河合 雪之丞(かわい ゆきのじょう、1970年〈昭和45年〉11月29日[1] - )は、日本の俳優。東京都中野区出身で劇団新派に所属する俳優である。現在の屋号は白兎屋(しらとや)。定紋は「雪輪に三つ兎[5]」。本名は近藤 弦(こんどう げん)[1]。
概要 かわい ゆきのじょう 河合 雪之丞, 本名 ...
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歌舞伎役者時代の旧芸名は二代目 市川春猿(にだいめ いちかわ しゅんえん)[1]。屋号は澤瀉屋。定紋は澤瀉桐(おもだかぎり)。
1988年、国立劇場第9期歌舞伎俳優研修を修了後、初舞台を踏む。同年7月、子供の頃からの憧れだった三代目市川猿之助に入門し、二代目市川春猿を襲名。1994年、猿之助の部屋子となり、猿之助が主宰する21世紀歌舞伎組に所属した。
1996年歌舞伎座賞受賞、2000年4・5月新橋演舞場のスーパー歌舞伎『新・三国志』の彩霞役で名題昇進。2007年松尾芸能賞新人賞を受賞している。
次代を担う女形のひとりとされていたが、2017年1月に劇団新派に入団し、芸名を「河合 雪之丞」(かわい ゆきのじょう)に改名した。芸名の由来は、姓の「河合」は新派で活躍した女形の河合武雄から、名の「雪之丞」は歌舞伎の師匠である二代目市川猿翁(三代目猿之助)が命名。屋号は「白兎屋」となった[6]。
同時に3人の門人も新派に移籍。猿翁一門下の弟弟子である市川笑三が河合誠三郎、市川猿若が河合穂積、市川猿珠が河合宥季とそれぞれ改名した[7]。
新派でも女形として活躍するほか、2021年7・8月には坂東玉三郎特別舞踊公演に出演、2年ぶりに京都南座の舞台に立った[8]。2022年2月の博多座の公演にも出演が決定している[9]。
2022年3月31日、所属事務所の株式会社ディーピーエヌを退所した[10]。
2022年6月1日より株式会社ケイロックスに所属。
新派公演
- 『滝の白糸』(2010年10月、三越劇場) - 滝の白糸 役(主役)
- 新派名作撰(2012年10月、三越劇場)『葛西橋』 - おぎん・菊枝・美也子 役、『小春狂言』 - 芸者小春役
- 『滝の白糸』(2012年11月、南座・博多座) - 滝の白糸 役(主役)
- 『婦系図』(2013年10月、三越劇場) - お蔦 役
- 『明治一代女』(2014年1月、三越劇場) - 沢村仙枝役
- 『江戸みやげ 狐狸狐狸ばなし』(2014年8月、三越劇場) - おきわ 役[15]
- 『残菊物語』(2015年6月、三越劇場) - 尾上菊之助 役
- 市川月乃助改め二代目喜多村緑郎襲名披露 九月新派特別公演(2016年9月、新橋演舞場・大阪松竹座)『振袖纏』 - お徳 役、「口上」、『婦系図』 - 河野菅子 役
- 『華岡青洲の妻』(2017年1月、三越劇場/2018年9月、三越劇場) - 加恵 役[16]
- 『黒蜥蜴』 (2017年6月、三越劇場) - 黒蜥蜴 役
- 『怪人二十面相 ~黒蜥蜴二の替わり~』(2018年3月、サンシャイン劇場) - 怪人二十面相 役
- 『黒蜥蜴 全美版』 (2018年6月、三越劇場) - 黒蜥蜴 役
- TEAM KAWAI Attract Vol.1『楽屋 ~流れ去るものは やがてなつかしき~』(2018年7月、Morph-Tokyo) - 女優C 役
- 『犬神家の一族』(2018年11月、大阪松竹座・新橋演舞場) -犬神梅子 役
- 『日本橋』(2019年1月、三越劇場) -稲葉家お孝 役
- 演劇人祭「朗読 北条源氏」(2019年1月、新橋演舞場)
- 『夜の蝶』(2019年6月、三越劇場) - 葉子 役
- 山村美紗サスペンス『京都都大路 謎の花くらべ』(2019年8月、新橋演舞場) - 人形師 歌乃 役
- 『黒蜥蜴 - 緑川夫人編 -』 (2019年9月、大阪松竹座・御園座) - 緑川夫人 役
- 『道頓堀ものがたり』(2019年10月、京都四条南座)
- 『神田祭』(2020年1月、三越劇場)
- 『八つ墓村』(2020年2月、新橋演舞場/6月、大阪松竹座) - 森 美也子 役
- 藤山寛美歿後三十年喜劇特別公演(2020年5月、大阪松竹座)
- 新作歌舞伎 『刀剣乱舞』月刀剣縁桐 (2023年7月、新橋演舞場)- 小烏丸 [17][18]
歌舞伎・新派以外の舞台
- 平岡紀子プロデュース『ヘロデ王』(1990年、青山円形劇場) - サロメ 役
- 怪奇ロマンミュージカル「霊舞」(1993年、前進座劇場) - 真澄 役
- 「サクラ大戦歌謡ショウ『春恋紫花夢惜別』」(2002年1月2日 - 6日、東京・青山劇場)- 芸者千代春 役
- 東宝創立70周年記念公演『残菊物語』(2002年9月、帝国劇場) - 中村福助 役
- リーディング・ドラマ・コンサート「優雅な秘密」(2004年10月、巡業≪東京・草月ホール、博多・イムズホール、大阪・MIDシアター≫)
- Radiogenic リーディング・スペクタクル「美貌の青空」~チェ・ゲバラ魂の錬金術~(2005年8月、Zepp Tokyo) - セリア・裕子・絹江 役
- スーパー喜劇「狸御殿」(2005年11月、大阪松竹座・同年12月新橋演舞場) - 腰元・九重 役
- Radiogenic リーディング・スペクタクル 「優雅な秘密」(2006年8月11日-13日、恵比寿ガーデンホール)
- Radiogenic リーディング・スペクタクル 「下町日和」(2006年8月13日、恵比寿ガーデンホール) - 絹江 役
- Radiogenic リーディング・スペクタクル「下町日和」(2007年8月、ル・テアトル銀座) - 絹江 役
- Radiogenic リーディング・スペクタクル「ミッシング・ピース」(2007年、ル・テアトル銀座)
- スーパー喜劇「かぐや姫」(2015年3月、新橋演舞場・同年4月、大阪松竹座) - 赤目・お梅 役
- 朗読劇「タチヨミ」第十巻(2023年2月8日 - 12日、サンシャイン劇場)
- 初春新派公演「東京物語」(2024年1月2日 - 26日、三越劇場) - 女将加代 役[19]
- 初夏の新派祭「螢」「喜劇 お江戸みやげ」(2024年6月1日 - 23日、三越劇場) - 船木とき / しげ 役、常磐津 文字辰 役[20]
- 令和七年 正月公演「おちか奮闘記」(2025年1月2日 - 26日、三越劇場) - お政 役[21]
- 1996年 歌舞伎座賞(「小さん金五郎」六ツ八役)
- 1997年 新橋演舞場賞(スーパー歌舞伎「オオクニヌシ」スセリヒメ役)
- 2005年 第67回国立劇場優秀賞(第67回歌舞伎鑑賞教室「歌舞伎のみかた」(解説)で市川笑三郎丈と)
- 2007年 第28回松尾芸能賞新人賞(「夜叉ヶ池」白雪姫・百合、「天守物語」亀姫、「當世流小栗判官」お駒、「雪之丞変化2006」お初、「菅原伝授手習鑑~車引」桜丸)
- 2008年 第69回国立劇場賞優秀賞(「江戸宵闇妖鉤爪」商家の娘お甲・女役者お蘭・明智の女房お文)
サクラ大戦歌謡ショウ「春恋紫花夢惜別」での「広井王子・市川春猿特別対談」にて。