Remove ads
日本のテレビアニメ番組 ウィキペディアから
『勇気爆発バーンブレイバーン』(ゆうきばくはつバーンブレイバーン)は日本のテレビアニメ、ロボットアニメ。CygamesPictures制作。
本作はCygamesが企画・原作、大張正己が監督、CygamesPicturesが制作する大人向けのオリジナルロボットアニメ作品である。CygamesPicturesとしては初の完全オリジナル作品でもある。
全体的な世界観としては人型歩行兵器が実用化された近未来(いわゆるリアルロボット)の世界に、宇宙から飛来した侵略者とそれを阻止するスーパーロボット(機械知的生命体)が混在するものとなっている。また、主役メカであるブレイバーンは人格を持ち地球の言語で会話できるなど『勇者シリーズ』などに代表される“巨大ロボット生命体”のオマージュ[注 1]でありながら、ロボットと主人公の交流関係を押しかけ型のボーイズラブの形で誇張している。他にも過去のロボットアニメや特撮ヒーロードラマ、コンピュータゲームを想起させる要素を内在させるなど、一種のパロディフィルム的な作風ともなっている。
本作は約5年前から竹中信広エグゼクティブプロデューサー[注 2]によって企画されており、当初より大張とオリジナルロボットアニメを作るという構想を描いていた[2][注 3]。
これまで大張が演出した作品は手描き作画を中心としていたが、本作は制作上の理由からメカ描写の大部分で 3DCGを採用している。そのため大張に納得してもらうためのサンプル映像の制作を何度も行っており、その試行錯誤の中でCGの描線を太くすることで手描き作画との融和を図っている[2]。これらCGによるメカ描写も大張も制作当初から取り入れるつもりがあり、CGスタッフの優秀さに「手描きでは絶対に描けない」と評している[4]。
ブレイバーン(声 - 鈴村健一)の存在は第1話放送まで一切秘匿されており、2023年12月10日に開催された先行上映でも鈴村の出演も含めて箝口令が敷かれていた。こうした第1話の物語を意図的に隠蔽し、断片的に予告する手法に関しては『ゾンビランドサガ』『アキバ冥途戦争』等といった同じCygames製作のオリジナルアニメとの類似を指摘する者もいる[5]が、このアイデアは大張の発案であり、第1話の途中までは本格的なミリタリーロボットアニメだと思わせたかった意図がある[2]。この“リアルロボット的な世界観にスーパーロボットを混入させる”という創作手法は『インデペンデンス・デイ』『宇宙戦争』や『バトルシップ』[注 4]などの「地球人対異星人」のパニック映画がヒントになっており、ここに世界観をぶち破るヒーローが来る描写を入れたいという発想が根本にある[4]。また、侵略者に対して別の異星人が地球人を庇うために対抗するというブレイバーンの立ち位置は『ウルトラシリーズ』にも似ているが、これは大張も意識はしていなかったとしつつも認めている[6]。
本作はグッドスマイルカンパニーも製作委員会に参画しており、同社から玩具やプラモデル等の商品リリースが計画されている[7]。深夜アニメでありながら関連玩具を放送期間中に発表する手法は、同じく同社が製作委員会に参加していた『GRIDMAN UNIVERSE』シリーズの手法を踏襲している。
人型兵器・ティタノストライド(TS)が実用化された時代、ハワイ・オアフ島での合同軍事演習(アド・リムパック)中に地球外から正体不明の武装勢力・デスドライヴズが襲来した。デスドライヴズは強力なバリアを持ち地球の兵器がまるで通用せず、アド・リムパック参加中の部隊も壊滅寸前に追い込まれた。
演習に参加していた陸上自衛隊のTSパイロット、イサミ・アオは、せめて一人でも多くの仲間を助けようと奮闘するが、力及ばず危機に瀕する。その時、彼のもとに人語を話す巨大ロボットが現れ、イサミに搭乗を要求する。ブレイバーンと名乗るそのロボットはイサミが搭乗することで無敵の力を発揮し、デスドライヴズの尖兵を排除することができたが、彼は初対面のイサミのことを知っていたほか、彼に粘着質な愛情を向ける。そんなブレイバーンへの恐怖心と、ブレイバーンに乗って仲間を救える力があるのは自分だけだという現実の板挟みになるイサミだったが、アメリカ軍のTSパイロットであるルイス・スミスの説得や衝突、自分が助けた人々からの感謝を示されたことを経て、ブレイバーンを信じ、仲間たちとともに戦っていく決意を固める。
デスドライヴズはオアフ島のみならず世界各国を同時侵略しており、この状況を打開するため、自衛隊とアメリカ軍を中心とした作戦「オペレーション・アップライジング」が発動される。手始めに日本の東京を解放して世界解放の足がかりとすることになり、イサミとブレイバーンはデスドライヴズの幹部・クピリダスを撃破し、さらにもうひとりの幹部・スペルビアを捕獲することに成功する。東京解放に成功したことで、人類は橋頭堡を得ることが出来たほか、デスドライヴズが「各々にとって最上の死を得る」ことを目的に地球侵略を開始したことと、「ルル」という少女型の生体コアを生産してエネルギー源にしていることが判明した。スペルビアは「武人として戦い華々しく死ぬ」ことを目的にし、オアフ島で一度ブレイバーンと戦い敗れていたが、その際に自分のルルを失っていた。その後、ルルはルイスに助けられて人間らしい感情や知識を得ており、これに困惑したスペルビアは人類と共闘することを受け入れる。
東京解放後に、ブレイバーンを中心とした特殊部隊「ブレイブナイツ」が結成された直後、デスドライヴズのクーヌス、ヴァニタス、ペシミズムの3体が現れる。ブレイバーンはヴァニタスとペシミズムを相手取るが苦戦し、クーヌスと戦うルイスも仲間たちを撃墜され進退窮まっていた。ルイスは決死の覚悟でクーヌスに突撃を仕掛けて戦死。クーヌスの目的は「自身が認めた相手と交じりあいながら死ぬ」ことであったため、死亡したルイスの魂を取り込もうとするが、ルイスの「まだ世界を救っていない」という強い思いにより、逆にルイスに取り込まれる。
次の瞬間、ルイスは自分がロボットの体を得て蘇り、デスドライヴズの襲撃が始まったオアフ島の上空にいることに気づいた。ルイスが得た新たな体こそ、ブレイバーンの正体であり、イサミの名前を初めから知っていたのも、クーヌスとの戦いの後にタイムスリップして過去に戻ってきたためであった。 一方、ルイスの死に呼応したイサミとブレイバーンも勇気を高めて「バーンブレイバーン」へとパワーアップを果たし、ヴァニタスとペシミズムを圧倒的な力で撃破する。そのことを知ったスペルビアは、自身の目的のために再びブレイバーンとの対決に臨むことを決意するが、そこにルルが現れ、自分をパイロットとして乗せるよう要求する。
バーンドラゴン BANG DRAGON | |
---|---|
所属 | ATF |
全長 | 10.5m |
武装 | キャノン砲×2 |
特殊能力 | 合体機構 |
搭乗者 | 無し(無人機) |
24式機動歩行戦闘車 烈華 汎用型 | |
---|---|
分類 | 第2世代ティタノストライド |
所属 | 陸上自衛隊→ATF |
頭頂高 | 5.8m |
重量 | 32.0t(装備は含まない) |
武装 | 30mmアサルトライフル×1 大型サバイバルナイフ×1 |
搭乗者 | イサミ・アオ 陸上自衛隊員 |
24式機動歩行戦闘車 烈華 誘導弾搭載型 | |
分類 | 第2世代ティタノストライド |
所属 | 陸上自衛隊→ATF |
頭頂高 | 5.8m |
重量 | 32.0t(装備は含まない) |
武装 | 30mmアサルトライフル×1 誘導ミサイル×20 大型サバイバルナイフ×1 |
搭乗者 | ヒビキ・リオウ |
24式機動歩行戦闘車 烈華 狙撃型 | |
分類 | 第2世代ティタノストライド |
所属 | 陸上自衛隊→ATF |
頭頂高 | 5.8m |
重量 | 32.0t(装備は含まない) |
武装 | 60mm狙撃砲×1 |
搭乗者 | 陸上自衛隊員 |
24式機動歩行戦闘車 烈華 通信拡張型 | |
分類 | 第2世代ティタノストライド |
所属 | 陸上自衛隊→ATF |
頭頂高 | 5.9m |
重量 | 32.0t(装備は含まない) |
武装 | 30mmアサルトライフル×1 大型サバイバルナイフ×1 |
搭乗者 | リュウジ・サタケ |
24式機動歩行戦闘車 烈華 アキラカスタム | |
分類 | 第2世代ティタノストライド |
所属 | 陸上自衛隊→ATF |
頭頂高 | 5.8m |
重量 | 33.5t(装備は含まない) |
武装 | 30mmアサルトライフル×1 投擲用トマホーク×1 大型サバイバルナイフ×1 |
搭乗者 | アキラ・ミシマ |
M2 イクシード・ライノス | |
---|---|
分類 | 第2世代ティタノストライド |
所属 | アメリカ軍→ATF |
頭頂高 | 6.1m |
重量 | 30.0t(装備は含まない) |
武装 | 30mmバルカン砲×1 |
搭乗者 | ルイス・スミス ヒロ・アウリィ リョウマ・アラカイ アメリカ軍兵士 |
M2 ストラグル・ライノス | |
分類 | 第2世代ティタノストライド |
所属 | アメリカ軍→ATF |
頭頂高 | 6.2m |
重量 | 32.0t(装備は含まない) |
武装 | ブーストナックル×2 |
搭乗者 | ヒロ・アウリィ アメリカ軍兵士 |
M2 ブラスト・ライノス | |
分類 | 第2世代ティタノストライド |
所属 | アメリカ軍→ATF |
頭頂高 | 6.3m |
重量 | 32.0t(装備は含まない) |
武装 | 120mm電磁加速砲×1 自動防御用レーザー×2 溶断レーザーソード×1 |
搭乗者 | ルイス・スミス ヒロ・アウリィ アメリカ軍兵士 |
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 総作画監督 | 初放送日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
第1話 | 待たせたな、イサミ!
Wait's Over, Isami! | 小柳啓伍 |
| 重原克也 |
| 本村晃一 | 2024年 1月11日 |
第2話 | イサミィーーッ!そろそろだよな、イサミィーーッ!!
Isami?! You'll Be Here Soon, Won't You, Isami!? |
| みうらたけひろ |
| 宇良隆太 | 1月18日 | |
第3話 | ルル……それが、彼女の名前だ
Lulu... That's Her Name. |
|
|
| 本村晃一 | 1月25日 | |
第4話 | イサミ、キミはまだ、人というものを分かっていないようだ
Isami, It Seems You Still Have Much to Learn About People. | 斉藤良成 |
| 宇良隆太 | 2月1日 | ||
第5話 | それはきっと、私には出来ないことだろう
That Is One Thing Beyond My Powers. |
|
| 小森篤 | 2月8日 | ||
第6話 | 絶対に大丈夫だ。なぜなら……私がブレイバーンだからだ!
Everything Will Be Okay. Because I... Am Bravern! | 阿久津徹也 |
| 小菅和久 | 2月15日 | ||
第7話 | どうするイサミ!こんな時、イサミならどうするんだ!
Well, Isami?! What Do You Do in a Situation Like This? | 増田敏彦 | 谷本頼洋 |
| 宇良隆太 | 2月22日 | |
第8話 | また会おう、スミス
We Shall Meet Again, Smith. |
| 重原克也 |
| 本村晃一 | 2月29日 | |
第9話 | イサミィ!俺たちで、世界を救うんだ!!
Isami! We Must Save the World Together! | 神林裕介 |
| 斉藤良成 |
|
| 3月7日 |
第10話 | 日本ではそれをOMIAIという
In Japan, They Call This OMIAI. | 小柳啓伍 | 重原克也 | 渡辺英俊 |
| 小森篤 | 3月14日 |
第11話 | オペレーション・ボーンファイア、開始だ!
Commence Operation Bonfire! | 栗林昌輝 | 阿久津徹也 | 坂下佳那 |
| 宇良隆太 | 3月21日 |
第12話 | 勇気爆発の、その先へ!!
Beyond Bang Brave! | 小柳啓伍 |
|
|
|
| 3月28日 |
配信開始日 | 配信時間 | 配信サイト |
---|---|---|
2024年1月12日 | 金曜 0:30(木曜深夜) 更新 | |
金曜 1:00 - 1:30(木曜深夜) | ABEMA[18] | |
2024年1月17日 | 水曜 0:30(火曜深夜) 更新 | |
2024年1月18日 | 木曜 0:00(水曜深夜) 更新 |
|
『オリジナルTVアニメ「勇気爆発バーンブレイバーン」Webレイディオ』のタイトルで、YouTubeのCygamesアニメすきすきチャンネルにて2024年1月17日より配信。パーソナリティはイサミ・アオ役の鈴木崚汰、ルイス・スミス役の阿座上洋平[21]。
回 | ゲスト |
---|---|
1、2 | 鈴村健一 |
3、4 | 会沢紗弥 |
5、6 | 宮本侑芽、前田佳織里 |
7、8 | 大張正己 |
9、10 | 会沢紗弥、杉田智和 |
11 | 鈴村健一、大張正己 |
12 | パーソナリティのみ |
YouTube『Cygamesアニメすきすき』で配信。本編でデスドライヴスが退場した後に配信され、各キャラクターが本編を回想し、ブレイバーンへの感謝などを独白する。
# | サブタイトル | キャラ | 配信日 |
---|---|---|---|
1 | Cupiditas | 強欲のクピリダス(稲田徹) | 2024年 3月1日 |
2 | Cunus | 淫蕩のクーヌス(田中敦子) | 3月8日 |
3 | Vanitas | 虚栄のヴァニタス(緑川光) | 3月9日 |
4 | Pessimism | 悲観のペシミズム(茶風林) | 3月10日 |
5 | Segnities | 怠惰のセグニティス(小西克幸) | 3月22日 |
6 | Superbia | 高慢のスペルビア(杉田智和) | 3月29日 |
7 | Paupertipum | 貧食のポーパルチープム(立木文彦) | |
8 | Ira | 憤怒のイーラ(津田健次郎) | 3月30日 |
9 | Verum Vita | 真の命 ヴェルム・ヴィータ(釘宮理恵) | 3月31日 |
月刊ホビージャパン2024年6月号より連載の公式外伝。第10話で語られた分岐した未来でのルルとスペルビアのエピソード[22]。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.