2Dアニメーション制作ソフト一覧は、デジタルアニメーション制作ソフトウェアの一覧である。
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フリーソフトウェア
- OpenToonz(オープントゥーンズ)
- Digital Videoが開発していたデジタルセルアニメーション制作ソフト。2016年にオープンソース化された。日本ではスタジオジブリが採用しており、宮崎駿監督の「もののけ姫」以来、Toonzを使用している[20]。
- 2017年2月28日、セルシスが公開したCLIP STUDIO PAINT EXの最新バージョンと連携可能であり、CLIP STUDIO PAINT EXで作成した原画・動画を書き出し、OpenToonzで彩色・仕上げを行うことができる[21][22]。
- Krita
- ペイントソフトだが、3.0で2Dアニメーションに対応した。
- Synfig Studio
- ベクターベース。
- Pencil2D
- ビットマップ/ベクター両対応。
- Blender
- 3DCGソフトウェアだが、2D/3D手描きアニメーションの作成が可能なGrease Pencil機能を有する。2.78でGrease Pencil V2が統合され、2.8で2D Animationテンプレートが追加され、2.83でGrease Pencilのリファクタリングが行われ、4.3でGrease Pencil V3が統合され、手描き機能が年々強化されている。
- Grease Pencil機能ではラインのスカルプト編集[23]、フレーム補間(自動中割)[24]、マルチフレーム編集[25]、モディファイア(非破壊変形)[26]などが可能。
- カラーが採用予定[27]。
切り絵(カットアウト)/スケルタルアニメーション/モーフィング
After Effectsのパペットツール、ToonzのPlasticツール 、PhotoAnimのSkeletal animation、Blender用のCutout Animation Tools (coa_tools)アドオンやTesselate texture planeアドオンなど。また、SpriteUVなどの3DCGソフトウェア向けカットアウトアニメーション支援ツールも存在する。
- Unity
- Unity Technologiesの開発する2D/3Dゲームエンジンだが、映像作成用の機能も搭載されている。2Dスケルタルアニメーション向けの「2D Animation」パッケージが用意されている (「Unity Anima2D」アセット(元Mandarina Games製[33])の後継[34])。
- Spine
- kickstarter発の2Dスケルタルアニメーション作成ソフト。メッシュを掛けて変化を持たせ、2.5Dに見せることも可能。
- 採用例にはCygamesのアニメRPG『プリンセスコネクト!Re:Dive』[35]や、バンダイナムコエンターテインメントのブラウザゲーム『アイドルマスター シャイニーカラーズ』[36]などがある。
- AnimeEffects
- オープンソース。2Dスケルタルアニメーションや自由変形に対応している。
- Live2D
- 2Dのモーフィングによるシームレスアニメーション制作ソフト。「Live2D Cubism」は商用だが、「Live2D Modeler」、「Live2D Animator」はWeb上で無料公開されている。
- 採用例にはスマートフォンゲームの『あんさんぶるスターズ!』[37]や『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』[38]、バーチャルYouTuberの『にじさんじ』[39]などがある。
- E-mote
- 2Dのモーフィングによるシームレスアニメーション制作ソフト。無料版の「えもふり」(E-mote Free Movie Maker)もある。
- Sketchbook Motion
- Autodeskが開発していたiPad用のアニメーションソフト。旧Project Draco。頒布終了。
- PICMO
- MovingSketchの後継[40]。販売終了[40]。
仕上げ・色彩設定ソフトウェア
仕上げでは彩色などを行う。色彩設計はアニメーションの登場キャラクター・背景・小物などをアニメ仕様に色彩を決める。現在はRETAS STUDIO PaintManとAdobe Photoshopを併用している。
- AniLaPaint(アニラペイント)
- 2001年に小野木一樹/おのぎん(Onogin)が自主開発していたセルアニメーションの仕上げ工程に使うペイントソフト[41]。アニメ業界では使われていない。製品版と無料版がある。
撮影ソフトウェア
撮影ではアニメーションのシーンにデジタルペイントされたセル素材・背景素材・CG素材のデータをコンポジット(合成)し、画面が光る透過光・ブラシ作業・波ガラスやグラデーション処理など画面の視覚効果を追加することで、一枚一枚静止した絵に動きのある映像を作る。一部の2Dアニメーションソフトウェアは撮影向けの機能も内包している。
2値化して処理している場合は最後にスムージング処理が必要となるため、セルアニメに特化したスムージング実装が存在している(OLM Open ToolsのOLM SmootherやPSOFT anti-aliasingなど)。
- Adobe After Effects(アドビ・アフターエフェクツ)
- アニメーションの定番となった業務用映像加工ソフト。本来実写用ではあるが、映画フィルム向けの機能としてコマ単位での表示設定ができることや、タイムリマッブというコマ間の再生時間を自由にできる機能及びコマ間補完停止機能が、アニメ独特の1秒間に数枚だけの動画セルで表現する方法とマッチし下記に挙げるような映像効果機能とともに撮影作業での主流ソフトウェアとなった。PANやトラックバック、フェード・オーバーラップなどのカメラワーク表現とともに、透過光・爆発・炎・吹雪・稲妻・時空ワープ・水しぶきや輝く光などの特殊効果も作成しているが、セルの質感・本のページ・モニター・ゲーム画面などアート素材を貼り付けられる。タイトル文字やモーショングラフィックスを作成・挿入したりすることができる。プラグインと呼ばれる有償・無償各種さまざまな機能拡張ソフトが使用でき、さきに挙げられたOLM Smootherなどアニメ撮影業界標準に近いようなものも存在している。
- Avid Media Composer(アビッド・メディア・コンポーザー)
- Adobe Premiere(アドビ・プレミア)
- 業務向け動画編集ソフト。完成した動画をつなげたり加工する際に用いられることがある。
- VideoStudio(ビデオスタジオ)
- コンシューマー向けソフトウェア。オニオンスキンを搭載したコマドリ機能があり、透過PNGを連続で読み込ませるなどして自作短編アニメーション作成に使われることがある。
- Adobe Illustrator(アドビ・イラストレーター)
- モニターグラフィックスデザインや物のリアルな質感など必要なCG素材・アート素材を作成する際に使われる。
- Corel Painter(コーレル・ペインター)
- デジタル上での油彩水彩、筆などの表現を得意とし、アニメーションの背景作画などに使われる。
- CorelDRAW(コーレルドロー)
- モニターグラフィックスデザインや物のリアルな質感など必要なCG素材・アート素材を作成する際に使われる。