PFUブルーキャッツ石川かほく

石川県かほく市を本拠地とする、PFUの女子バレーボールチーム ウィキペディアから

PFUブルーキャッツ石川かほく(ピーエフユーブルーキャッツいしかわかほく)は、石川県かほく市を本拠地とする、PFUの女子バレーボールチームである。2024-25シーズンはSVリーグに所属。

概要 原語表記, ホームタウン ...
PFUブルーキャッツ石川かほく
原語表記 PFUブルーキャッツ石川かほく
ホームタウン 石川県かほく市
クラブカラー 青、白、桃
創設年 1980年
所属リーグ SVリーグ
チーム所在地 石川県かほく市
体育館所在地 石川県かほく市
代表者 蓮池学
監督 馬場大拓
ホームページ 公式ウェブサイト
閉じる
概要 種類, 本社所在地 ...
PFUライフエージェンシー株式会社
種類 株式会社
本社所在地 日本
929-1192
石川県かほく市宇野気ヌ98-2
設立 1992年7月20日
業種 サービス業
法人番号 9220001017780
事業内容 バレーボール事業[1]、旅行・イベントサービス、パーソナルサービス[2]
代表者 蓮池学[3]
資本金 1億円[3]
主要株主 PFU(100%)[3]
テンプレートを表示
閉じる

概要

運営事業会社はPFUライフエージェンシー株式会社

1979年に石川県河北郡宇ノ気町(現かほく市)のユーザック電子工業(現PFU)社内で「宇ノ気クラブ」としてバレーボールチームが発足されたのが始まり[4]。翌年正式に創部。2002年V1リーグ(後のV・チャレンジリーグI、当時の2部リーグ)昇格。2016年に初めて当時の1部リーグであるV・プレミアリーグに昇格。2023年にPFUライフエージェンシーが運営事業会社となった[1]

チーム名の「ブルーキャッツ」とは、「ブルー」はPFUのコーポレートカラーで「爽やかさ」「清潔感」「知性」を意味し、「キャッツ」はかほく市で開催されているキャッツフェスタが由来で、「猫」のように気高く俊敏性に富んだ選手に育つようにという願いが込められている[5]。チームマスコットはメス猫の『ブルーニャ』であり、シャツネームは「Blue★nya」、背番号は0、好物は石川県の魚である[5][6]

練習場はかほく市内のPFU体育館であり[7]、ホームゲームは石川県内の松任総合運動公園体育館などで開催されている。

チーム強化と並行して、バレーボールを通じての地域交流も可能な限り実施している[4][8]

歴史

要約
視点

1979年に「宇ノ気クラブ」としてバレーボールチームが発足され、1980年にユーザック電子工業バレーボール部として創部。1987年、会社の合併に伴いチーム名もPFUに変更。

1989年から地域リーグに参戦。1991年の石川国体では、同県出身で元全日本選手だった東谷友恵(旧姓:本郷)がチームに加わり、3位に入った[4]。1997年に東谷が監督に就任し、チーム強化が本格的にスタート[4]。2002年の第22回地域リーグで準優勝を果たし、V1リーグ昇格をかけての入替戦では敗れるも、V1リーグに休部チームが出た影響で繰り上げ昇格となった。

V1リーグ初参戦となった2002/03シーズンの第5回大会では7位。しかし、2003/04シーズンの第6回V1リーグでは2シーズン目にして準優勝を果たした。Vリーグ出場決定入替戦ではデンソーエアリービーズに連敗してVリーグ昇格はならなかった。2004/05シーズンの第7回V1リーグでは4位。

2005年以降、Vリーグ(2006/07シーズンよりV・プレミアリーグ)昇格を目指し、着実にチーム力を強化する[4]。2005/06シーズンから3シーズン連続でV1リーグ(2006/07シーズンよりV・チャレンジリーグ)準優勝を果たすが、2005/06シーズンの入替戦ではまたもデンソーに連敗して昇格ならず。2006/07シーズンは日立佐和リヴァーレに、2007/08シーズンは武富士バンブーにそれぞれ入替戦で連敗してV・プレミアリーグ昇格はならなかった。2008/09V・チャレンジリーグでは初優勝を果たすが、V・チャレンジマッチ(入替戦)でまたも武富士に敗れて昇格ならず。ここまでV・プレミアリーグ昇格をかけた入替戦に全部で5回出場したが、9戦全敗と、プレミアの壁に苦闘している。

さらなるステップアップを図り、2009年に日新製鋼ドルフィンズ東レアローズ(女子)のコーチを歴任した岸本太道を新監督に迎えるが、2009/10V・チャレンジリーグは熟成不足もあり7位で終わる[4]。以降は上位に進出するもの、日立リヴァーレと上尾メディックスの台頭もあり、入替戦出場を果たせないシーズンが続く。

2011年に、全日本男子JTマーヴェラスの監督を歴任した寺廻太が監督に就任。しかし、2011/12V・チャレンジリーグでは振るわず5位。2012年4月、ファン投票および社内公募の結果、マスコットキャラクターの愛称を『ブルーニャ』に決定した[9]。2012/13V・チャレンジリーグは4位。2013年5月、AVCアジアクラブ選手権に日本代表として出場し、銅メダルを獲得した[10]。その後、元全日本、JTの坂下麻衣子、全日本メンバーの松浦寛子、前シーズン日立リヴァーレのV・プレミアリーグ昇格に貢献したジェニファー・ドリスが入団し[11][12][13]、大幅な補強を行った。

2015/16VチャレンジリーグIに準優勝しV・チャレンジマッチに臨んだブルーキャッツは、1勝1敗ながらセット率でデンソーエアリービーズを上回り、悲願のプレミア昇格資格を得た[14]。2016年3月16日に開催されたVリーグ機構理事会において、2016/17シーズンからV・プレミアリーグへの昇格が正式決定した[15]

昇格後のプレミアリーグ2016/17シーズンではわずか3勝に留まり最下位となりV・チャレンジマッチに回った。昨年の同試合で対戦したデンソーと再び対戦、二連敗しわずか1シーズンでVチャレンジリーグIへの降格が決定した[16]

2018年、これまでのVリーグに変わり新生V.LEAGUEが誕生し、Division1に所属することとなり、1年で1部に復帰する形となった[17]

同年3月14日、PFUは2017/18シーズンまで監督を務めた寺廻太が、日本バレーボール協会女子強化本部長就任に伴い、コーチだった加藤陽一が監督に昇任すると発表[18]。V.LEAGUE初戦度となる2018-19シーズンはレギュラーラウンド、チャレンジステージを通して1勝もすることが出来ず11位の最下位で終了[19]。入替戦でDivision2・2位のJAぎふリオレーナに2勝し残留を決める[20]。加藤陽一は1シーズンで監督を退任した[21]

2019年より、V1男子のFC東京の監督を9シーズン務めた坂本将康が監督に就任[22]2019-20シーズン、V・レギュラーラウンドはスターカンファレンス所属となり、勝利は挙げるものの、6チーム中5位で終わりチャレンジ4出場[23]。チャレンジ4で、自動残留を決める大一番でKUROBEアクアフェアリーズに敗れ、昨シーズンに続き入替戦を戦う見込みとなったが、S1ライセンスを保有していないGSS東京サンビームズがV2準優勝を果たしたため、入替戦なしで自動残留となった[24]。しかし、シーズン終了後に9人の選手が退団し、大幅な戦力変更を余儀なくされた[25][26][27][28]

2020-21シーズンは、新型コロナウイルス感染症の流行にともないホームゲームを全試合リモートマッチ(無観客試合)とし[29][30]緊急事態宣言が12-13都府県で発令された時期は、発令地域での開催試合を辞退した[31][32][33]。V・レギュラーラウンドでは10位となったが、V・ファイナルステージの9-12位決定戦の初戦で勝ち、この時点で10位以上が確定しV1残留が確定。最終戦も勝ち自己最高の9位で終了となった[34]

2021年、6月に開催された2021 V・サマーリーグの東部大会で新人・バルデス・メリーサの活躍で優勝を果たす[35]

2021年8月17日、2021-22シーズンから着用される新しいデザインのユニフォームが発表された[36]

2021-22シーズン、元日本代表の鍋谷友理枝を獲得[37]V1では順位を上げて8位で終える[38]。Vリーグで10年以上も勝てず苦戦を強いられていた埼玉上尾メディックス戦の連敗を止めるなどチームの躍進ぶりを見せた。第70回黒鷲旗全日本選抜大会では準優勝を果たした[39][40]

なお2022年7月に、PFUの親会社だった富士通が株式の大半をリコーに売却しリコー傘下となるが、本チームについては「地元の皆さんが応援している。今後も変わらずに活躍してほしい」として、当面現状を維持する方針を示している[41]

2022-23シーズンは、2022V・サマーリーグ東部大会で連覇を果たし、第77回国民体育大会(いちご一会とちぎ国体)でも石川県として優勝を果たした(どちらも決勝の相手は埼玉上尾)[42][43]。しかし、V1女子では成績が伸び悩み9位で終える。

2023年4月1日付で、PFUの完全子会社である「PFUライフエージェンシー」がブルーキャッツの運営事業会社となった[1]。4月12日の記者会見で、Vリーグが2024-25シーズンより新リーグに移行することに賛同し、それに従い、地域密着型、収益力向上を目指すと発表した。小中学生対象のジュニアチームも当年度より設立する方向で、新リーグ参入に向けては、チーム名に地域名を入れる予定だとも明かした。また、公式戦のホームゲーム開催会場として、かほく市総合体育館(3000人収容)が翌年4月に完成予定である[44][45]

第71回黒鷲旗大会では、三たび決勝で埼玉上尾に勝ち、初優勝を果たした[46]。優勝を決めた前日に石川県能登地方最大震度6強の地震が発生したため、優勝賞金の一部を復興に充てると表明した[47]

2024年、SVリーグ移行に伴いチーム名を「PFUブルーキャッツ石川かほく」に変更[48]

成績

主な成績

VプレミアV.LEAGUE DIVISION1 WOMEN
  • 優勝 なし
チャレンジリーグ・チャレンジリーグI(実業団リーグ/V1リーグ)
黒鷲旗全日本選手権

年度別成績

Vリーグ / 実業団リーグ・V1リーグ

さらに見る 所属, 年度 ...
所属 年度 最終
順位
参加
チーム数
試合
V1リーグ 第5回 (2002/03)7位8チーム14212
第6回 (2003/04)準優勝7チーム1293
第7回 (2004/05)4位8チーム1495
第8回 (2005/06)準優勝8チーム14122
閉じる

V・プレミアリーグ / V・チャレンジリーグ

さらに見る 所属, 年度 ...
所属 年度 最終
順位
参加
チーム数
レギュラーラウンド ポストシーズン
順位試合試合
チャレンジ 2006/07準優勝8チーム2位14131-
2007/08準優勝8チーム2位14104-
2008/09優勝10チーム1位18153-
2009/107位12チーム7位1156541
2010/113位12チーム3位18144-
2011/125位12チーム5位22139-
2012/134位10チーム4位18108-
2013/143位10チーム3位18135-
2014/15準優勝10チーム2位18153-
チャレンジⅠ 2015/16準優勝8チーム2位21174-
プレミア 2016/178位8チーム8位21318-
チャレンジⅠ 2017/18準優勝7チーム2位18162-
閉じる

V.LEAGUE

さらに見る 所属, 年度 ...
所属 年度 最終
順位
参加
チーム数
レギュラーラウンド ポストシーズン 備考
カンファレンス順位チーム数試合試合
DIVISION1 2018-1911位11チームイースタン6位6チーム20020202
2019-2011位12チームスター5位6チーム21417312
2020-219位12チーム(1リーグ制)10位12チーム17413220
2021-228位12チーム(1リーグ制)8位12チーム331221-不戦敗1を含む。
2022-239位12チーム(1リーグ制)9位12チーム331221-
2023-2410位12チーム(1リーグ制)10位12チーム22715-
閉じる

選手・スタッフ(2024-25)

選手

さらに見る 背番号, 名前 ...
背番号名前シャツネーム生年月日(年齢)身長国籍Pos在籍年前所属備考
1ナッタニチャ・ジャイサエンNATTHANICHA (1998-05-21) 1998年5月21日(26歳)172タイ王国の旗 タイS2024年-ベトナムの旗 Than Quang Ninh (vi) 新加入[49]
2五島楓GOTO (2002-08-02) 2002年8月2日(22歳)159日本の旗 日本L2024年-中京大学(在学中)内定選手[50]
3藤倉由貴FUJIKURA (1999-08-27) 1999年8月27日(25歳)165日本の旗 日本S2023年-ビオーレ名古屋
4川﨑鈴奈KAWASAKI (2001-10-25) 2001年10月25日(23歳)177日本の旗 日本OH2024年-国士舘大学新人[51]
5大村季色OMURA (2000-09-26) 2000年9月26日(24歳)170日本の旗 日本OH2023年-日本体育大学
6細沼綾HOSONUMA (2000-05-25) 2000年5月25日(24歳)182日本の旗 日本MB2022年-KUROBE
7舩田璃々香FUNADA (2001-05-25) 2001年5月25日(23歳)160日本の旗 日本L2024年-順天堂大学新人[51]
8大熊紀妙OKUMA (2004-03-07) 2004年3月7日(21歳)173日本の旗 日本OH2024年-岐阜協立大学
9川添美優KAWAZOE (2001-09-22) 2001年9月22日(23歳)170日本の旗 日本OH2024年-福岡大学新人[52]
10長友真由NAGATOMO (2001-10-01) 2001年10月1日(23歳)176日本の旗 日本OH/MB2024年-東海大学新人[51]
11池谷優佳IKEYA (1997-12-27) 1997年12月27日(27歳)156日本の旗 日本L2023年-久光
12上村杏菜UEMURA (2006-03-23) 2006年3月23日(18歳)166日本の旗 日本OH2024年-金蘭会高校新人[53]
13谷内美紅TANIUCHI (1999-07-28) 1999年7月28日(25歳)185日本の旗 日本MB2022年-筑波大学
14呂比州理紗LOPEZ (2003-02-06) 2003年2月6日(22歳)175日本の旗 日本MB2024年-日本体育大学(在学中)内定選手[50]
15タットダオ・ヌクジャンTHATDAO (1994-02-03) 1994年2月3日(31歳)185タイ王国の旗 タイMB2024年-日立Astemo新加入[49]
16吉田紗奈衣YOSHIDA (2005-08-27) 2005年8月27日(19歳)167日本の旗 日本S2024年-桜美林大学(在学中)特別指定選手[50]
23バルデス・メリーサVALDES (2002-10-08) 2002年10月8日(22歳)185日本の旗 日本OH2021年-古川学園高校日本国籍取得[54]
22カシャウナ・ウィリアムズ (id) WILLIAMS (1999-01-12) 1999年1月12日(26歳)186アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国OH/OP2024年-インドネシアの旗 Jakarta BIN (id) 新加入[49]
出典:チーム新体制リリース[55] チーム公式サイト[56] Vリーグ公式サイト[57]
更新:2024年12月11日
閉じる

スタッフ

さらに見る 役職, 名前 ...
役職名前備考
代表蓮池学
ゼネラルマネージャー寺廻太
ゼネラルマネージャー補佐金子健太郎
監督馬場大拓新任
コーチ岩井浩二
トレーナー渡辺裕之
トレーナー前澤有紀
アナリスト菅谷全真新任[51]
マネージャー中原亜樹新任
通訳立花万智歩新任
出典:チーム新体制リリース[55] チーム公式サイト[58] Vリーグ公式サイト[57]
更新:2024年8月14日
閉じる

かつて在籍していた主な選手

スポンサー

  • 株式会社アイ・オー・データ機器[59]
  • ABBYY
  • 石川かほく農業協同組合[60]
  • 石川テレビ放送株式会社
  • 株式会社オーシャンクイーン
  • 大山商店
  • 岡谷エレクトロニクス株式会社
  • 株式会社 表組
  • 株式会社 加賀屋
  • キリンビバレッジ株式会社[61]
  • キンコーズジャパン
  • 工一自動車株式会社
  • 株式会社クスリのアオキ
  • 株式会社コスモサミット
  • 産業用製品メーカー・代理店比較サイトのMetoree[62]
  • リコージャパン株式会社
  • リコージャパン株式会社 石川支社
  • リコーリース株式会社 北陸営業所

脚注

関連項目

外部リンク

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.