マリリオンのアルバム ウィキペディアから
『楽園への憧憬』(らくえんへのしょうけい[注釈 1]、原題:Holidays in Eden)は、イギリスのプログレッシブ・ロック・バンド、マリリオンが1991年に発表した6作目のスタジオ・アルバム。スティーヴ・ホガース加入後としては2作目に当たる。
バンド側は当初、以前にも共同作業をしたプロデューサーのクリス・キムゼイの起用を考えていたが、キムゼイがローリング・ストーンズのライブ・アルバム『フラッシュポイント』の作業にかかりきりだったため、シーナ・イーストンやマイク・アンド・ザ・メカニックスなどの作品を手がけてきたクリストファー・ニールが迎えられた[12]。「ドライ・ランド」は、ホガースがマリリオン加入前に所属していた「How We Live」時代の曲で、プロデューサーのニールが、本作にマリリオンのヴァージョンを収録するよう進言した[12][13]。
本作よりアメリカ盤の発売元がキャピトル・レコードからI.R.S.レコードに変更され[13]、アメリカ盤CDはシングルB面曲の「A Collection」と「How Can It Hurt」が追加され、曲順も変更された[1]。
全英アルバムチャートでは7週トップ100入りして最高7位を記録し、バンドにとって7作目の全英トップ10アルバムとなった[5]。本作からの先行シングル「カヴァー・マイ・アイズ」は全英シングルチャートで34位に達し、その後シングル・カットされた「誰も君を僕から」は33位、「ドライ・ランド」は33位を記録した[5]。
Tom Demalonはオールミュージックにおいて5点満点中2.5点を付け「幾つかのシングルが全英チャート入りしたが、個性は失われており、"Cover My Eyes"で鳴り響くギターに至っては、まるでU2のようだ」と評している[4]。一方、『CDジャーナル』のミニ・レビューでは「フィッシュが脱退した後、新加入のスティーヴを迎えたマリリオンは、僕にはさらに円熟してきたように感じる」と評されている[2]。
特記なき楽曲はメンバー5人の共作。
アディショナル・ミュージシャン
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