東京スポーツ杯2歳ステークス(とうきょうスポーツはいにさいステークス)は、日本中央競馬会(JRA)が東京競馬場で施行する中央競馬重賞競走GII)である。

概要 開催国, 主催者 ...
東京スポーツ杯2歳ステークス
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第28回東京スポーツ杯2歳ステークス
(2023年11月18日)
優勝馬:シュトラウス
開催国 日本の旗 日本
主催者 日本中央競馬会
競馬場 東京競馬場
2024年の情報
距離 芝1800m
格付け GII
賞金 1着賞金3800万円
出走条件 サラ系2歳(国際)(指定)
負担重量 馬齢(56kg、牝馬1kg減)
出典 [1][2]
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2022 東京スポーツ杯2歳ステークス

寄贈賞を提供する東京スポーツは、東京都江東区に本社を置く新聞社[3]

正賞は東京スポーツ杯[2]

概要

1966年にオープン特別東京3歳ステークス(とうきょうさんさいステークス)」の名称で創設された、3歳(現2歳)馬による競走[4][5]。1968年より名称が「府中3歳ステークス(ふちゅうさんさいステークス)」に改められ、以来3歳オープンの特別競走として長らく施行してきたが、1996年に3歳重賞競走整備の一環として重賞(GIII[注 1])に格上げ、「朝日杯3歳ステークス(現:朝日杯フューチュリティステークス)」の前哨戦として位置づけられた[4][5]。あわせて指定交流競走にも指定され、地方競馬所属馬は2頭まで出走可能となった[4][5]

1997年より名称を「東京スポーツ杯3歳ステークス(とうきょうスポーツはいさんさいステークス)」に改め、2001年から馬齢表記を国際基準へ変更したのに伴い、現名称となった[4][5]。創設時の施行距離は芝1400mだったが、1984年より芝1800mに改められ、現在に至る[4][5]

格付表記は2007年に日本がパートI国へ昇格した際「JpnIII」へ変更。2010年には外国馬も出走可能な国際競走に指定され、国際格付の「GIII」に改められた[4][5]。2021年1月27日に日本グレード格付け管理委員会よりGII格付け申請が承認され、「GII」に昇格した[6][7]

本競走の上位馬が翌年(3歳時)のクラシックでも活躍することがあるなど、大レースへの登竜門としても注目を集める競走である[5]

競走条件

以下の内容は、2024年現在[2][8]のもの。

出走資格:サラ系2歳

  • JRA所属馬
  • 地方競馬所属馬(後述)
  • 外国調教馬(優先出走)

負担重量:馬齢(牡馬セン馬56kg、牝馬55kg)


2017年からホープフルステークスのステップ競走に指定されており、地方競馬所属馬はホープフルステークスの出走候補馬(3頭まで)に優先出走が認められている[9]。また、本競走で2着以内の成績を収めた地方競馬所属馬にはホープフルステークスの優先出走権が与えられる[9]

なお、2016年までは朝日杯フューチュリティステークスのステップ競走に指定されており、地方競馬所属馬は朝日杯フューチュリティステークスの出走候補馬(2頭まで)に優先出走が認められていた[10][11]。また、本競走で2着以内の成績を収めた地方競馬所属馬には朝日杯フューチュリティステークスの優先出走権が与えられていた[10][11]

賞金

2024年の1着賞金は3800万円で、以下2着1500万円、3着950万円、4着570万円、5着380万円[2]

歴史

  • 1966年 - 3歳馬によるオープン特別「東京3歳ステークス」の名称で創設、東京競馬場の芝1400mで施行[5]
  • 1968年 - 名称を「府中3歳ステークス」に変更[5]
  • 1977年 - 出走申込が3頭しかなかったため、競走取りやめ[12]
  • 1995年 - 特別指定交流競走に指定され、地方競馬所属馬が出走可能になる[5]
  • 1996年 - 重賞(GIII[注 1])に格付け[5]
  • 1997年 - 名称を「東京スポーツ杯3歳ステークス」に変更[5]
  • 2001年
    • 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件を「2歳」に変更。
    • 名称を「東京スポーツ杯2歳ステークス」に変更[5]
  • 2002年 - 東京競馬場の改修工事により中山競馬場の芝1800mで施行。
  • 2007年 - 日本のパートI国昇格に伴い、格付表記をJpnIIIに変更[5]
  • 2010年
    • 国際競走に指定され、外国調教馬が9頭まで出走可能となる[5]
    • 格付表記をGIII(国際格付)に変更[5]
  • 2021年 - GIIに昇格[6][13]

歴代優勝馬

優勝馬の馬齢は、2000年以前も現行表記に揃えている。

コース種別を表記していない距離は、芝コースを表す。

競走名は第1回が「府中3歳ステークス」、第2回から第5回が「東京スポーツ杯3歳ステークス」[5]

さらに見る 回数, 施行日 ...
回数施行日競馬場距離優勝馬性齢タイム優勝騎手管理調教師馬主
第1回1996年11月17日東京1800mゴッドスピード牡21:49.7石橋守瀬戸口勉近藤俊典
第2回1997年11月15日東京1800mキングヘイロー牡21:48.0福永祐一坂口正大浅川吉男
第3回1998年11月21日東京1800mアドマイヤコジーン牡21:49.5南井克巳橋田満近藤利一
第4回1999年11月20日東京1800mジョウテンブレーヴ牡21:48.6蛯名正義相沢郁田邉久男
第5回2000年11月18日東京1800mタガノテイオー牡21:48.5藤田伸二松田博資八木良司
第6回2001年11月17日東京1800mアドマイヤマックス牡21:48.2福永祐一橋田満近藤利一
第7回2002年11月16日中山1800mブルーイレヴン牡21:50.2武豊角居勝彦金子真人
第8回2003年11月22日東京1800mアドマイヤビッグ牡21:48.9武豊橋田満近藤利一
第9回2004年11月20日東京1800mスムースバリトン牡21:48.2蛯名正義国枝栄金子真人
第10回2005年11月19日東京1800mフサイチリシャール牡21:46.9福永祐一松田国英関口房朗
第11回2006年11月18日東京1800mフサイチホウオー牡21:48.7安藤勝己松田国英関口房朗
第12回2007年11月17日東京1800mフサイチアソート牡21:47.4横山典弘岩戸孝樹関口房朗
第13回2008年11月22日東京1800mナカヤマフェスタ牡21:47.7蛯名正義二ノ宮敬宇和泉信子
第14回2009年11月21日東京1800mローズキングダム牡21:48.2小牧太橋口弘次郎(有)サンデーレーシング
第15回2010年11月20日東京1800mサダムパテック牡21:47.3C.スミヨン西園正都大西定
第16回2011年11月19日東京1800mディープブリランテ牡21:52.7岩田康誠矢作芳人(有)サンデーレーシング
第17回2012年11月17日東京1800mコディーノ牡21:46.0横山典弘藤沢和雄(有)サンデーレーシング
第18回2013年11月16日東京1800mイスラボニータ牡21:45.9蛯名正義栗田博憲(有)社台レースホース
第19回2014年11月24日東京1800mサトノクラウン牡21:47.9R.ムーア堀宣行里見治
第20回2015年11月23日東京1800mスマートオーディン牡21:49.5武豊松田国英大川徹
第21回2016年11月19日東京1800mブレスジャーニー牡21:48.3柴田善臣本間忍島川隆哉
第22回2017年11月18日東京1800mワグネリアン牡21:46.6福永祐一友道康夫金子真人ホールディングス(株)
第23回2018年11月17日東京1800mニシノデイジー牡21:46.6勝浦正樹高木登西山茂行
第24回2019年11月16日東京1800mコントレイル牡21:44.5R.ムーア矢作芳人前田晋二
第25回2020年11月23日東京1800mダノンザキッド牡21:47.5川田将雅安田隆行(株)ダノックス
第26回2021年11月20日東京1800mイクイノックス牡21:46.2C.ルメール木村哲也(有)シルクレーシング
第27回2022年11月19日東京1800mガストリック牡21:45.8三浦皇成上原博之前田幸治
第28回2023年11月18日東京1800mシュトラウス牡21:46.5J.モレイラ武井亮(有)キャロットファーム
第29回2024年11月16日東京1800mクロワデュノール牡21:46.8北村友一斉藤崇史(有)サンデーレーシング
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27頭の優勝馬のうち、平地GI優勝馬14頭、障害GI優勝馬2頭を輩出している。(詳細・出典は各優勝馬記事を参照のこと[14])

1995年までの優勝馬

さらに見る 施行日, 優勝馬 ...
施行日優勝馬性齢タイム優勝騎手管理調教師
1966年11月3日ヤマニンカップ牡21:27.3藤本勝彦藤本冨良
1968年11月23日スズサヤカ牡21:25.5増沢末夫森末之助
1969年11月23日スイノオーザ牡21:28.5大久保哲男久保田金造
1970年11月23日ヤシマライデン牡21:38.4伊藤正徳尾形藤吉
1971年11月21日スズボクサー牡21:38.0小林常泰森末之助
1972年11月26日ナスノチグサ牝21:37.4中島啓之稲葉幸夫
1973年11月25日カネミクニ牡21:37.3加賀武見阿部正太郎
1974年11月23日シャトードシンボリ牡21:38.7池上昌弘保田隆芳
1975年11月22日スピリットスワプス牡21:41.0中野栄治荒木静雄
1976年11月21日マルゼンスキー牡21:37.9中野渡清一本郷重彦
1977年11月19日 競走取りやめ[12]
1978年11月19日シーバードパーク牝21:38.1小迫次男本郷重彦
1979年11月18日リキウエーブ牝21:40.3嶋田功山岡寿恵次
1980年11月16日ヘーゼルブロンド牝21:36.7横山富雄森安弘昭
1981年10月17日トウショウペガサス牡21:23.1中島啓之奥平真治
1982年10月23日デアリングパワー牡21:24.8加藤和宏二本柳俊夫
1983年10月22日コンラートシンボリ牡21:26.3岡部幸雄田中和夫
1984年11月18日シリウスシンボリ牡21:50.1加藤和宏二本柳俊夫
1985年11月17日スイートナディア牝21:50.7柴田政人野平祐二
1986年11月16日サクラロータリー牡21:49.7小島太境征勝
1987年11月28日コクサイトリプル牡21:49.5柴田政人稗田敏男
1988年11月26日サクラホクトオー牡21:48.6小島太境勝太郎
1989年11月25日アサヒパシィオン牝21:48.6中舘英二石毛善衛
1990年11月18日サクラヤマトオー牡21:51.2小島太境勝太郎
1991年11月17日マチカネタンホイザ牡21:49.5岡部幸雄伊藤雄二
1992年11月22日シュアリーウィン牡21:49.1小島貞博戸山為夫
1993年11月21日アイネスサウザー牡21:51.2横山典弘本郷一彦
1994年11月20日ホッカイルソー牡21:49.6蛯名正義田中清隆
1995年11月19日バブルガムフェロー牡21:50.0岡部幸雄藤沢和雄
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東京スポーツが協賛するその他の寄贈賞

脚注・出典

外部リンク

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