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『ギャラクシーフォース』(GALAXY FORCE)は、セガ・エンタープライゼス(現在のセガ)が開発したシューティングゲーム。日本では1988年4月[注 1]にアーケードゲームとして稼働を開始した。キャッチコピーは「宇宙への招待状 全身・銀河へ!」
ジャンル | 3Dシューティング |
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対応機種 |
アーケード (AC) 対応機種一覧
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開発元 | セガ第1AM研究開発部 |
発売元 | セガ |
音楽 |
林克洋 並木晃一 |
人数 | 1人 |
メディア |
業務用基板 (6.06メガバイト) |
稼働時期 |
ギャラクシーフォース 1988年4月 1988年 1988年7月 ギャラクシーフォースII 1988年7月 1988年 1988年 発売日一覧
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対象年齢 |
CERO:A(全年齢対象) ESRB:E(6歳以上) PEGI:7 |
コンテンツアイコン |
Fantasy Violence Violence |
デバイス |
アナログスティック 2ボタン |
筐体 |
アップライト筐体 デラックス筐体 スーパーデラックス筐体 |
システム基板 | セガYボード |
CPU | MC68000 (@ 12.5 MHz)×3 |
サウンド |
Z80 (@ 4.027 MHz) YM2151 (@ 4.027 MHz) Sega PCM (@ 4.027 MHz) |
ディスプレイ |
ラスタースキャン 横モニター 320×224ピクセル 60.00Hz パレット24576色 |
その後、同年7月[1]ゲームバランスを見直し(いわゆる永久パターン対策など)、様々な要素をバージョンアップした『ギャラクシーフォースII』(GALAXY FORCE II)が稼働を開始。キャッチコピーは「戦慄が銀河を走る」。
アーケード版のシステム基板は両バージョンとも同社製の「Yボード」を使用している。
後にさまざまな家庭用ゲーム機に移植されている。それらの詳細は#移植版の節を参照。
アーケードゲームならではの高機能なスプライトの拡大縮小などを備えた基板を活用し、2次元グラフィックスで擬似的に3次元の奥行きを表現(疑似3D)した体感ゲーム。当時のAM1研が開発した。
アーケード版はゲーム誌『ゲーメスト』の企画「第2回ゲーメスト大賞」(1988年度)で、読者投票により大賞9位を獲得した他、ゲーメストムック『ザ・ベストゲーム』では第50位を獲得した。
セガの体感ゲーム第6弾にあたり、Yボードを使用した初作(第1作目)でもある。水平方向に360度回転する専用の大型筐体でリリースされた。
日本国内では、ほとんどの本作の筐体が『II』の稼働開始をもって『II』にコンバージョン(入れ替え)された。このためか、本作は基板を含めて現存が確認されておらず、家庭用ゲーム機への移植も、海外でのみ販売されたセガ・マスターシステム版が唯一である。
全4面で構成されていたシーン(ステージ)は合計6面と改められ[2][1]、シーン内の構成もシーンAを除き、二部構成となった[1]。各シーンの内容も大きく改められ、さらに最終シーンを除く全5シーンのうち、任意のシーンからゲームを開始できるようになった[1]。また従来画面内に一発だったミサイルも、4発同時発射が可能となった[1]。エンディングも追加されている(#音楽の副節も参照)。
自機の後方から画面を見た、『スペースハリアー』(1985年)や『アフターバーナー』(1987年)と同様の画面構成の(疑似)3Dシューティングゲームである。画面のほとんどは大量のフレームバッファ式によるスプライトで表現されている。
本作は宇宙を舞台にしており、開始シーン(ステージ、面)を選択できる5つの惑星シーンと、最終シーン、合計6シーンが有る(ギャラクシーフォースIIの場合。1作目については全4シーン、開始シーン選択不可。その他下記参照)。 シーンは巨大宇宙戦艦の登場するシーンA、人工惑星「メガリオン」、プロミネンスをくぐり抜けつつ戦うシーンB、火山惑星「アシュタル」、大きな滝と緑の特徴的なシーンC、植物惑星「ユルクランド」、竜巻の登場するシーンD、砂の惑星「サラ」、雲上で超巨大戦艦と蛇状の大型敵機との空中戦を行なうシーンE、雲の惑星「オルセア」、最終シーンであるシーンF、異次元空間「ハイパースペース」[1]。バリエーションに富んだオープニングが用意されている。なお、シーンFのみ、オープニングが存在しない[1]。
シーンは屋外と要塞内で構成されている。要塞内では通路が曲がりくねっており、壁に接触するとダメージを受ける。
自機のエネルギーが0になるとゲームオーバーとなる[1]。これは敵の攻撃を受けた場合や障害物に接触した時のみならず、道中、自然に減少していく[1]。しかし、チェックポイント及びシーンクリア時に、それまでに撃破した敵機の数に見合ったエネルギーが補充される[1][2]。
効率よく敵機を撃破するためには速度を落とさねばならない一方、あまり時間をかけすぎていてはエネルギーの自然減少が馬鹿にならない。速度によるエネルギー管理は、このゲームの重要なファクタと言える[2]。 なお、ゲーム開始時には自機にシールドが装備されており、敵の攻撃によるエネルギー減少をある程度緩和するが、被弾する度に耐久力が減少して行き、最後には消滅してしまう。これを回復する手段は無い。 シールドの無い状態で被弾すると自機の一部が破損してスパークの散る演出が見られる。ただし、ゲーム進行上の変化は無い。
右手のアナログ式ジョイスティックで自機の上下・左右移動を行い、左手のスロットル・レバーで速度の調整を行う。
武装はショット、ミサイルの2種。右手のジョイスティックのボタンで発射する。両者ともに、弾数は無制限。 ショットは自機の前方に発射される、いわゆる普通のショットである。 ミサイルはロックオンした敵機を自動的に追尾し、破壊する。同時に4機までの敵機をロックオンし、一斉攻撃が可能。 支援機から放出される「パワーアップパーツホルダー」とドッキングすることで一時的にパワーアップし、6機までロックオンできるようになる。
なお、筐体の違いによるゲーム内容の違いなどは無い。
舞台は銀河系のジュノス星系。美しいこの星系が「第四帝国」の侵略に晒されている。宇宙連邦はこの事態を収拾すべく、オペレーション「GALAXY FORCE」を発動した[1]。
前述のとおり、「セガ・マスターシステム」版を除き、全て『II』としての移植。
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 売上本数 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | Galaxy Force | 1989年10月 1989年 |
セガ・マスターシステム | セガ第二研究開発部 | アクティビジョン セガ |
ロムカセット | 29001 |
- | |
2 | Galaxy Force II | 1990年 |
Amstrad CPC Atari ST コモドール64 ZX Spectrum |
アクティビジョン | アクティビジョン | フロッピーディスク | - | - | |
3 | ギャラクシーフォースII | 1991年3月1日 |
FM TOWNS | CSK総合研究所 | CSK総合研究所 | CD-ROM | HMB-168 | - | |
4 | ギャラクシーフォースII | 1991年9月13日 1992年2月 1992年 |
メガドライブ | CSK総合研究所 | CSK総合研究所 セガ セガ |
8メガビットロムカセット[3] | T-68013 1133 1133-50 |
- | |
5 | SEGA AGES ギャラクシーフォースII | 1998年7月2日 |
セガサターン | Appaloosa Interactive | セガ | CD-ROM | GS-9197 | - | |
6 | セガエイジス2500シリーズVol.30 ギャラクシーフォースII スペシャル エクステンデッド エディション |
2007年7月26日 |
PlayStation 2 | M2 | セガ | CD-ROM | SLPM-62766 | - | |
7 | ギャラクシーフォースII | 2008年6月2日[4] |
iアプリ | セガ | セガ | ダウンロード (★ぷよぷよ!セガ) |
- | - | |
8 | ギャラクシーフォースII | 2009年2月3日 2009年5月1日 2009年5月11日 |
Wii | CSK総合研究所 | セガ | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
- | - | メガドライブ版の移植 2019年1月31日 配信・販売終了 |
9 | ギャラクシーフォースII | 2010年9月13日 2010年9月13日 |
Windows | セガ | セガ | ダウンロード (Steam) |
34310 | - | |
10 | セガエイジス2500シリーズVol.30 ギャラクシーフォースII スペシャル エクステンデッド エディション |
2013年6月19日 |
PlayStation 3 PlayStation Portable (PlayStation Network) |
M2 | セガ | ダウンロード (ゲームアーカイブス) |
NPJD-00037 | - | |
11 | セガ3D復刻プロジェクト 3D ギャラクシーフォースII |
2013年7月24日 2013年12月12日 2012年12月12日 |
ニンテンドー3DS | M2 | セガ | ダウンロード | - | - | |
12 | セガ3D復刻アーカイブス2 | 2015年12月23日 2016年4月26日 |
ニンテンドー3DS | セガ M2 |
セガ | 3DSカード ダウンロード |
- | - | |
13 | Sega Genesis Classics | 2018年5月29日 2018年5月29日 Switch 2018年12月7日 2018年12月6日 |
Linux macOS PlayStation 4 Xbox One Nintendo Switch |
d3t セガ |
セガ | ダウンロード (Steam、PlayStation Store、 Microsoft Store、 ニンテンドーeショップ) BD-ROM Nintendo Switch専用ゲームカード |
PS4: CUSA-10828 CUSA-09771 XBO: INL-SE10663080 Switch: HAC-P-AQGKB HAC-P-AQGKA |
- | メガドライブ版の移植 |
14 | 龍が如く7外伝 名を消した男 |
2023年11月9日 |
PlayStation 4 PlayStation 5 Xbox One Xbox Series X/S Windows |
セガ第一CS研究開発部 | セガ | BD-ROM ダウンロード |
PS4 PLJM-17288 PS5 ELJM-30348 |
- | マスターシステム版の移植 ミニゲームとして収録 |
サウンドチップはYM2151(FM音源のOPM)とPCM。 『サンダーブレード』(1987年)と同じく、限られたPCM音源がリズムの他にベースパートにも割り当てられ、その独特のチョッパー奏法を駆使したベースラインが好評を博した。作曲者はファンキーK.H(林克洋)とPRITTY.K.N(並木晃一)。ちなみに、YM2151出力の音声出力の、右チャンネルと左チャンネルが逆になっていた[5]。
先述したとおり『II』からゲームクリア後にエンディングが流れるようになったが、アーケード版では楽曲が無く、無音のままでGAME OVERとなる。『II』の稼働全盛期にポニーキャニオン(サイトロン・レーベル)がリリースした、ゲーム映像を収録したビデオソフト「G.S.V.ギャラクシーフォース」のエンディングでは楽曲が流れるが、これは本来シーン3(植物惑星マルクランド)のBGMにおいてイントロダクションとする予定だったが未使用となっていたメロディーパートを流用したものである[5]。家庭用の移植版でも、既存楽曲をアレンジしてエンディングに流しているものもある(一例としてメガドライブ版はシーンAのアレンジ楽曲が使われている)
後にリリースされたPS2版の「NEO CLASSIC」と3DS版「スペシャル」[注 4]では、アーケード版の楽曲を手掛けた並木晃一が自ら新規に作った曲「ENDING」が、タイトルとおりエンディングに流れる。(なお先述した未使用楽曲もオプションで選択すればシーンCのBGMでイントロとして流れる)
ギャラクシーフォース | ||||||||||||||
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ギャラクシーフォースII | ||||||||||||||||||||||||
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項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
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得点 | 3.07 | 3.12 | 2.77 | 2.79 | 2.65 | 2.93 | 17.33 |
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