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メジャーリーグベースボールの第39回アメリカンリーグ優勝決定シリーズ ウィキペディアから
2008年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)のポストシーズンは10月1日に開幕した。アメリカンリーグの第39回リーグチャンピオンシップシリーズ(39th American League Championship Series、以下「リーグ優勝決定戦」と表記)は、10日から19日にかけて計7試合が開催された。その結果、タンパベイ・レイズ(東地区)がボストン・レッドソックス(同)を4勝3敗で下し、球団創設11年目で初のリーグ優勝およびワールドシリーズ進出を果たした。
2008年のアメリカンリーグ チャンピオンシップシリーズ | |||||||
第5戦の様子 | |||||||
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シリーズ情報 | |||||||
試合日程 | 10月10日–19日 | ||||||
観客動員 | 7試合合計:26万5926人 1試合平均: 3万7989人 | ||||||
MVP | マット・ガーザ(TB) | ||||||
責任審判 | ティム・マクレランド[1] | ||||||
ALDS | TB 3–1 CWS BOS 3–1 LAA | ||||||
殿堂表彰者 | デビッド・オルティーズ(BOS指名打者) | ||||||
チーム情報 | |||||||
タンパベイ・レイズ(TB) | |||||||
シリーズ出場 | 球団創設11年目で初 | ||||||
GM | アンドリュー・フリードマン | ||||||
監督 | ジョー・マドン | ||||||
シーズン成績 | 97勝65敗・勝率.599 東地区優勝 | ||||||
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ボストン・レッドソックス(BOS) | |||||||
シリーズ出場 | 2年連続9回目 | ||||||
GM | セオ・エプスタイン | ||||||
監督 | テリー・フランコーナ | ||||||
シーズン成績 | 95勝67敗・勝率.586 東地区2位=ワイルドカード | ||||||
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ワールドシリーズ |
両球団がポストシーズンで対戦するのはこれが初めて。この年のレギュラーシーズンでは両球団は18試合対戦し、レイズが10勝8敗と勝ち越していた[2]。今シリーズでは、レイズが第2戦から3連勝しリーグ優勝へ先に王手をかけたが、レッドソックスも次の試合から2連勝してシリーズの行方を最終第7戦までもつれ込ませた。特に第5戦でレッドソックスは、ポストシーズン史上2番目に大きな点差逆転となる7点差逆転勝利を収めた[注 1][3]。レッドソックスは1勝3敗からの逆転制覇を前年のリーグ優勝決定戦で達成しており、もし今シリーズでも最終第7戦に勝利すれば2年連続となるところだったが、レイズはそれを阻んだ[4]。シリーズMVPには、最終第7戦に先発登板して7.0イニングで9奪三振・1失点の好投を見せるなど、2試合13.0イニングで2勝0敗・防御率1.38という成績を残したレイズのマット・ガーザが選出された。しかしレイズは、ワールドシリーズではナショナルリーグ王者フィラデルフィア・フィリーズに1勝4敗で敗れ、初優勝を逃した。
2007年よりワールドシリーズの開幕日が、全米テレビ中継の視聴率が高く見込める曜日の放送を増やすために、土曜日から水曜日に変更された。これに伴いポストシーズンの期間が延びたため、リーグ優勝決定戦では第4戦と第5戦の間に休養日が設けられた[5]。この方式は、2009年シーズン終了後に撤廃されるまで3年間続いた[6]。
2008年のアメリカンリーグ優勝決定戦は10月10日に開幕し、途中に移動日と休養日を挟んで10日間で7試合が行われた。日程・結果は以下の通り。
日付 | 試合 | ビジター球団(先攻) | スコア | ホーム球団(後攻) | 開催球場 | |
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10月10日(金) | 第1戦 | ボストン・レッドソックス | 2-0 | タンパベイ・レイズ | トロピカーナ・フィールド | |
10月11日(土) | 第2戦 | ボストン・レッドソックス | 8-9x | タンパベイ・レイズ | ||
10月12日(日) | ||||||
10月13日(月) | 第3戦 | タンパベイ・レイズ | 9-1 | ボストン・レッドソックス | フェンウェイ・パーク | |
10月14日(火) | 第4戦 | タンパベイ・レイズ | 13-4 | ボストン・レッドソックス | ||
10月15日(水) | ||||||
10月16日(木) | 第5戦 | タンパベイ・レイズ | 7-8x | ボストン・レッドソックス | ||
10月17日(金) | ||||||
10月18日(土) | 第6戦 | ボストン・レッドソックス | 4-2 | タンパベイ・レイズ | トロピカーナ・フィールド | |
10月19日(日) | 第7戦 | ボストン・レッドソックス | 1-3 | タンパベイ・レイズ | ||
優勝:タンパベイ・レイズ(4勝3敗 / 球団創設11年目で初) |
映像外部リンク | |
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MLB.comによる動画 | |
初回裏、エバン・ロンゴリアの2点本塁打でレイズが同点に追いつく(28秒) |
映像外部リンク | |
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MLB.comによる動画 | |
9回裏二死一・二塁、J.D.ドリューの打球が右翼手ゲイブ・グロスの頭上を越え二塁走者ケビン・ユーキリスが生還、レッドソックスがサヨナラ勝利を挙げる(1分56秒) |
『ハードボール・タイムズ』のクリス・ジャフは2011年10月、歴代のポストシーズン各シリーズについて、面白さの数値化を試みた。「1点差試合は3ポイント、1-0の試合ならさらに1ポイント」「サヨナラゲームは10ポイント、サヨナラが本塁打によるものならさらに5ポイント」「7試合制のシリーズが最終戦までもつれれば15ポイント」などというように、試合経過やシリーズの展開が一定の条件を満たすのに応じてポイントを付与することで、主観的ではなく定量的な評価を行った。その結果、その年の両リーグ優勝決定戦まで全262シリーズの平均が45ポイントのところ、今シリーズは110.3ポイントを獲得した。これは全シリーズ中11位、リーグ優勝決定戦に限れば6位の高得点だった[7]。
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