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日本の政治家 (1948-) ウィキペディアから
渡海 紀三朗(とかい きさぶろう、1948年2月11日 - )は、日本の政治家、一級建築士。自由民主党所属の衆議院議員(11期)、自由民主党政治改革本部長。
渡海 紀三朗 とかい きさぶろう | |
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首相官邸での緊急申入れに際して(2024年1月23日撮影) | |
生年月日 | 1948年2月11日(76歳) |
出生地 | 兵庫県高砂市 |
出身校 | 早稲田大学理工学部卒業 |
前職 |
日建設計従業員 安倍晋太郎衆議院議員秘書 |
所属政党 |
(自由民主党→) (新党さきがけ→) 自由民主党(石原派→無派閥) |
称号 |
工学士(早稲田大学・1970年) 一級建築士 |
親族 | 渡海元三郎(父) |
公式サイト | 渡海紀三朗公式サイト |
第9代 文部科学大臣 | |
内閣 | 福田康夫内閣 |
在任期間 | 2007年9月26日 - 2008年8月2日 |
内閣 | 福田康夫改造内閣 |
在任期間 | 2008年8月26日 - 2008年9月24日 |
選挙区 |
(旧兵庫県第3区→) 兵庫県第10区 |
当選回数 | 11回 |
在任期間 |
1986年7月6日 - 1996年9月27日 2000年6月25日 - 2009年7月21日 2012年12月18日[1] - 現職 |
その他の職歴 | |
第62代 自由民主党政務調査会長 (総裁:岸田文雄) (2023年12月22日 - 2024年9月30日) |
衆議院国家基本政策委員長、文部科学大臣(第9代)、内閣総理大臣補佐官(教育再生担当)、自由民主党政務調査会長(第62代)を歴任した。
渡海元三郎の長男として兵庫県高砂市曽根町に生まれる。兵庫県立姫路西高等学校から早稲田大学理工学部に進学した。大学卒業後は日建設計に入社し、サラリーマン生活を送る。日建設計では、神戸総合運動公園ユニバー記念競技場の設計やグリーンスタジアム神戸の構想計画などにも参画した[2]。
1985年5月2日、父親の渡海元三郎が死去。同年12月、外務大臣であった安倍晋太郎の秘書になる。
1986年6月の第38回衆議院議員総選挙の旧兵庫3区(定数3)に自由民主党は渡海元三郎の後継者として紀三朗と、元農林官僚の井上喜一の2人を擁立し、ともに初当選を果たした。
1988年9月2日、武村正義、鳩山由紀夫、石破茂ら自民党の1年生議員とともに政策勉強会「ユートピア政治研究会」を結成した[3][4]。
1990年の第39回衆議院議員総選挙で再選。
1993年6月18日、宮澤内閣への内閣不信任決議可決に伴う衆議院解散の直後に渡海は鳩山、武村らと共に自民党を離党。6月21日に新党さきがけを結成した[5]。同年7月の第40回衆議院議員総選挙で3選。党政策調査会長・党国会対策委員長などを務めた。
1996年10月の第41回衆議院議員総選挙に兵庫10区から新党さきがけ公認で立候補するも、新進党の塩田晋に敗れ、比例復活もならず議席を失った。
1998年の新党さきがけの解散により自民党に復党した。
2000年の第42回衆議院議員総選挙で当選し国政に復帰。科学技術総括政務次官・文部科学副大臣・衆議院決算行政監視委員長・自由民主党兵庫県支部連合会会長などの要職を歴任した。
2007年8月、党政調会長代理に就任した。
2007年9月、福田康夫内閣の下で文部科学大臣として初入閣した。
渡海が文科相に在任中、京都大学の山中伸弥がiPS細胞の作成に成功した。同様の研究は世界各国で行われているため、山中教授の成果をさらに加速発展させ、世界に先駆けて技術を確立するためには、支援措置の集中投入が必要であった。当時の渡海は、平成20年度当初予算で財務大臣を説得し、前年の10倍以上にあたる30億円の予算を獲得した[6]。
また、在任中は「ゆとり教育」に起因する日本の学力低下に警鐘をならし、ゆとり教育の廃止、道徳教育の拡充など、教育改革を断行した。また、「領土は国家の基本である。子どもたちには正しい教育をしなければならない」との渡海の信念のもと、学習指導要領解説書に、竹島と北方領土に関する改訂を行った[6]。
更に、全国のすべての公立学校(小・中学校)を対象に校舎等の耐震診断を実施し、耐震工事を促進した[6]。
2008年8月、福田康夫改造内閣の発足に伴い退任したが、内閣総理大臣補佐官(教育再生担当)に任じられた。
同年9月の自由民主党総裁選挙では、石原伸晃の選挙責任者を務めた[7]。
2009年の第45回衆議院議員総選挙で民主党の岡田康裕に敗れ、比例復活も出来ずに落選。
2012年の第46回衆議院議員総選挙で前回敗れた岡田を下し、3年ぶりに国政に復帰した[1]。
2014年の第47回衆議院議員総選挙で8選。2017年の第48回衆議院議員総選挙で9選。
2018年自由民主党総裁選挙、2020年自由民主党総裁選挙では、ともに石破茂の推薦人に名を連ねた。2021年自由民主党総裁選挙では、当初石破の推薦人となる予定であったが、石破が出馬を取り止めたことで野田聖子に請われて、野田の推薦人の最後の一人となった[8][9]。
2021年の第49回衆議院議員総選挙で日本維新の会の掘井健智、立憲民主党の隠樹圭子を破り10選(掘井は比例復活で当選)[10][11]。
2023年12月22日、自民党5派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金問題で政務調査会長を辞職した萩生田光一の後任として、政務調査会長に就任した[12]。政務調査会長への就任の受託の際、「大変重い。高揚感なんてない。党がこんなときだし、日本の国もそれほど余裕はない。やれることはやる。逃げるつもりはない」。と首相官邸での記者の取材に答えた[13]。政治資金問題に関し「非常に深刻な問題だ。政治の仕組みをどうするのか、もう一度根本的に議論しなければいけない」と強調した。「リクルート事件の時のように国民の信頼が落ちているという危機感も持っている」と述べた[14]。
文科相を退任して以降はあまり表舞台には登場しておらず、離党経験もあり、首相とも近い間柄とは言えなかった。そのため、政務調査会長への突然の起用は、政権内を含めた自民党内で驚きをもって受け止められたと報道されている[15]。
2024年10月4日、党政治改革本部が新設され、本部長に就任した[16]。同年10月27日、第50回衆議院議員総選挙で11選[17]。
文教や科学技術政策に精通し、与野党に幅広い人脈を持つ。趣味は音楽鑑賞で「クラシックから美空ひばりまで」と答えている。2023年には、最近は玉置浩二にはまっていると報じられた[18]。プロ野球では阪神タイガースを応援している[19]。
当落 | 選挙 | 執行日 | 年齢 | 選挙区 | 政党 | 得票数 | 得票率 | 定数 | 得票順位 /候補者数 | 政党内比例順位 /政党当選者数 |
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当 | 第38回衆議院議員総選挙 | 1986年 7月 6日 | 38 | 旧兵庫県第3区 | 自由民主党 | 8万8735票 | 18.99% | 3 | 2/6 | / |
当 | 第39回衆議院議員総選挙 | 1990年 2月18日 | 42 | 旧兵庫県第3区 | 自由民主党 | 9万7248票 | 20.62% | 3 | 3/5 | / |
当 | 第40回衆議院議員総選挙 | 1993年 7月18日 | 45 | 旧兵庫県第3区 | 新党さきがけ | 11万3726票 | 25.87% | 3 | 2/7 | / |
落 | 第41回衆議院議員総選挙 | 1996年10月20日 | 48 | 兵庫県第10区 | 新党さきがけ | 7万4615票 | 41.27% | 1 | 2/4 | 1/0 |
当 | 第42回衆議院議員総選挙 | 2000年 6月25日 | 52 | 兵庫県第10区 | 自由民主党 | 9万3554票 | 46.72% | 1 | 1/5 | / |
当 | 第43回衆議院議員総選挙 | 2003年11月 9日 | 55 | 兵庫県第10区 | 自由民主党 | 9万7196票 | 51.34% | 1 | 1/3 | / |
当 | 第44回衆議院議員総選挙 | 2005年 9月11日 | 58 | 兵庫県第10区 | 自由民主党 | 11万2870票 | 51.36% | 1 | 1/3 | / |
落 | 第45回衆議院議員総選挙 | 2009年 8月30日 | 61 | 兵庫県第10区 | 自由民主党 | 9万2032票 | 40.36% | 1 | 2/3 | 14/9 |
当 | 第46回衆議院議員総選挙 | 2012年12月16日 | 64 | 兵庫県第10区 | 自由民主党 | 8万7902票 | 44.21% | 1 | 1/4 | / |
当 | 第47回衆議院議員総選挙 | 2014年12月14日 | 66 | 兵庫県第10区 | 自由民主党 | 8万9792票 | 54.33% | 1 | 1/3 | / |
当 | 第48回衆議院議員総選挙 | 2017年10月22日 | 69 | 兵庫県第10区 | 自由民主党 | 9万4205票 | 59.94% | 1 | 1/3 | / |
当 | 第49回衆議院議員総選挙 | 2021年10月31日 | 73 | 兵庫県第10区 | 自由民主党 | 7万9061票 | 44.99% | 1 | 1/3 | / |
当 | 第50回衆議院議員総選挙 | 2024年10月27日 | 兵庫県第10区 | 自由民主党 | 7万673票 | 41.70% | 1 | 1/5 | / |
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