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国際競技連盟連合[1][2](こくさいきょうぎれんめいれんごう、英: Global Association of International Sports Federations、GAISF、仏: Association Générale des Fédérations Internationales de Sports、AGFIS)は、国際オリンピック委員会 (IOC) 承認団体である。旧名スポーツアコード (SportAccord) 。別名国際スポーツ連盟機構(こくさいスポーツれんめいきこう)[3]。
1967年に国際競技連盟連合 (GAISF, AGFIS) として設立。夏季オリンピック国際競技連盟連合 (ASOIF) 、冬季オリンピック国際競技連盟連合 (AIOWF) 、IOC承認国際競技連盟連合 (ARISF) 、独立スポーツ組織同盟 (AIMS) に加盟する国際競技連盟 (International Federation, IF) が加盟している。これらIFは原則、3大陸40カ国以上(冬季競技は2大陸25カ国以上)の国内競技連盟が加盟してる。他にパラリンピック、ワールドゲームズ、ワールドマスターズゲームズ、ユニバーシアード、スペシャルオリンピックスなどの国際総合競技大会主催者などの国際スポーツ関係団体、国際スポーツ関係団体が、スポーツの普及、オリンピック・ムーブメントの推進、アンチ・ドーピングの徹底、情報の共有、協力協調を目的に加盟する世界最大のスポーツ組織である。
ワールドゲームズの競技、種目はGAISFの加盟IFの統括する競技、種目のうちオリンピックで実施されていないものから選ばれる。
複数競技大会のワールドコンバットゲームズ、スポーツアコードワールドマインドゲームズ、ワールドアーバンゲームズを主催している。
2003年、第1回スポーツアコード国際会議を開催。2009年3月、団体名をこの会議イベント名の「スポーツアコード」に改称。同年、本部をモナコからローザンヌに移転。
2013年5月にスポーツアコード会長に当選した国際柔道連盟 (IJF) 会長であるマリウス・ビゼールは、マーケティングとメディア戦略を統合して財源を増やす狙いから、2017年度を目処にスポーツアコードに加盟する91のIFの世界選手権を一堂に会した「合同世界選手権」開催の構想を明らかにした。これは現オリンピックに対抗する新大会創設を意図するものと見られている。
2015年4月にロシアのソチで開催されたスポーツアコード総会で、2期目の会長当選を果たしたばかりのビゼールは、IOC会長のトーマス・バッハが推進する中長期改革『オリンピック・アジェンダ2020』に対して、「IFの権利が適切に扱われていない。スポーツ界に利益をもたらさない」「IFのために多くの提案をしたが、好意的な反応はなかった。全ての団体に公平に対応してほしい」「時代遅れで不公平」と、あからさまな批判を行った。さらには、オリンピック開催都市が追加種目を提案できる権利を認めたことは「オリンピックを不安定にしている」行為だとして、IOCとの対決姿勢を鮮明に打ち出した。(2016年8月、ローラースポーツのIFである国際ローラースポーツ連盟の意向を軽視して2020年東京オリンピックの追加種目でスケートボードパークを実施することをIOC総会で決定している。)これに対してバッハは、「五輪改革は長期間、対話を重ねて進めている」との見解を示した。なお、ビゼールの発言はスポーツアコード加盟団体に大きな反発を呼び起こすことにもなった。国際サッカー連盟 (FIFA) や国際水泳連盟 (FINA、現世界水泳連盟) など10を超える加盟団体は、ビゼールに対する抗議文書を提出した。国際陸上競技連盟 (IAAF) や国際射撃連盟 (ISSF) 、世界レスリング連合 (UWW) などはスポーツアコードを脱退する方針を表明した。国際パラリンピック委員会 (IPC) も脱退を決めた。ASOIFや国際ボクシング連盟 (AIBA) もスポーツアコードとの関係を一時停止することになった[4][5][6][7]。このように多大な反発を受けたことに対してビゼールは、IOCを批判した際の手法やマナーを謝罪したものの、「自分の声は自分の意見でもある。スポーツ界は誰でも自由に表現できる場所だ」と、自身の見解は依然堅持することとなった[8]。なお、ビゼールは事態打開のためにバッハに会談を申し入れたが、バッハ側は態度を保留した[9][10]。ビゼールは会談に向けて、オリンピックにおける実施競技の追加やIOC委員の選考に関する明確な基準を要望した。また独自の改革案として、オリンピックに賞金制度を導入することや、全ての非オリンピック競技をオリンピックが開催される前後に公開競技として実施すること、さらには、IFへの分配金を増額することや選手を支援する基金の設立など20項目の議題を提案した[11]。しかしながら、ビゼールが会長を務めるIJFを除く夏季オリンピックの全IFがスポーツアコードからの脱退や関係停止を表明したことや、2017年のスポーツアコードワールドコンバットゲームズを開催する予定だったペルーが辞退したことなどを受けて、5月31日にビゼールはスポーツアコード会長を辞任することを表明した。また、2020年の東京オリンピックの準備状況を監督するIOCの調整委員も辞任した。ビゼールは辞任に際して、「会長を務めていたこの2年ほどの間、IOCに対して多数の共同作業の提案を試みるも、にべなく拒否され続けてきた」とした上で、「私の提案は正しく、スポーツの価値を守るものだと思っている」と改めて強調した[12][13][14]。
2017年4月、会長のパトリック・バウマンの下、団体名は「国際競技連盟連合」 (GAISF) に戻る[15]。会議イベントは分離独立しスポーツアコード国際会議としてその後も残った。2020年現在、本部はスイスのローザンヌにある。
任期 | 氏名 | 出身国 | 所属団体 |
---|---|---|---|
1967年-1969年 | ウィリアム・バージ・フィリップス (William Berge Phillips) | オーストラリア | 国際水泳連盟 |
1969年-1986年 | トーマス・ケラー (Thomas Keller) | スイス | 国際ボート連盟(国際ローイング連盟) |
1986年-2004年 | 金雲龍 (キム・ウンヨン) | 大韓民国 | 世界テコンドー連盟 |
2004年-2013年 | ハイン・フェアブルッヘン (Hein Verbruggen) | オランダ | 国際自転車競技連合 |
2013年-2015年 | マリウス・ビゼール (Marius Vizer) | ルーマニア | 国際柔道連盟 |
- | パトリック・バウマン (Patrick Baumann) | スイス | 国際バスケットボール連盟 |
2019年-2021年 | ラファエル・キューリ (Raffaele Chiulli) | イタリア | 国際モーターボート連盟 |
2021年- | イヴォ・フェリアーニ (Ivo Ferriani) | イタリア | 国際ボブスレー・スケルトン連盟 |
備考:金雲龍は韓国で公金横領などの容疑で逮捕され、GAISFおよび国際オリンピック委員会の公職から追放となった[要出典]。上記のフェアブルッヘンの会長任期には2004年から2006年までの会長代行としての任期も含む。
評議会はGAISFの執行機関で、会長を含む9人の評議員で構成され、総会によって承認される。評議員は以下の配分で構成される[16]。(2020年10月現在)
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