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初音ミクの音楽コンテンツ
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初音ミクの音楽コンテンツは、クリプトン・フューチャー・メディアのバーチャルシンガーソフトウェア『初音ミク』の音楽関連の商品・コンテンツの一覧。
本記事では初音ミクとコラボした楽器やアーティストについても紹介する。
この記事では、音楽コンテンツを掲載しています。それ以外の情報については下記のページをご参照ください。
- 初音ミクのメディア展開(イベント - ゲーム - 書籍 - 音楽)
- ピアプロキャラクターズの関連コンテンツ
- プロジェクトセカイのメディア展開
ユーザーの楽曲の権利処理
要約
視点
多くのユーザーが動画サイト上で初音ミクを用いた作品を発表するといった流行の形はそれまでの音楽業界の常識から外れる部分が大きかった[1]。初音ミクはキャラクターのイラスト・映像と音楽がセットになって広がっていった[2]が(→初音ミク#初音ミク現象)、その一方でミクのデザイン・名前を使用しない歌声のみの商用利用も可能で、その場合は基本的に改めて許諾を受ける必要はない[3][注 1]。こうした状況に対して従来とは異なる権利処理が求められることになり、イラストや動画を作成する作者への利益配分の仕組み、作詞作曲者の権利など様々な課題を残した[7]。
ユーザーコミュニティでは、楽曲の商品化に伴って著作権を日本音楽著作権協会(JASRAC)の管理に委ねることに対し、他のユーザーが歌ったりPVを付けたりといった二次利用が難しくなる事態や、著作権及びや権利に対する懸念がされた風土から、特に流行初期は一部に批判が見られた[8][9](初音ミク#初音ミク楽曲のJASRAC信託と着うた配信に関する騒動も参照)。2008年にはニコニコ動画がJASRACとの間で管理楽曲の利用についての包括契約を結び、ニコニコ動画内での二次利用についてはJASRACへ信託されても支障なくなったものの、ブログや動画外での利用といった問題が依然残されており[10]、人気楽曲のカラオケ配信や、メジャーレーベルによるCDの発売の際にも、関係各社は著作権の信託を伴わない形で商品化を進めていった[8]。
しかし、商品化が進んでゆく中、カラオケについてはカラオケ店からの利用料の徴収が事業規模の大きいJASRAC以外には出来ないために、曲が盛んに歌われても作詞作曲者が著作権収入を得られないという問題が生じた[8]。2010年7月にクリプトンが行った、初音ミクなどのVOCALOIDを使った楽曲を発表している作家へのアンケートでは、回答者の過半から「自らが自由に楽曲を利用できるかたちで、カラオケなどの楽曲の商用利用によって発生する著作権使用料を得られるようにしたい」との回答を得ていた[11]。JASRACでは理事長自らがニコニコ動画のインターネット放送に出演[注 2]して、著作権の仕組みについての説明を行った[13]。
次第に権利信託の必要性を認める機運も生まれ、そうした流れに対応する形で、2010年末に、クリプトンや、通信カラオケ大手エクシングの子会社エクシング・ミュージックエンタテイメント、ニコニコ動画運営元の関連会社のドワンゴ・ミュージックエンタテインメントが、楽曲の用途を限定して信託を請け負う音楽出版事業を始めた[12]。音楽出版社を通して曲の権利を信託する場合は、曲ごと、支分権ごとに信託する範囲を調整することが出来るため、これらの業者の音楽出版事業では、インターネットでの利用にかかわる支分権の「インタラクティブ配信」を信託しないように出来るなどの配慮が行われている[12]。クリプトンについては、インタラクティブ配信をJASRACではなくジャパン・ライツ・クリアランス(JRC)に委託し、営利目的利用に限定して著作権使用料を徴収するという独自の仕組みを取り入れている[12]。
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デモソング
要約
視点
バーチャルシンガーソフトウェア製品のデモソング一覧
- 『初音ミク(V2)』
- 星のカケラ / 作詞・作曲・編曲:平沢栄司
- フルバージョンが公認ヴォーカルCDとして販売された。
- かくれんぼ / 作詞・作曲・編曲:クロキヨースケ
- (名称不明)
- 星のカケラ / 作詞・作曲・編曲:平沢栄司
- 『初音ミク・アペンド』
- 夜の虹 / (「solid」「sweet」使用) / 製作者:whoo
- shoelace / (「vivid」使用) / 製作者:ドッP
- 影踏み / (「dark」「soft」「sweet」使用) / 製作者:kous
- 私らしさ / (「dark」使用) / 製作者:k-shi (けしスタジオ)
- chocolat / (「sweet」使用) / 製作者:chiquewa
- ハニビー! / (「Light」使用) / 製作者:もじょP
- 『初音ミク V3』シリーズ
- Six Greetings (Short ver.) / (「ORIGINAL」「SWEET」「DARK」「SOFT」「SOLID」「ENGLISH」使用) / 製作者:きくお
- Six Greetings (Long ver.) / (「SWEET」「DARK」「SOLID」「ENGLISH」使用) / 製作者:きくお
- ペイメント / (2分23秒、「SOFT」「SWEET」使用) / 製作者:Heavenz
- Happy Rainy Day / (「SOFT」「SOLID」使用) / 製作者:八王子P
- Coming Together / (「ENGLISH」使用) / 製作者:bsc a.k.a kuni
- Let The Music Speak / (「ENGLISH」使用) / 製作者:Dan Corches (Fid Rizz)
- Shine for me / (「ENGLISH」使用) / 製作者:Cosima & Takaaki Suzuki
- New world / (「ENGLISH」使用) / 製作者:Gramline a.k.a O.N.O
- LET ME FLY / (「ENGLISH」使用) / 製作者:DAISHI DANCE
- 『初音ミク V4』シリーズ
- figure. / (「SOLID」使用) / 製作者:sasakure.UK
- 僕が最期に創るプラネタリウム / (「SWEET」「DARK」使用) / 製作者:アオトケイ
- ヒアミー / (「SOFT」「ORIGINAL」使用) / 製作者:tilt-six
- ミュージックミュージック / (「SOFT」「DARK」使用) / 製作者:とあ
- Melody (English Version) / (「ENGLISH」使用) / 製作者:MJQ
- Our Broken Anthem / (「ENGLISH」使用) / 製作者:Circus P
- 『初音ミク V4 CHINESE』
- 『初音ミクNT』
- ミルククラウン・オン・ソーネチカ / (Original+」使用) / 製作者:ユジー
- 帝国少女 / (「Whisper+」使用) / 制作者:R Sound Design
- え?あぁ、そう。 / (「Dark+」使用) / 制作者:蝶々P
- 青く駆けろ! / 制作者:まらしぃ
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KarenTによる配信
クリプトン・フューチャー・メディアのレーベル「KarenT(カレント)」から販売されている初音ミクを用いたコンテンツ。ミクの楽曲は他の国内大手レーベル・ストアからも一部リリースされているが、本レーベルで設立当初から他のストア・サービスと積極的に提携して音楽配信を行っており、2013年時点ではアメリカからのダウンロードが半数を占める[14]。
「SNOW MIKU」や「マジカルミライ」などの公式イベントのコンセプト/コンピレーションCDも発売されており、イベント会場や店舗での販売も行われている[15][14]。
同レーベルの楽曲はiTunes Store、Amazon Music、mora等でも配信されている。また、KarenT以外により初音ミクの名前が明記されない形で販売されている楽曲[16]もある。
2025年3月現在、配信曲数は約6600、アルバム数は約2150、MVは35にのぼる(KarenT公式サイトの表示数より)。
公募・コンテスト
クリプトン社が実施する初音ミク歌唱楽曲の公募企画。同社が権利を有するミク以外のピアプロキャラクターズ(鏡音リン・レン、巡音ルカ、MEIKO、KAITO)が使用対象に含まれるケースもある[17]。
以下は主な例である。
- 初音ミクの公式ライブにおける例
- 初音ミクのライブ&企画展「初音ミク マジカルミライ」では、2017年から一般クリエイターの楽曲を公募する「楽曲コンテスト」を実施しており、受賞曲がライブで披露されている[18]。
- 中国で行われる初音ミクの公式ライブ「未来有你(MIKU WITH YOU)」では、中国版の初音ミク公式投稿サイト「POPPRO」にて楽曲の募集が行われており、定番の企画となっている[19]。
- 初音ミクの公式ゲームにおける例
- ゲーム「初音ミク Project DIVA」シリーズでは、ユーザー公募楽曲がリズムゲーム等に使われている(ただし、PSPの初代DIVAでは通常のリズムゲーム用楽曲ではなくスタッフクレジットとエディットモードのみ[20][21][20])。
- クリプトン社のモバイルコンテンツチーム(元CSP推進室)が制作しているゲーム作品では、DIVAと同様にゲーム内で使用されるピアプロキャラクターズ歌唱曲が公募されている。
- 外部コラボ企画における例
- Sweet Vacationとクリプトンの共同企画で、著作権管理団体ジャパン・ライツ・クリアランス(JRC)の協力により「8bit darling」の楽曲素材を2008年12月17日より無料公開し、初音ミクおよび鏡音リン・レンでの実演に限り動画投稿サイトや個人Blogなどの非商用サイトでの公開を規定して完成楽曲を公募[17]。2009年3月11日より公募曲を収録したミニ・アルバム「8 bit darling project」がTSUTAYAでレンタルおよびTSUTAYA online、iTunes、ミクモバで配信[22]。翌年5月12日にもアルバムに収録するリミックス楽曲を公募し[23]、2009年8月19日に公募曲を収録したアルバム「8 bit darling project」が発売された。
- 2009年5月2日より初音ミクのコスプレも登場する映画「腐女子彼女。」の主題歌バニラビーンズの「恋のセオリー」のリミックスコンテストが行われ[24][25]、著作権管理団体JRCの協力により初音ミクを使った楽曲素材が無料で公開されており、コンテストの優秀作は音楽配信などによる商品化[26]。
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主な音楽CD
要約
視点
イベント関連CD
ゲーム関連CD
クリエイター関連CD
以下は、初音ミクが用いられているクリエイター関連の音楽CDの中で、CDあるいは収録曲のアーティスト名などの中に初音ミクの名前が明記されているもの。
なお、これら以外にも初音ミクをボーカルとして使用しているが、初音ミクの名前が記されていないCDも存在する。
2000年代(クリエイター関連)
2010年 - 2014年(クリエイター関連)
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2015年 - (クリエイター関連)
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その他の音楽CD
2008年2月28日発売のゲームソフト「トリノホシ 〜Aerial Planet〜」の特典CDに「feat.初音ミク」名義のイメージソング4曲が収録されている。
また、2010年2月3日にグッドスマイルカンパニーと音楽レーベルMOERによる、冬をテーマとした楽曲のCDと雪の結晶をあしらった ねんどろいど「雪ミク」のセット「VOCALOID SEASON COLLECTION 〜SNOW SONGS〜 ねんどろいどぷち 雪ミクセット」が1万セット限定で発売されている[27]。
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ミュージック・ビデオ
『私たちの道』のMVはYouTube上に公開されている[28]。
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ライブ・ビデオ
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楽器・音楽再生機器
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- YAMAHA × 初音ミク
- 音声合成エンジン「VOCALOID」系列の開発元だが、クリプトン社が自社でエンジンの開発に取り組むようになってからはコラボ先としての趣が強くなっている(クリプトン側は「初音ミク マジカルミライ 2019」の企画展トークステージ「新技術発表会」においてYAMAHAとの決別を否定している)。
- それ以外ではウェブキャスティングミキサーやモニタースピーカー、ギター、アンプ、VOCALOIDエンジンの応用商品(ボーカロイドキーボード)などの初音ミクコラボモデルを発売している[29]。
- 歌うキーボード ポケット・ミク(Gakken)
- 歌声を演奏する音楽ガジェット[30]。クリプトン社のバーチャルシンガー・初音ミクの音声データを採用しており、YAMAHAのeVocaloid 対応音源 LSI “NSX-1" を搭載する[30]。
- ウォークマン(ソニー)
- オタマトーン(明和電機)
- 2021年11月、音符の形をした電子楽器「オタマトーン」とのコラボ製品「オタマトーン 初音ミクver.」が発売[31]。大きな反響を呼び、翌年11月にはオタマトーンデラックス初のぬいぐるみ製ウィッグを組み込んだ「オタマトーン デラックス 初音ミク Ver.」も発売[31]。
- 初音ミク×ESP
- 2020年11月よりギターメーカー「ESP」とコラボし、初音ミクモデルのギター「初音ミク シグネチュアモデル ESP STREAM-Miku-Custom」やピックなどが発売された[32]。その後も定期的にコラボが行われ、雪ミクのギターなど展開幅を広げている。
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アーティストとのコラボ企画
- コンサート・舞台については初音ミクの関連イベントを参照。
- BUMP OF CHICKEN
- 2014年3月12日に発売されたBUMP OF CHICKENの音楽シングル配信で初音ミクとのコラボレーション曲「ray feat. HATSUNE MIKU」が配信された[33]。同日発売された音楽アルバムRAYに収録されている「ray」のコラボ版で、作詞・作曲は藤原基央、初音ミクのプログラミングはレーベルメイトであるkz(livetune)が手がけた[33]。さらに初音ミクの権利元であるクリプトン社の完全監修によるPVも撮影された[33]。同社は今回のために「14(イチヨン)モデル」という新たなビジュアルの初音ミクを制作したほか、技術的に全面的なサポートを行っている[33]。PVの監督は東市篤憲が務め、初音ミクのダンスはYumikoが考案した[33]。
- 安室奈美恵
- 2015年6月10日に発売された安室奈美恵の音楽アルバムの_genicに初音ミクとのコラボレーション曲「B Who I Want 2 B feat. U hum sneak it」が収録された[34]。作曲はSophie、作詞はSophieとMitchie Mが共同で、ビジュアルは副島成記が担当した[34]。NYLON JAPANでは9月28日発売の2015年11月号にWEB通販限定版で初音ミクと安室奈美恵のイラストが表紙を飾った[35]。2015年10月14日に公開されたミュージックビデオは初音ミクと安室奈美恵が全編フルCGで“共演”した[36]。安室奈美恵がバーチャルの世界に飛び込むという、次元を超えたコラボレーション作品になったとしている[36]。
- ビッグ・ボーイ
- アウト・キャストのビッグ・ボーイの楽曲「Kill Jill ft. Killer Mike & Jeezy」に初音ミクの音源がサンプリングされている。[37]
- One Hokkaido Project
- NHK札幌放送局・北海道内民放テレビ5局による合同キャンペーン「One Hokkaido Project」のキャンペーンソングとして、同曲の「著名人バージョン」の参加アーティストの一組として使用。
- Aqours
- 2022年8月24日にラブライブ!サンシャイン!!から生まれたグループのAqoursとのコラボレーションでAqours feat. 初音ミクとして楽曲「BANZAI! digital trippers」が発売された。同曲はラブライブ!サンシャイン!! × 初音ミクコラボ アニメーションPVも制作され、一部試聴用にYouTubeで配信のち、CDに映像ソフトとして付属した[38]。ラブライブ!サンシャイン!!とはGiGO コラボカフェでもコラボしている。全てAqoursの結成6周年記念プロジェクト「We Are Challengers Project」の一環である[39]。
カラオケ配信
初音ミクを用いて発表された人気楽曲の業務用カラオケでの配信については、まずJOYSOUNDにおいて『みくみくにしてあげる♪』(歌手名『ika_mo feat.初音ミク』)の2007年12月8日からの配信と『恋スルVOC@LOID』(歌手名『OSTER project feat.初音ミク』)の2007年12月15日のからの配信が決まり[40]、その後多数の曲が配信されるようになっている。ただし、上記2曲より後に配信された曲については、クリプトンからのキャラクター名使用の許諾を受けて歌手名に「feat.初音ミク」の表記が付けられるようになったのは2009年からである[41]。また2009年以降でも、初音ミクの表記をつけるかどうかは作者側が選択する形になっているため、初音ミクで発表された曲であっても歌手名に初音ミクの名前が無い場合もある[41]。
カラオケでは特にJOYSOUNDではユーザーからの配信のリクエストを受け付ける「リアルタイムリクエスト」の仕組みを通じて多数の曲が配信されており、初音ミクなどのVOCALOIDで発表された曲がランキングの上位にも登場、2010年末にはJOYSOUND運営会社エクシングの子会社エクシング・ミュージックエンタテイメント社内に、これらの楽曲の使用料を管理するための音楽出版事業を行う「第二事業部」を設立している[41][42]。
また、通信カラオケ最大手のDAMもJOYSOUNDを追う形で2010年10月よりVOCALOID関連楽曲の配信を開始し[43]、2011年にはピアプロとコラボしてカラオケ機種「LIVE DAM」ので使用する背景映像の一般募集も行っている[44]。
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脚注
参考文献
Wikiwand - on
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