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岩波駅
静岡県裾野市にある東海旅客鉄道の駅 ウィキペディアから
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岩波駅(いわなみえき)は、静岡県裾野市岩波にある、東海旅客鉄道(JR東海)御殿場線の駅である。駅番号はCB13。
概要
裾野市の深良地区にある駅。地区の北部に位置し、裾野市と御殿場市の境界線が駅の500mほど北を通っている。かつては深良村内唯一の鉄道駅であった。
御殿場線がまだ東海道本線の一部であった1911年(明治44年)5月に開設された岩浪信号所が、岩波駅の前身である。岩波信号場に変更された後、第二次世界大戦中の1944年(昭和19年)12月に旅客営業を行う岩波駅となった。1987年(昭和62年)4月に実施された国鉄分割民営化により、運営事業者は日本国有鉄道(国鉄)からJR東海に移っている。
歴史
- 1911年(明治44年)5月1日:国有鉄道東海道本線の岩浪信号所として、御殿場駅 - 佐野駅(現・裾野駅)間に開業[1]。
- 1912年(明治45年)7月18日:岩波信号所に改称[1]。
- 1922年(大正11年)4月1日:岩波信号場に変更[1]。
- 1934年(昭和9年)12月1日:熱海駅 - 沼津駅間開通に伴い、東海道本線国府津駅 - 岩波駅 - 沼津駅間は御殿場線に改称[2]。
- 1943年(昭和18年)7月11日:御殿場線単線化。付近は1891年(明治24年)に複線化されていた。
- 1944年(昭和19年)12月8日:岩波駅に昇格、旅客営業を開始[1]。
- 1946年(昭和21年)3月5日:荷物の取扱いを開始[1]。
- 1968年(昭和43年)7月1日:御殿場線御殿場駅 - 沼津駅間の電化に伴い、構内を電化。スイッチバックを廃止。
- 1969年(昭和44年)7月31日:専用線を発着する貨物の取扱いを開始[1]。
- 1971年(昭和46年)2月1日:荷物の取扱いを廃止[1]。
- 1982年(昭和57年)11月15日:貨物の取扱いを廃止[1]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、東海旅客鉄道(JR東海)の駅となる。
- 1989年(平成元年)
- 2010年(平成22年)3月13日:ICカード「TOICA」の利用が可能となる[6]。
- 2019年(令和元年)5月26日:新設の地上駅舎(多機能トイレ付)、上り線ホーム(2番線)の供用開始[7][8]。
- 2020年(令和2年)11月29日:新設するエレベーターの供用開始[9][7]。
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駅構造
単式ホーム2面2線を持つ地上駅。下り列車は東側のホーム(1番線)を使用し、上り列車は西側のホーム(2番線)を使用する。駅構内の北側に保線車両留置用の側線がある。
2019年5月26日をもって駅舎が地上に移設され、新設する上り線ホーム(2番線)、多機能トイレが新たに使えるようになり、2020年11月29日にはエレベーターを新設し供用を開始した。また、上り線ホーム新設後は従来のホーム上り線側に転落防止柵が新設される[7][8]。
駅舎移設前は島式ホーム1面2線で、1989年に建設されたガラス張りの橋上駅舎を使用していた[3]。駅事務所や改札口は2階にあり[3]、1階のホームや構内西側にある出入口に階段が下りる構造であった。駅舎内にはJR全線きっぷうりばとICカード対応のタッチパネル式の自動券売機が設置されていた。駅舎機能が地上に移った後も、旧駅舎の跨線橋部分については下り線ホームへの通路として使用されている。
駅開業時はスイッチバック駅[注釈 1]で、本線から分岐する行止りの引き上げ線に接して単式ホーム1面が設置されていた。1968年(昭和43年)の電化に伴い、ホームは本線上の勾配区間に移転し、スイッチバックは解消された。この時のホームは移転前と同じく単式ホームであったが、分割民営化後にホームの一部を削り2番線が新設され、島式ホームとなった。駅の沼津寄りには、引き上げ線の痕跡である築堤が、草木に埋もれながらも残っている。
当駅は業務委託駅であり[4]、東海交通事業の係員が駅業務を行っているが、夜間は係員が配置されない無人駅となっている[4]。また、管理駅である裾野駅が当駅を管理している[4]。
のりば
- 改札口(2022年6月)
- 1番線ホーム(2022年6月)
- 2番線ホーム(2022年6月)
- エレベーター外観(2022年6月)
貨物取扱
国鉄時代の1969年(昭和44年)から1982年(昭和57年)まで、当駅でも貨物営業を行っていた。
1966年(昭和41年)10月から本格的に開始された[10]鉄道(車運車)による自動車輸送の一つ基地として、1968年(昭和43年)10月に沼津駅に自動車輸送基地が新設された[11]。1969年7月には、当駅に接続するトヨタ自動車の専用線が建設され、沼津駅の基地は廃止された[11]。
トヨタ自動車の専用線は、岩波駅の北1kmほどの場所で御殿場線から分岐し、カーブを描きトヨタ自動車の敷地へ入っていた。途中には、川を渡る橋や東名高速道路の高架下を潜る場所があり、線路の終点はトヨタ自動車東日本(旧関東自動車工業)東富士工場の裏側(駅反対側)辺りにあった。1970年の「専用線一覧表」によれば、専用線の作業キロは0.9km、総延長は2.2kmで、構内作業は国鉄の機関車によって行われていた[12]。このトヨタ自動車専用線は、1982年11月に廃止されている[10]。
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利用状況
「静岡県統計年鑑」によると、2021年度(令和3年度)の1日平均乗車人員は1,457人である[静岡県 1]。
1993年度(平成5年度)以降の推移は以下のとおりである。
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駅周辺
バス路線
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富士急モビリティ、裾野市自主運行バスが発着する。停留所名は岩波富士見橋。
隣の駅
脚注
関連項目
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