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高橋留美子による日本の漫画 ウィキペディアから
『人魚シリーズ』(にんぎょシリーズ)は、高橋留美子による日本の読み切り漫画シリーズの総称、およびこれを原作としたOVA・テレビアニメ・小説・ラジオドラマ作品。「人魚の森」が第20回(1989年)星雲賞コミック部門を受賞している[1]。
人魚シリーズ | |||
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ジャンル | サスペンス・ホラー・ダーク・ファンタジー | ||
漫画 | |||
作者 | 高橋留美子 | ||
出版社 | 小学館 | ||
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掲載誌 | 週刊少年サンデー増刊 週刊少年サンデー | ||
発表号 | 1984年8-9月号 - 1994年7-8月号 | ||
巻数 | 全2巻(るーみっくわーるど すぺしゃる) 全3巻(人魚シリーズ) | ||
ラジオドラマ:ミュージカルファンタジー『人魚の森』 | |||
原作 | 高橋留美子 | ||
放送局 | NHK-FM | ||
番組 | FMシアター | ||
発表期間 | 1989年11月3日 - 1989年11月3日 | ||
収録時間 | 75分 | ||
話数 | 全1話 | ||
OVA:人魚の森 | |||
原作 | 高橋留美子 | ||
監督 | 水谷貴哉 | ||
シリーズ構成 | 大久保昌一良 | ||
キャラクターデザイン | 一石小百合 | ||
アニメーション制作 | オービー企画 | ||
製作 | 小学館、ビクター音楽産業 | ||
発売日 | 1991年8月 | ||
収録時間 | 55分 | ||
話数 | 全1話 | ||
OVA:人魚の傷 | |||
原作 | 高橋留美子 | ||
監督 | 浅香守生 | ||
シリーズ構成 | 浦畑達彦 | ||
キャラクターデザイン | 高橋久美子 | ||
アニメーション制作 | マッドハウス | ||
製作 | 小学館、ビクターエンタテインメント | ||
発売日 | 1993年9月 | ||
収録時間 | 46分 | ||
話数 | 全1話 | ||
小説 | |||
著者 | 金春智子 | ||
イラスト | 高橋留美子 | ||
出版社 | 小学館 | ||
レーベル | スーパークエスト文庫 | ||
発行日 | 1994年3月(人魚の森) 1995年3月(約束の明日) | ||
巻数 | 全2巻 | ||
アニメ:高橋留美子劇場 人魚の森 | |||
原作 | 高橋留美子 | ||
監督 | 奥脇雅晴 | ||
シリーズ構成 | 宮下隼一 | ||
キャラクターデザイン | 佐藤正樹 | ||
アニメーション制作 | トムス・エンタテインメント | ||
製作 | テレビ東京 トムス・エンタテインメント | ||
放送局 | テレビ東京 | ||
放送期間 | 2003年10月5日 - 2003年12月21日 | ||
話数 | 全13話(11話(TV放送)+2話(TV未放送)) | ||
テンプレート - ノート | |||
プロジェクト | 漫画・アニメ | ||
ポータル | 漫画・アニメ |
なお、人魚シリーズという総称は2003年後半に発刊された単行本以後に用いられているものである。
『週刊少年サンデー増刊号』、『週刊少年サンデー』(小学館)に不定期掲載。単行本は小学館:るーみっくわーるど すぺしゃるより「人魚の森」「人魚の傷」の2巻、少年サンデーコミックススペシャルより「人魚の森」「人魚の傷」「夜叉の瞳」の3巻が刊行中。
肉を食べれば永遠の命が得られるという人魚。その肉を食べて不老不死となってしまった湧太と真魚の2人の旅を物語の主軸とし、“永遠に生き続けることの苦悩”“不老不死を求める人間の愚かさ”“命の意味”などがメインテーマとなっている。
この作品での人魚は日本古来の伝説に登場する醜悪な化け物として扱われている。ストーリーもバッドエンディングやしこりが残る終わり方が多く、ギャグ要素の強い作品の多い高橋作品の中では異色作として扱われる場合もあるが、このようなシリアスな作風は過去の短編作品にも存在し、『犬夜叉』にも受け継がれている。
1991年に『人魚の森』、1993年に『人魚の傷』として、それぞれビクター音楽産業よりOVAとして製作・発売された。
2003年にテレビアニメ「高橋留美子劇場」枠の後半(第2クール)において俗に高橋留美子劇場 第2シリーズとも呼ばれる高橋留美子劇場 人魚の森としてテレビアニメ化、全11話。
現代より約500年前。漁師の湧太は仲間と共に浜に流れ着いた人魚の肉を面白半分に食べてしまう。すると仲間は次々に死んでいき、湧太だけが生き残り、不老不死の体となってしまった。
不老不死の妙薬と呼ばれる人魚の肉。それは力が強すぎるために、普通の人間にとっては猛毒であり、死ぬか、“なりそこない”と呼ばれる化け物に変わる。それに耐え切り不老不死を得ることができる者は、数百年に一人。湧太がその一人の人間であった。そのために湧太は、人と交われぬ永遠の孤独をその身に背負うことになる。親しいものは皆死に絶え、永遠の時を生きなければならない。いつしか湧太は元の人間に戻ることを切望するようになる。
元の人間に戻るためには人魚に会うこと、「人魚に会えば何とかなる」と聞かされた湧太は人魚を探す旅を続けることになった。戦国、江戸、明治、大正、昭和。数多き時代を流れ生きる湧太だったが、ある日ついに人魚の里を見つけ出す。
湧太がそこで出会ったのは、囚われの身の少女・真魚であった。彼女は人魚の里の陰謀により人魚の肉を食べさせられて不老不死になった人間だった。
「元の人間に戻る方法は無い」と言い渡された湧太は、助け出した真魚と共に旅に出る。その永遠の旅の中、彼らは「人魚の伝説」に翻弄される人々の悲哀を見続ける。
声の項は特記ない限りテレビアニメ版のキャストとし、それ以外のものは別途記載する。
「人魚シリーズ」の中で、この物語だけは唯一映像化されていない。
大判で、表紙に螺鈿色のインクを使用。またカラー原稿もそのまま収録、一部は単行本用に描き下ろしをするなど豪華な装丁だが、発行日の関係から「夜叉の瞳」「最後の顔」は未収録。
『るーみっくわーるど すぺしゃる』より小型で廉価となり、「夜叉の瞳」「最後の顔」も含めて発表作品を全て収録。
1989年11月3日(1990年11月23日にも再放送)にNHK-FM、「FMシアター」において「ミュージカルファンタジー『人魚の森』」(PCM録音・ドルビーサラウンド放送時間75分)として放送された。湧太を野口五郎、真魚と鱗の2役を島田歌穂、おばばを大方斐紗子が当てた。
タイトルのようにオリジナル楽曲によるミュージカル形式で放送されたラジオドラマであったが、ストーリーは「人魚は笑わない」のエピソードに湧太が真魚に戦国時代が舞台の「闘魚の里」のヒロインであった鱗(りん)との出来事を話す場面が挿入されたものであり「人魚の森」のエピソードは含まれていない。また真魚の設定が原作の15歳ではなく18歳とされ、恋愛小説に憧れる描写がされていたが、それ以外は原作と設定はほぼ同じであった。
廃盤のため入手困難であったが、2008年からDVDレンタルが開始。原作にはない独自の設定がされている。いずれの作品も、後にテレビアニメでリメイクされている。
原作と時代設定が微妙に異なる。冒頭の「二・二六事件」(1936年(昭和11年))で、湧太がクーデター部隊に射殺されるというオリジナルエピソードから55年後と論述する場面がある(1991年であると特定できる)。またメイン舞台を能登半島と設定しているが、これも原作にはない部分である。他にも、真魚が最初に死亡した原因が「ダンプカーに轢かれる交通事故」から「崖下に転落」へ変更。椎名医師が後を追って自殺するなど原作とのストーリーの差異が多く、クライマックスの部分でも原作から若干変更されている個所がある。
残酷な表現があるものの、TV版とは異なりR指定は無い。
セル版では上記の通りだがレンタル版では指定を受けていない2話分と指定を受けている未放送分に分けることで対処している。
『高橋留美子劇場 人魚の森』として、2003年10月5日から同年12月21日まで、全11話が深夜帯に放送された。前半は原作通りであるが後半は原作の最終話と一部の話がズレた展開となっている。
第十二話・最終話は内容的に残酷な表現があり、テレビで放送できるように脚色するのが難しいため未放送、DVDに収録するに留め、収録されたDVD第4巻およびレンタル版の第5巻は、中学生以下は視聴できないR15指定を受けている。
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 放送日 |
---|---|---|---|---|---|---|
第一話 | 人魚は笑わない | 宮下隼一 | 奥脇雅晴 | 細田雅弘 | 秦野好紹 | 2003年 10月5日 |
第二話 | 闘魚の里(前編) | 笹野恵 | 西村純二 | 岡崎幸男 | 日向正樹 | 10月12日 |
第三話 | 闘魚の里(後編) | 江島泰男 | かわむらあきお | 10月19日 | ||
第四話 | 人魚の森(前編) | 玉井☆豪 | 奥脇雅晴 | 辻太輔 | 依田正彦 | 10月26日 |
第五話 | 人魚の森(後編) | まつぞのひろし | をがわいちろを | 11月2日 | ||
第六話 | 夢の終わり | 笹野恵 | 大庭秀昭 | 秦野好紹 | 11月9日 | |
第七話 | 舎利姫 | 島崎大基 | 奥脇雅晴 | 渡辺純央 | 大久保修 服部益美 | 11月16日 |
第八話 | 最後の顔(前編) | 玉井☆豪 | 宮田亮 | 日向正樹 | 11月30日 | |
第九話 | 最後の顔(後編) | 後信治 | かわむらあきお | 12月7日 | ||
第十話 | 約束の明日(前編) | 宮下隼一 | 西村純二 | 村上将 | 石川晋吾 | 12月14日 |
第十一話[11] | 約束の明日(後編) | 大宅光子 | まつぞのひろし | をがわいちろを | 12月21日 | |
第十二話 | 人魚の傷(前編) | 奥脇雅晴 | 又野弘道 | 2004年 5月19日 | ||
最終話 | 人魚の傷(後編) | まつぞのひろし | 佐藤正樹 |
放送期間(または、放送体制) | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 [13] | 備考 |
---|---|---|---|---|
2003年10月5日 - 2003年12月21日 | 日曜 0:55 - 1:25 | テレビ東京 | 関東広域圏 | 製作局 |
遅れネット | 木曜 2:30 - 3:00 | テレビ北海道 | 北海道 | |
木曜 1:58 - 2:28 | テレビ愛知 | 愛知県 | ||
日曜 1:25 - 1:55 | テレビ大阪 | 大阪府 | ||
水曜 1:40 - 2:10 | テレビせとうち | 岡山県・香川県 | ||
火曜 2:25 - 2:55 | TVQ九州放送 | 福岡県 | ||
月曜 0:30 - 1:00 | BSジャパン | 日本全域 | BS放送 現・BSテレビ東京 |
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