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ヨルダンのフラッグキャリア航空会社 ウィキペディアから
ロイヤル・ヨルダン航空(ロイヤル・ヨルダンこうくう、英称:Royal Jordanian Airlines、 アラビア語:الملكية الأردنية)は、ヨルダンの航空会社である。
ヨルダン・ハシミテ王国の首都のアンマンに本社を置き、クィーンアリア国際空港を本拠地にしている。ヨルダンのフラッグ・キャリアであり、その名に「ロイヤル」を冠している。なお、旧名称は「アリア・ヨルダン航空 (Alia)」だったが、これはアリア王妃の名をとって名付けられた名称であった。
アラブ航空会社機構 (Arab Air Carriers Organization) の一員であり、同機構の加盟会社が作っているアラベスク航空アライアンスのメンバーでもある。2007年からワンワールドにも加盟している。
なお、航空券の座席予約システムのCRSは、アマデウスITグループが運営するアマデウスを利用している[1]。
この航空会社は1963年に、当時のヨルダン王国の国王であったフセイン1世によって設立された。ただし、当時の社名は、王妃の名を冠したアリア・ヨルダン航空であった。1963年の年末頃に、カイロとクウェートが最初の就航地に選ばれた。1965年にカラベル10Rを3機導入にするに当たり、ローマに就航した。週末だけの運航ではあったものの、これが初めてのヨーロッパ進出であった。1966年に、IATAに加入した際に、ロンドンとパリに路線を拡大した。アリア・ヨルダン航空は、1960年代後半から1970年代にかけて、路線ネットワークを中東各地からヨーロッパ・東南アジア方面へと拡大した。1980年代には北アメリカ路線も開始した。1977年にアメリカ大陸初進出のニューヨーク線を開設し、さらにその2年後にはヒューストン線も開設した。1986年に、アリア・ヨルダン航空は「ロイヤル・ヨルダン航空 (Royal Jordanian)」に社名変更をした。その後の2001年2月5日には、社名を「Alia – The Royal Jordanian Airlines Company」と改めたものの、既にロイヤル・ヨルダン航空の名称が定着していたため、社名はすぐにまた「ロイヤル・ヨルダン航空」に戻された。
1996年には、チャーター部門を独立させてロイヤル・ウイングス社を設立した。
2007年にワンワールドに加盟した。これが中東の航空会社としては、世界規模の航空連合へ加盟した最初の事例である。2013年にワンワールドに加盟したカタール航空と共に、西アジア地域におけるワンワールドの中心的メンバーとなっている。2014年にボーイング787を受領した。
ロイヤル・ヨルダン航空が拠点を置くアンマンを中心として、約40ヶ国・60都市に就航している。
下表には、コードシェア便による就航路線は含まれない。
上記以外に、提携航空会社とのコードシェア便が幾つか存在する。日本には、東京国際空港や関西国際空港、福岡空港などにチャーター便で乗り入れた事も有ったが、定期乗り入れは実現していない。
以下は2015年7月現在の提携航空会社である[4]。なお、◎はワンワールド加盟、△はスカイチーム加盟会社。
同社が発注したボーイング社製航空機の顧客番号(カスタマーコード)はD3で、航空機の形式名は747-2D3B などである。
機材 | 保有数 | 発注数 | 座席数 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
C | Y | 計 | ||||
エアバスA319-100 | 5 | - | 12 | 108 | 120 | |
エアバスA320-200 | 9 | - | 16 | 120 | 136 | |
12 | 138 | 150 | ||||
- | 180 | 180 | ||||
エアバスA321-200 | 2 | - | 20 | 148 | 168 | |
ボーイング787-8 | 7 | - | 24 | 246 | 270 | |
エンブラエル E175 | 2 | - | 12 | 60 | 88 | |
エンブラエル E190-E2 | - | 4 | 12 | 80 | 92 | 2023年より導入予定 |
エンブラエル E195 | 2 | - | 12 | 88 | 100 | |
エンブラエル E195-E2 | - | 4 | 12 | 108 | 120 | 2023年より導入予定 |
貨物機材 | ||||||
エアバスA310-300F | 1 | - | 貨物 | |||
計 | 28 | 8 |
全ての便で「クラウンクラス」と呼ばれるビジネスクラスと、エコノミークラスの2クラスが設けられている。ビジネスクラスの機内食は、コース料理が提供されている。一方でエコノミークラスの機内食は、中距離線にはフルミール、短距離線では軽食を提供して、差別化が図られている。また、各座席にはパーソナルテレビが設置されており、100を超える映画や音楽やラジオの他に、ゲームを楽しめる。
なお、ヨルダンの国教はイスラム教だが、機内では酒類の提供も実施している[注釈 1]。さらに、ヨルダン国内では、2019年現在もビールなどが製造されている[7]。機内では、ヨルダン産のワインを始めとして、シャンパンやビールの他に、リキュールなども取り揃えられている。
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