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千葉県立船橋高等学校

千葉県船橋市にある高校 ウィキペディアから

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千葉県立船橋高等学校(ちばけんりつ ふなばしこうとうがっこう)は、千葉県船橋市東船橋六丁目にある県立高等学校

概要 千葉県立船橋高等学校, 過去の名称 ...

通称「船高」(ふなこう)、「県立船橋」(けんりつふなばし)、「県船[1]」(けんふな)[2]。単に「船橋高校」(ふなばしこうこう)と呼ばれることもある[3]が、同名の高校が複数存在するので、特に区別する必要がある場合は正式名称か上記の通称が使用される。

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概要

千葉県の進学指導重点校、文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール (SSH) 指定校。船橋市市川市八千代市習志野市浦安市松戸市で構成される第二学区にある。理数科は全県学区。

千葉県立千葉中学校・高等学校千葉県立東葛飾中学校・高等学校と共に千葉公立御三家と称される[4][5]。御三家の中で唯一、中高一貫校でなく附属中学校を持たない。

普通科の志願倍率は毎年県内1、2を争う程高く、特に前後期制が採用されていた2020年度までは、前期・普通科の倍率が6年連続で県内1位を記録した。理数科の倍率は例年1.5倍前後で推移しているが、2024年度は2.15倍となり、県内1位であった。

第二次世界大戦後、当時の学校長・山口久太の"図書室を中心とした学校づくり"の理念のもと、全国で初めて開架式図書館を導入した。GHQ関東軍政部と文部科学省が、その図書運営方式を参考に1953年に学校図書館法を制定し、現在多くの小・中学校、高等学校で採用されている図書室様式の先駆けとなった[6]

著名な教員として人見元基(元ロック歌手BOWWOW所属)がいる。

小説・ドラマ「高校入試」(湊かなえ脚本・著)の舞台・橘第一高校のモデル校であり、1970年に実際に本校で発生した入試問題漏洩事件を題材にしている。

教育方針

  1. 自他敬愛の精神に立って互いに切磋琢磨し、専心研学の校風を樹立する。
  2. 創造的な知性と円満な徳性を培い、社会的に有為な人材を育成する。
  3. 強靱な体力と旺盛な気力を養い、自学・自律を通して実践力のある人間を育成する。
  4. 勤労を重んじ、進んで学習環境の整備に努め、明るい学園を建設する。

これらの方針に基づき、生徒が学習や部活動に生き生きと活動する環境づくりをさらに推進するとともに、生徒一人一人の夢の実現に向け、きめ細やかな教育活動を展開する。

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沿革

  • 1918年 - 教育者・賀川宣勝により東華学校[注釈 1]として創立。船橋大神宮隣の庄左右衛門宅別棟を教室とする。
  • 1920年 - 神官・千葉健吉が東華学校を継承、船橋中学院と改称される。教室が大神宮客殿に移転。
  • 1924年 - 現在地に移転する。
  • 1929年 - 中学校令により中学校として認可され、財団法人船橋中学校となる。
  • 1940年 - 船橋市が買収し船橋市立船橋中学校となる。5月15日、開校記念式典を挙行する。この日を創立記念日とする。
  • 1943年 - 第2部を設立する。
  • 1944年 - 県に移管され、千葉県立船橋中学校となる。
  • 1948年 - 学制改革により千葉県立船橋高等学校となる。
  • 1949年 - 男女共学となる。
  • 1950年 - 市町村組合立習志野農業高等学校を併合し、習志野校舎とする。農業科を設置。従来の第2部を定時制課程とする。
  • 1961年 - 習志野校舎を新築移転。同時に農業科を園芸科に改組。
  • 1963年 - 新設の千葉県立薬園台高等学校が習志野校舎を併合する(園芸科廃止)。
  • 1969年 - 全日制課程理数科を設置。
  • 1975年 - 学校群制度施行(第2学校群)。
  • 1978年 - 単独選抜制度に改められる。
  • 2003年 - 進学指導重点校に指定される。
  • 2006年 - 普通教室に冷房設置。
  • 2009年 - 全日制に単位制が導入される(2009年度入学生より)。文部科学省よりスーパーサイエンスハイスクール (SSH) の指定を受ける(2014年、2019年に再指定)。
  • 2011年 - コアSSH校として採択。
  • 2013年 - 第一回台湾研修
  • 2019年 - 創立100周年事業に向け、校訓を「専心研学」、スクールカラーを青にする。[7]
  • 2022年 - 県立学校長寿命化対策事業の一貫として、段階的に改修工事に着手。[8]
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基礎データ

アクセス

象徴

校章
(たちばな)の5弁5萼の花をかたどったもの。橘の香り高い花は、古典文化にゆかり深く、その常緑の葉には、節操堅固の姿を看守できる。新学制のもと高等学校として再出発するに当たり、本校に集う若人たちの、生新な文化創造への意志並びに真理と正義をめざしての限りない前進を期待し、それを象徴するものとして、橘をもって校章としたものである。また、本校の文化祭の名称である「たちばな祭」もこれに由来する。
校歌
作詞:サトウハチロー 作曲:山田耕筰
校訓
専心研学:"集中して学問を研く"、"全力で学問・研究に徹する"の意。現行の学校教育目標の一節「専心研学の校風を樹立する」に由来する。
スクールカラー[7]
:校歌の一節「大空映して 寄せ来る波」に由来。

SSHとしての取り組み

  • 大学や博物館などを訪問し授業を受けることができる、SS講座の実施。
  • 理数科を中心とした課題研究。研究成果の発表及び表彰の場である高校生理科研究発表会において、公立校として最多の71回の受賞回数を持つ[9]
  • 新型機材の設置など[10]

設置課程

  • 全日制(2009年度入学生より単位制導入)
    • 普通科
    • 理数科(1969年 - )
  • 定時制(単位制)
    • 総合学科(2021年度までは普通科[11]

学校行事

  • 入学式
  • SS野外実習
    理数科のみで行われる野外学習。初日に房総半島、2日目に三番瀬で、理科の特別授業が開催される。
  • たちばな祭
    毎年6月第3週に開催される文化祭。文化委員会主導のもと、生徒発案・生徒主体で開催される。
  • 芸術鑑賞会
    毎年7月に1年生のみで行われる。劇場で歌舞伎を鑑賞する。
  • 球技大会
    毎年7月に開催される。何種目かの大会が開催され、各学年で競う。
  • オーストラリア短期留学
    夏休みの間、2年生の中で選ばれた30人程度の生徒が、2週間程度オーストラリアで語学留学をする。留学中はホームステイを行い、様々な地を訪問する。
  • 陸上競技大会
    毎年10月に開催される大会。いくつかの種目に分かれ、一人二種目に参加する。
    2023年度は改修工事に伴い上グラウンドが使用できないため、規模を縮小し 球技大会 と 陸上競技大会 を同時にまとめて 球技・スポーツ大会 とし、9月に行った。
    また、2024年度も同じく スポーツ大会 とした。10月に実施された。
  • ほととぎす祭・冊子の部
    毎年10月末ごろに文化委員会主導のもと開催される。各々の部活動や有志団体が自由に冊子を作り、生徒会のチェックのもと本館南館間の廊下で配布される。金銭の取引はなく、早い者勝ち方式である。
  • 修学旅行
    毎年11月に2年生が関西方面に旅行をする。3泊4日。
  • 遠足
    修学旅行の最終日、1・3年生で開催される。日帰り。
    1年生は鎌倉・江の島旅行である。3年生の方面はおもに南関東であり、各々のクラスで行き先を決めて行われる。
  • ほととぎす祭・合唱の部
    毎年11月に文化委員会主導のもと開催される1・2年生による合唱祭。
  • かるた大会
    毎年1月に文化委員会主導のもと開催されるかるた大会。団体戦は1年生全員で取り組み、体育館に吊るされた大きな札を取り合う。個人戦は、1年生クラス代表と1・2年生有志参加者が、二人一組で戦う。初戦は船橋大神宮で行われる。
  • 予餞会
    卒業式の前の日に行われ、各部活動・委員会、教員などが発表をする。
  • 卒業式
    当日には卒業生有志が、生徒会無許可で発行した冊子「言いたい放題」を有料で販売する。2024年度、当冊子は創刊50周年となった。
  • 台湾研修
    理数科と一部の普通科の希望者のみで行われる台湾での研究発表会。1週間ほどかけて様々な大学や高校を訪問し、英語を使って研究発表や交流を図る。
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施設

本館、南館、新館のほか、体育館やセミナーハウス、武道場などが設置されている。屋内プールが設置されている。

グラウンドは陸上競技トラックを有する上グラウンドと、第二次世界大戦期に利根川放水路として掘削されたものの戦況の悪化により工事中止となり、その後用水路が船橋ルートから検見川ルートに変更された後に売却された用地である下グラウンド兼野球場に分かれている。上グラウンド近くや中庭、隣接する宮本中学校のそばにテニスコートがある。

現在は大規模改修の為、普通教室が上グラウンドに建てられた仮設校舎に移動している。また、仮設校舎が建設されているため、上グラウンドは使用ができない。

部活動

県立船橋高校は部活動が盛んであり、部活加入率が約130%である。全員が入部しているわけではなく、複数の部活に入部している生徒が多いため高い加入率になっている。兼部文化が盛んであることも、この高校の特徴である。

有志委員会

  • 放送委員会(文化部にも数えられる)
  • 文化委員会
  • 応援委員会
  • 図書委員会

同好会

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著名な出身者

政治家・官僚

学者

  • 植村八潮(人文社会情報学者、専修大学教授、元日本出版学会会長)
  • 牛村圭(比較文化学者、国際日本文化研究センター教授)
  • 大野進一(機械工学者、東京大学名誉教授、瑞宝中授章受賞)
  • 私市保彦(フランス文学者、比較文学者、武蔵大学名誉教授)
  • 亀田啓悟(経済学者、関西学院大学教授)
  • 佐々木寛(国際政治学者、新潟国際情報大学教授)
  • 佐々木由香(神経科学者、ブラウン大学准教授)
  • 神馬征峰(国際保健学者、東京大学名誉教授)
  • 千石正一(動物学者)
  • 服部龍二(政治学者、中央大学教授)
  • 柳町功(経営学者、慶應義塾大学教授)
  • 渡邊啓貴(政治学者、東京外国語大学名誉教授、帝京大学教授)

作家・出版業界

マスコミ

芸能界

スポーツ

その他

脚注

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関連項目

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外部リンク

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