PFU
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株式会社PFU(ピーエフユー、英: PFU Limited)は、石川県かほく市に本社を置く、日本のコンピュータ関連メーカー・システムインテグレーター。以前は、富士通の完全子会社であったが、2022年9月1日付でリコー傘下となり、2025年3月7日付に同社の完全子会社となった[1]。
![]() PFU本社 (写真は「PFU」のロゴの下に「a Fujitsu Company」が表記されているが、リコー子会社化以降は「a RICOH Company」に変更されている) | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
本社所在地 |
日本 〒929-1192 石川県かほく市宇野気ヌ98-2 |
設立 |
1962年5月 (ウノケ電子工業株式会社) |
業種 | 電気機器 |
法人番号 | 6220001017593 |
事業内容 | システムインテグレーター |
代表者 | 代表取締役社長 平原英治 |
資本金 | 150億円 |
売上高 |
連結:1,336億3,400万円 (2022年3月期) |
営業利益 |
連結:55億9,000万円 (2022年3月期) |
純利益 |
連結:45億0,900万円 (2022年3月期) |
従業員数 |
連結:4,383名 (2022年4月時点) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 | |
主要子会社 | #主要関係会社参照 |
関係する人物 | 細野昭雄 |
外部リンク | https://www.pfu.ricoh.com/ |
特記事項:古河三水会の会員会社である。 |
業務用イメージスキャナの世界最大手[2]であり、50%以上の高いシェアを誇る[3]。特にハードウェアに関しては、PFU以前から富士通のオフコン(Kシリーズ)・パソコン(FACOM 9450シリーズ)・ミニコン(A-30など)開発に大きく関与しており、PFUとなってからは富士通のオープン系サーバ(DS/90、Sファミリ、PRIMEPOWER)の共同開発などを手掛け、富士通とのオープンサーバビジネス分野において協力関係にあった。
社名の由来
「PFU」は、松下電器産業(現: パナソニック・2005年3月迄大株主)のブランド「パナソニック」のP、富士通ないしFACOM(富士通のかつてのコンピュータブランド)のF、ウノケ電子工業・ユーザック電子工業・USAC(内田洋行の情報システムブランド Unoke Standard Automatic Computerの略)のU、を並べたものである(P.F.U.=Pana-Facom-Usac)[4]。
沿革
旧ウノケ電子工業→ユーザック電子工業
- 1960年11月:竹内繁が東京大学、電気試験所(現:産業技術総合研究所)、日立製作所を経て技術者数人を誘い故郷で起業[5]。 深江溢郎が出資し、当時の石川県河北郡宇ノ気町にウノケ電子工業設立[4]。
- 1961年11月:初の自社開発コンピュータ「USAC5010」が完成[6]。
- 1962年5月 :株式会社に移行し、内田洋行と販売提携。
- 1969年:ユーザック電子工業に社名変更[4]。
- 1972年:富士通とユーザック電子工業が技術提携。当初は日本電気(NEC)との提携を考えていたが、NECに断られたため、富士通との提携に舵を切った経緯がある[7]。
- 1982年:ユーザック電子工業、ビジネスパソコンとして「USACカマラード」を発売[8]。富士通にも「FACOM K-10」シリーズとしてOEM供給された。
旧パナファコム

- 1973年:富士通と松下電器産業(現・パナソニック)の合弁で、パナファコム設立。
PFU
主力製品・事業

- ハードウェア
- イメージスキャナ:務向けのfi/SPシリーズや、一般消費者/SOHO向けのScanSnapシリーズ。1982年に開発を開始、2001年に富士通のスキャナ事業が移管され現在の形になった。また、2020年には創業60周年を記念して、ScanSnap(iX1500)が、かほく市によりふるさと納税返礼品として選ばれている[13]。
詳細は「富士通のイメージスキャナ一覧」を参照 - 情報KIOSK端末
- エンベデッド製品:COM Express準拠のSOMや組込向けなど産業機器向けコンピュータ
- Happy Hacking Keyboard:省スペースかつ多彩なカスタマイズ設定が可能なPC用キーボードで、1996年に発売されたPFUの主力商品の一つ[14]。UNIXユーザ向けに最適化したキーレイアウトをコンセプトとしている。2019年には、グッドデザイン・ロングライフデザイン賞を受賞している[15]。
- サーバ、ストレージ、スキャナ:過去に笠島工場でFMVのタワー型モデルの最終組み立てを行っていたが、現在富士通との合弁会社である富士通ITプロダクツへ移管された。
- 1980年代に16ビットMPU MN-1610を搭載したパーソナルコンピュータ「PANAFACOM C-180」を発売[16]。標準モデル C-180A、日本語モデル C-180K、グラフィックモデル C-180G、それぞれに容量5MBのハードディスクを内蔵した C-180DA、C-180DK、C-180DG があり[17]、日本語モデルでは16ドットビットマップ漢字フォント、グラフィックモデルではストロークフォント漢字により表示された[18]。提供されるBASICでは並列処理がサポートされ、また実行形式を生成してから実行する方式となっている[19]。
- イメージスキャナ:務向けのfi/SPシリーズや、一般消費者/SOHO向けのScanSnapシリーズ。1982年に開発を開始、2001年に富士通のスキャナ事業が移管され現在の形になった。また、2020年には創業60周年を記念して、ScanSnap(iX1500)が、かほく市によりふるさと納税返礼品として選ばれている[13]。
主要事業所
主要関係会社
国内グループ企業(完全子会社)
- PFU ITサービス株式会社
- PFUテクノワイズ株式会社
- PFUライフエージェンシー株式会社
- PFUクオリティサービス株式会社
国内グループ企業(関連会社)
- 株式会社コスモサミット
国外グループ企業(子会社)
- PFU上海計算機有限公司(100%出資)
- 上海必優信息系統有限公司(PFU上海100%出資)
- 江蘇南通必優信息系統有限公司(PFU上海100%出資)
- PFU America, Inc.(100%出資)
- Fujitsu Computer Products of America, Inc.(100%出資)
- PFU Canada Inc.
- PFU(EMEA) Limited(100%出資)
- PFU Hong Kong Limited
- PFU Asia Pacific Pte. Ltd.(90%出資)
脚注
参考文献
関連項目
外部リンク
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