吉田大成
ウィキペディアから
吉田 大成(よしだ たいせい、1995年3月7日 - )は、千葉県浦安市出身の元プロ野球選手(内野手)。右投左打。
実弟の吉田大就も元プロ野球選手(内野手)で、ベースボール・チャレンジ・リーグ・埼玉武蔵ヒートベアーズや関西独立リーグ・堺シュライクスに所属していた。
経歴
要約
視点
プロ入り前
浦安市立日の出小学校1年時から軟式野球を始めると、浦安市立日の出中学校在学中に浦安シニアへ所属[1]。中学校からの卒業を機に、東京都の佼成学園高校に進学した。
佼成学園高校時代には甲子園球場の全国大会と無縁であったが、全国高等学校野球選手権西東京大会では、「3番・遊撃手」として臨んだ2年時に準決勝[2]、主将として臨んだ3年時に決勝まで進出。日大三高校と対戦した3年時の決勝では、9回表の二死まで1-0と勝ち越していながら逆転負けを喫した[3]。2年時の12月には、東京都選抜チームの一員として日米親善野球のロサンゼルス遠征に参加している[4]。
明治大学への進学後は、3年時の秋から正遊撃手に起用されると、4年時の東京六大学リーグでチームの春秋連覇に貢献。春季リーグでは打率.278を記録するとともに、遊撃手としてベストナインに選ばれた。秋季リーグでは打率.424を記録。チームの秋季優勝を経て臨んだ第47回明治神宮野球大会でも、「1番・遊撃手」として大会の制覇に貢献した。また、リーグ戦の合間にオランダで開催された第28回ハーレムベースボールウィークにも、日本代表の一員として出場している。在学中は、リーグ戦通算で57試合に出場。打率.270(159打数43安打)、1本塁打、24打点、3盗塁という成績を残した。チームメイトには卒業後にNPB入りを果たした選手が多く、1学年先輩に上原健太、坂本誠志郎、髙山俊、菅野剛士、同期に柳裕也、星知弥、佐野恵太、中道勝士、1学年後輩に齊藤大将、2学年後輩に渡邊佳明がいる。
大学卒業後は明治安田生命へ入社。1年目からレギュラーに定着すると、第43回社会人野球日本選手権大会でチームを準々決勝まで導いた。2年目の第89回都市対抗野球大会では、チームが本大会への出場権を逃しながらも、セガサミーの補強選手として本大会へ出場。準決勝で三菱重工神戸・高砂に敗れたものの、相手投手の藤井貴之(日本生命からの補強選手)から3安打を打った[5]。藤井とは、チームが出場権を得た第44回社会人野球日本選手権大会の日本生命戦で再戦。この試合でも1安打を打ったが、チームは1回戦で敗れた。
平成時代最後のNPBドラフト会議(2018年NPBドラフト会議)で、東京ヤクルトスワローズから8巡目で指名。支配下登録選手としての契約が前提の指名選手(支配下指名選手)としては全12球団で最後(83番目)に指名され、平成時代最後の支配下指名選手となった[6]。契約金2200万円、年俸700万円(金額は推定)という条件で入団した[7]。背番号は66。
プロ入り後
2019年は、同期入団の野手でただ1人、春季キャンプを一軍でスタート[8]。オープン戦まで一軍に帯同した。開幕一軍入りまでには至らなかったが、6月24日の対オリックス・バファローズ(明治神宮野球場)に、「7番・三塁手」で一軍公式戦にデビュー。7回裏の第3打席で竹安大知から左前適時打を打ち、初安打と初打点を記録した[6]。9月18日の対阪神タイガース戦(阪神甲子園球場)で猛打賞を初めて記録[9]。一軍公式戦には通算13試合に出場し、通算打率は.188だった。二軍のイースタン・リーグ公式戦では、規定打席に届かなかったものの、101試合の出場で打率.238、1本塁打、10盗塁という成績を残した[10]。
2020年は、吉田大喜の入団により、報道などでの略称を「吉田成」、スコアボード上の表記をフルネームの「吉田大成」に変更。オープン戦12試合で打率.310、チームトップの9打点を記録する[11]ほどの好調を買われて、レギュラーシーズンの開幕一軍入りを初めて果たした[12]。6月19日に中日ドラゴンズとの開幕戦(神宮)で代打に起用されたが、一軍ではこの試合に出場しただけで、2日後(21日)に出場選手登録を抹消された[13]。
2021年は、キャリアハイの18試合に出場。プロ初本塁打も放ち[14]、成長を見せた。
2022年は1軍出場が無く、シーズン終了後の10月4日に戦力外通告を受け、現役引退を決断した[15]。なお、戦力外通告を受けた10月4日には、弟で関西独立リーグの堺シュライクスに所属する吉田大就も現役を引退している[16]。
現役引退後
現役引退後は、ヤクルト球団のスカウトを務める[17]。
選手としての特徴
身体能力が高く、内野の全ポジションをこなせるユーティリティープレイヤー。ヤクルトへの入団2年目(2020年)に、チームメイトの青木宣親の打撃フォームを取り入れることによって打力を伸ばしている[18]。
詳細情報
年度別打撃成績
年度別守備成績
記録
- 初記録
- 初出場・初先発出場:2019年6月24日、対オリックス・バファローズ3回戦(明治神宮野球場)、7番・三塁手で先発出場
- 初打席:同上、2回裏に竹安大知から四球
- 初安打・初打点:同上、7回裏に竹安大知から左前適時打
- 初盗塁:2019年7月4日、対広島東洋カープ14回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタアジアム広島)、9回表に二盗(投手:一岡竜司、捕手:會澤翼)
- 初本塁打:2021年7月13日、対読売ジャイアンツ11回戦(東京ドーム)、2回表にエンジェル・サンチェスから右中間越ソロ
背番号
- 66(2019年 - 2022年)
登場曲
脚注
関連項目
外部リンク
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.