大聖寺町
日本の石川県江沼郡にあった町 ウィキペディアから
日本の石川県江沼郡にあった町 ウィキペディアから
大聖寺町(だいしょうじまち)は、かつて石川県江沼郡に存在した町。現在の加賀市中心部に相当し、江戸時代は大聖寺藩の城下町として発展した。
錦城山に白山寺の末寺の白山五院の一つ大聖寺があったことが名称の由来である。養老元年(714年)には、越前国の僧泰澄が日本三名山(三霊山)の一つである白山に初めて登って修行・開山し、これが白山信仰の元となった。その流れを汲む白山五院のひとつが大聖寺であった。残りの4ヶ寺は柏野寺、薬王院温泉寺、極楽寺、小野坂寺である。
町の東西を大聖寺川が流れる。大聖寺川は城下町の中でも蛇行して流れていたためかつては氾濫が止まず、川を直線化したり、上流に我谷ダムや九谷ダムが設置されて収まったという。北国街道が通る交通の要衝であり、江戸時代には宿場町として栄えた。
江戸時代から織物業が町の主要産業として発達した。近代には「大聖寺羽二重」として知られ、海外にも輸出された。近代における大聖寺の機業家としては、篠原藤平、清水孝平、豊田鍋吉などが知られる。近代には自転車やオートバイの部品であるリム・チェーンの製造も栄えた。
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