース、スティーヴ・ロザリーというラインナップで演奏されたこともある。
またスティーヴ・ホガースの加入は思わぬ副産物ももたらした。すなわち「ジェネシスのコピー」という批判からの決定的な決別である。この新しい音楽性は、アルバム『楽園への憧憬』を挟んで制作されたコンセプト・アルバム『ブレイヴ』において一つの頂点を迎えた。このアルバムはスティーヴ・ホガースが実際にイングランドで発生したある事件(高速道路脇で、全ての記憶を失った女性が発見されたという事件)に着想を得て基本的なコンセプトを提出したものであった。
その後のロック音楽の流行が、マリリオンに対しては完全な逆風に変化したことで、バンドは商業的には苦戦するようになる。メジャー・レーベルとの契約を失った1990年代後半には、自主レーベルを設立したりインディーズからのアルバムも発表している。一方、ベースのピート・トレワヴァスは、1999年よりプログレッシブ・ロック・バンド「トランスアトランティック」の一員としても活動している。
2000年、バンドは再びメジャー・レーベルであるEMIと契約。以降はインターネットを活用した資金作りやプロモーションに取り組みつつ、活動を続けている。2004年にはシングル「You're Gone」が全英チャートで7位に達し、マリリオンにとって17年振りのトップ10シングルとなっている[3]。
2007年8月26日、元メンバーのフィッシュが19年振りにマリリオンのステージに立ち、デビュー曲「マーケット・スクエア・ヒーローズ」を共演した[1]。
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