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2006年に上映された映画 ウィキペディアから
『劇場版 仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE』(げきじょうばん かめんライダーカブト ゴッド スピード ラブ)は、2006年8月5日より東映系で公開された、日本の映画作品。特撮テレビドラマシリーズ「平成仮面ライダーシリーズ」の『仮面ライダーカブト』の劇場版作品にあたる。同時上映は『轟轟戦隊ボウケンジャー THE MOVIE 最強のプレシャス』。
キャッチコピーは「この地球〈ほし〉に、未来を。人類の存亡を賭けて、宇宙での死闘が始まる。」。
仮面ライダー生誕35周年記念作品。前年までとは異なり夏休み期間へと公開が前倒しされ、以降の夏の劇場版も一部を除いて8月上旬の公開が踏襲されている。
前年までと同様、テレビシリーズの物語とは基本的には関連のないパラレルワールド的作品でもあり[注釈 2]、テレビシリーズとは世界観・設定から大きく異なるものとなっている。脚本はテレビシリーズのメインライターである米村正二が担当。
本作品の見所として、軌道エレベーターが登場する世界初の実写作品である点を含めたライダー初の宇宙戦や、オリンピックのメダルに準えた金・銀・銅の映画オリジナルライダーの登場が挙げられる。[疑問点]配役面では格闘家・武蔵の映画初出演、『仮面ライダー龍騎』にも出演した森下千里のライダー作品再出演が話題となった。また主役仮面ライダーの最強形態(仮面ライダーカブト ハイパーフォーム)の先行登場も、例年に引き続き盛り込まれている。
公開直前には、テレビシリーズの本編終了後に本作品に関連したショートムービーも放送された。内容は昭和ライダーとの比較により、本作品における仮面ライダーシリーズそのものの成長をピックアップしたものとなっている。
『劇場版 超・仮面ライダー電王&ディケイド NEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦』の公開を記念し、2009年3月には深夜枠で地上波初放送された。それまでも平成仮面ライダーシリーズの劇場版の地上波放送は前例があるが、放送時間の都合上エンディングがカットされているそれらの作品とは異なり、全編ノーカットでの放送となった。
1999年、地球に飛来した巨大隕石は落下の熱と衝撃で海水が蒸発して地球全土の海が干上がり、同時に地球に隕石に潜んでいた地球外生命体ワームが侵入し、瞬く間に社会に人間に擬態することで潜伏・侵食を始めた。人類は秘密機関ZECTを設立。マスクドライダーシステムを開発し、戦場に投入した。
それから7年後の2006年。深刻な水不足に陥った地上でワームとライダーの戦いが続く中、ZECTに反旗を翻す反乱分子がネオZECTを結成。ZECTはネオZECTの粛清に乗り出す。ZECTのライダー、大和鉄騎=ケタロス、矢車想=ザビー率いる部隊に追いつめられるネオZECTのリーダーである織田秀成=ヘラクス、風間大介=ドレイク、北斗修羅。そこへ天道総司=カブトが乱入し、戦況は新たなる段階を迎える。
折しもZECTでは、巨大彗星=氷の塊が地球に接近する情報を掴んでいた。この彗星を引き寄せれば、地球に莫大な水資源を確保でき、ZECTは益々権力を強めることができ、ZECTは「天空の梯子」と呼ばれる軌道エレベーターで地上の基地と接続されているZECT宇宙ステーションに設置された巨大クロックアップマシンを用いて移転空間を発生させる、「天空の梯子計画」を実行。天道よりこの情報を得たネオZECTも、ZECTの支配力増加を抑えるべく、計画の乗っ取りを決意する。
計画実行の当日、ネオZECTはZECT本部を襲撃。天道は軌道エレベーター上で大和と対決。宇宙空間で二人が激闘する最中、加賀美新=ガタックがクロックアップシステムで彗星を引き寄せるが、彗星と共にワームの卵を運ぶ巨大隕石も引き寄せてしまっていた[3]。
テレビシリーズにも登場するマスクドライダーのスペックについては、仮面ライダーカブトの登場仮面ライダーの項目を参照。劇中における各ライダーの所属は以下の通りである。
黒崎一誠が変身する。モチーフはコーカサスオオカブト。基本カラーは金色。複眼の色は青。
ZECT最強の戦士で、「黄金のライダー」の異名を持ち、その呼び名に相応しいスペックと戦闘能力を持ち、専用武器を用いず、空手のような技を得意とする[4]。また、ハイパーゼクターを用いることでハイパークロックアップなどの各種能力を使用でき、後述のライダービート(パンチ)も使用した。
必殺技はハイパーゼクターのゼクターホーンを倒すことで「Maximum Rider Power」という電子音声の発声と共にハイパーゼクターでタキオンを生成してチャージアップ、頭部のカブティックホーンを経由して脚部のライダーストンパーにマキシマムライダーパワーが送り込まれ威力を格段に強化した中段回し蹴りを放つハイパーライダーキック[13]。
仮面ライダーヘラクス | |
---|---|
身長 | 197 cm |
体重 | 100 kg |
パンチ力 | 4 t |
キック力 | 7 t |
ジャンプ力 | ひと跳び37 m |
走力 | 100 mを5.4秒(通常時間時)[12] |
織田秀成が変身する。モチーフはヘラクレスオオカブト。基本カラーは銀色。複眼の色は赤。
ゼクトクナイガンのガンモードとアックスモードを携行し、距離を問わずバランスのとれた戦法を得意とするほか、マシンゼクトロンの操縦にも長ける。
必殺技のアバランチブレイクはライダービートで強化して使用される[注釈 5]。
仮面ライダーケタロス | |
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身長 | 196 cm |
体重 | 96 kg |
パンチ力 | 3.7 t |
キック力 | 7 t |
ジャンプ力 | ひと跳び36 m |
走力 | 100 mを5.4秒(通常時間時)[12] |
大和鉄騎が変身するマスクドライダー。モチーフはケンタウルスオオカブト。基本カラーは銅褐色。複眼の色は緑。
携行武器はゼクトクナイガン・クナイモードで、素早い戦術を得意とする。
劇中未使用だが、必殺技のアバランチスラッシュはライダービートで強化して使用される[15]。
以下のツールは、ハイパーゼクターなどの一部の例外を除き、いずれも本作品に登場するライダー共通のものである。
当初は天道に擬態したブラックカブトと呼ばれるワームが登場する予定だったが、尺の都合からカットされた[9]。また、樹花も本編では現在しか登場していないが、当初は不治の病となったひよりと、隕石で死んだ樹花の二人の妹を天道が救う話であった[9]。
ラストのハイパーカブトが隕石を押し戻す場面は、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』をイメージしている[9]。
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