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日本の映画シリーズ、およびその第1作目たる映画作品 ウィキペディアから
1993年11月6日(土曜日)公開の日本映画。製作は松竹・日本テレビ放送網・住友商事。松竹創業百周年記念作品。日本テレビ放送網開局四十年記念作品。芸術文化振興基金助成作品。文部省特選。
幅広い年代の生徒が集まる夜間中学校を舞台に、挫折や苦境から立ちあがる人々を描いた。焼肉店を経営する在日朝鮮人のオモニ、中年になるまで文字が読めなかったイノさん(田中邦衛)などが登場する。
元々は『幸福の黄色いハンカチ』が制作された1976年以前から夜間中学をテーマにした作品の構想はあり、松竹の会長の城戸四郎は早く制作に踏み切るように山田洋次に話したものの、幸福の黄色いハンカチを先に撮らない限り制作に踏み切れないと山田が制作を見送り、構想から15年後に映画化に踏み切られた。
複数の人物の夜間中学のエピソードを織り交ぜ、その中でメインの人物であるイノさん(猪田)のモデルは井上という実在の生徒であり、下敷きになったのは、松崎運之助(みちのすけ)『青春 夜間中学界隈』(教育史料出版会、1985年)を元にしており、映画の数々のエピソード(競馬の話、医学部生に夜間中学を紹介された話、急病で死去した話など)も実話である。
この映画によって、夜間中学校は一挙に知名度が高まった。
夜間中学校に勤める黒井はある日校長に呼び出され「そろそろ異動を」と薦められていた。しかし黒井は「私は夜間に根を生やして『古狸』と呼ばれたいんです」とつっぱねる。黒井のクラスには働きながら夜間に通うカズ、中学1年生で不登校になったえり子、不良のみどり、日本の社会になかなか馴染めない中国人の張、焼肉屋を経営するオモニ、脳性麻痺で言葉の不自由な修、そして長年の肉体労働で身体を酷使した競馬好きのイノさんがいた。それぞれに違った環境でそれぞれの悩みを抱えつつ夜間に通う生徒たち。
そんな中、イノさんが体調不良で田舎に戻り、療養中となり教室には不在であるところから物語は始まる。
1996年10月19日(土)公開の日本映画。製作は松竹・日本テレビ放送網・住友商事。芸術文化振興基金助成作品。文部省選定。
高等養護学校を舞台に、重い障害を持つ生徒と軽い障害を持つ生徒の交流・葛藤、就職問題等を入学から卒業までの、3年間の出来事を描いた作品。
竜別(りゅうべつ)高等養護学校では、様々な障害を持つ生徒たちが寮生活を送りながら教育を受けている。2年前この学校に入学してきたのは、いじめに遭って以来一言も話さなくなった高志や言語障害と歩行障害がある佑矢たち。彼らを受け持つのは、クラス担任の竜平とそれをサポートする玲子、それに新人教師・小林の3人。佑矢は特に手のかかる生徒で、すぐに暴れ回るため小林はつきっきりでその対応に追われる。竜平たちは長い月日をかけて生徒との関係を築いていく。しかし3年生になった高志はある日、佑矢を連れて「買い物へ行く」と寄宿舎を出たまま失踪する。
1998年10月17日(土)公開の日本映画。製作は松竹・日本テレビ放送網・住友商事・角川書店・読売新聞社。日本テレビ開局45年記念作品。文部省選定。
自閉症の息子を持つシングルマザーの女性を中心に、人生の再出発をかけて集った人々の リストラ・再就職問題を職業訓練校(ビル設備・ビルメンテナンス半年コース、東京都立)を舞台に、心の交流を描いた作品。
零細企業の経理係で働く紗和子は、自閉症があるが新聞配達をする息子・富美男と団地で二人暮らし。しかし突然会社からリストラされてしまい、生活していくため正社員として働き口を探す。職業安定所には紗和子が望むような募集がなく、資格取得のため職業訓練校(本作では、技術専門校のビル管理科)に入校する。ビル管理科のクラスは、不景気でリストラされたり経営していた店が潰れた40代以上の男たちばかり。皆同じような境遇で紅一点の紗和子とも親しくなるが、周吉だけは他の生徒と交わろうとしない。紗和子が慣れない資格の勉強に奮闘する中、富美男が新聞配達の仕事中にトラブルを起こしてしまう。
2000年11月11日(土)公開の日本映画。製作は松竹・日本テレビ放送網・住友商事・角川書店・博報堂。
本作の舞台は学校ではなく、全国各地でのロケをメインにしている初めての作品である。
学校に行かない少年の横浜から鹿児島県の屋久島までのヒッチハイクの旅を描いたロードムービーである。
東京に住む中学3年生・大介は、ある日家族に行き先を告げないまま家出をした。実は、もう半年前から朝になると謎の腹痛に襲われるため、不登校生活を送っている。学校を休むと昼頃に腹痛は収まるが、医者やカウンセラーに診てもらうも原因はわからない。そんな大介が家出をしたのは、屋久島にある樹齢7,000年とも言われる縄文杉に触れてみたいという思いからだった。大介の母・彩子は心配するが父・秀雄は意気地なしの大介がそんな遠くに行けるわけがないとまともに取り合わない。そんな親の心配もよそに大介は、一人旅をしながら道中で様々な人に出会い屋久島を目指す。
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