東京出身。東北大学法文学部卒業、国語学を専攻した。国立国語研究所研究員、駒澤大学助教授・教授などを経て、1987年3月に東京女子大学教授を退任。娘の大野彩はフレスコ画家。
半世紀に及ぶ道元『正法眼蔵』研究で著名。主な注解版は、岩波文庫(全4巻)と、春秋社版『原文対照現代語訳 道元禅師全集』(全7巻)[2]。
東京都港区にある青松寺(曹洞宗)で、道元に関する講話を兼ねた「お袈裟を縫う会」を定期的に行っていた。
- 『正法眼蔵随聞記 ほか』(訳注のみ:「古典日本文学全集14 道元」筑摩書房、1962年)
- 普及版1964年、新版「古典日本文学13 道元」(1977年)
- ※他は西尾実等による「正法眼蔵」(抜粋)、「典座教訓」の訳注、和辻哲郎、唐木順三、田辺元の道元論考
- 孤雲懐奘編 『正法眼蔵随聞記』(訳・校注:筑摩書房<筑摩叢書>、1963年/ちくま学芸文庫、1992年)
- 『正法眼蔵 正法眼蔵随聞記』(校注:岩波書店〈日本古典文学大系81〉、1965年)
- ※正法眼蔵は西尾実・鏡島元隆・酒井得元との共同校注。
- 『日本の思想2 道元集』(玉城康四郎編、筑摩書房、1969年)。編訳版
- ※新装版『日本の仏教思想 道元』(筑摩書房、1986年)
- 『道元 弁道話 正法眼蔵』(寺田透と共校注:岩波書店〈日本思想大系 12・13〉、1970-1972年)
- 新装版『原典日本仏教の思想 7・8 道元』(岩波書店、1990-1991年)
- 『大智 日本の禅語録9』(講談社、1978年)、解説・現代語訳
- 新装版『大智 偈頌・十二時法語・仮名法語 禅入門6』(講談社、1994年)
- 『道元禅師のお袈裟 正法眼蔵袈裟功徳を読み解く』(柏樹社、1987年)
- 改訂版『「正法眼蔵袈裟功徳」を読む』(大法輪閣、2007年)
- 『日本の仏典7 道元(上) 正法眼蔵』(訳注:筑摩書房、1988年)。上巻のみ
- 『正法眼蔵』(校注:岩波文庫 全4巻、1990-1993年、ワイド版1993年)
- 『「正法眼蔵随聞記」の世界』(大蔵出版、1992年)
- 『十二巻「正法眼蔵」の世界』(大蔵出版、1994年)
- 『「道元禅師」の人間像』(岩波書店<岩波セミナーブックス>、1995年)
- 『修証義12か月』 正・続(曹洞宗宗務庁 1998年-2002年)
- 『「正法眼蔵」を読む人のために』(大法輪閣、2000年、新装版2020年)
- 『原文対照現代語訳 道元禅師全集 正法眼蔵』(第1~7巻、春秋社[3]、2002-2009年)
- 『道元禅師 宝慶記 現代語訳・註』(大法輪閣、2012年)
2002年10月から2009年12月にかけ刊行。「正法眼蔵」は、9巻目まで、第1-7巻は「七十五巻本」、第8・9巻(石井修道訳註)は「十二巻本」 『道元禅師全集』(鏡島元隆監修)は全17巻、2013年に完結した。