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『乱れからくり』(みだれからくり)は、泡坂妻夫による日本の推理小説。
1977年に幻影城より刊行された。第31回(1978年)日本推理作家協会賞受賞作、第79回直木賞候補作(1978年上半期)。
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勝敏夫(松田優作)は学生時代に推理小説家を目指したが、現在は中退しギャンブルで食い繋いでいた。そんな折、経済関係の興信所、宇内経済研究会の求人を見つけ、翌日の面接で即採用。所長の宇内舞子(野際陽子)と二人で早速依頼された仕事をすることに。依頼主は玩具メーカー鶴寿堂の社長で、ねじ屋敷の主である馬割鉄馬(岸田森)。二人は製作部長である朋浩(沖雅也)と鉄馬の妻真棹(篠ひろ子)の乗る車を尾行するが、その途中で突然の事故により朋浩は死亡。鉄馬の依頼の背景には、大ヒットするはずの玩具に欠陥がみられ、莫大な負債をかかえ倒産寸前のうえ、朋浩と宗児(峰岸徹)が責任をなすりつけあっているという問題があった。やがて、馬割家の人間が次々と謎の死を遂げていく。勝は金沢へ調査に向かい、銭五遺品館で鈴木九右衛門という人物の存在を突き止める。九右衛門は鶴寿堂の初代である馬割作蔵と同一人物で、大野弁吉の数少ない弟子であった。戻った勝は真棹とねじ屋敷の地下の洞窟を探索中に隠し財産を発見。そこへ死んだはずの朋浩が地下の洞窟に現れ、勝と真棹を殺そうとするが、揉み合いの末に朋浩は井戸へ転落する。最初は生き残った真棹が犯人として疑われたが、警察は銭屋五兵衛の隠し財産目当てに、馬割家の人間をからくりによって次々に殺した朋浩と断定。しかし真の犯人は朋浩ではなかった。勝は真犯人を知りながら宇内経済研究会を辞し、再びギャンブル三昧の生活へ戻っていった。
その他、オープニングで、勝が食事する焼き鳥屋の主人を泡坂妻夫が演じている。
『黄金のパートナー』
円谷プロダクション制作による火曜サスペンス劇場作品の第1弾。元円谷プロのスクリプターで『火曜日の女シリーズ』を担当していた宍倉徳子との繋がりにより円谷プロの火サス参加が実現した[3]。隕石落下や巨大迷路の場面などを特撮で映像化している[4]。
宇内舞子の経歴は元タカラジェンヌという設定に変更された。当初のプロットでは原作通りであったが、結婚により引退していた元タカラジェンヌの古城都がキャスティングされたことによる[4]。
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