Loading AI tools
日本の鉄道模型メーカー ウィキペディアから
1990年代後半以降は、鉄道模型を主力製品としている。かつての主力製品だったプラモデルは、旧製品の再生産を継続しているのみである。
マイクロエースは、しなのマイクロの“マイクロ”とアリイの“A (エース)”を組み合わせたのが由来である[1]。元々は有井製作所の鉄道模型部門の統轄会社名であり、後に会社が有井製作所に吸収され、同社のNゲージ鉄道模型のブランドとして使用されていた名称である。
プラモデル・鉄道模型以外では、日用雑貨の製造も手がけていた。
プラモデルの分野では、超時空シリーズなど、キャラクター模型メーカーとして愛好者に広く認知されているが、他社製の金型を使用した再生産品を中心に飛行機、艦船、自動車、鉄道車両、扇風機などのスケールモデルも多数発売している。
有井製作所時代は世間の流行に合わせてキットを開発する傾向が強く、駄菓子屋的感覚で製品の質よりもタイムリーさを狙った物が多かった。1980年代のガンプラブーム時には、セル画やオリジナルストーリーブック(ミニサイズの漫画)が付属した『ザ★アニメージ』シリーズ、1984年頃にCMなどで話題になったエリマキトカゲやラッコといった動物、1990年の湾岸戦争直後のパトリオット・スカッドミサイルのシリーズなどをリリースしていた。1987年にフジテレビのバラエティ番組『笑っていいとも』や『オレたちひょうきん族』の番組中で流行った吉永小百合の歌・『奈良の春日野』を元にした、尻からプラスチック玉のフンを出すマンガチックな鹿の模型「鹿のフン」を発売。当時多くのメーカーがキャラクターモデルの販売不振によるダメージを残しており、バンダイ以外でキャラクターモデルやオリジナルモデルを新規開発するメーカーは珍しく、アリイが流行に敏感でフットワークの軽いメーカーだったことを示す典型的な製品である。
現在の製品はLS、オオタキなどかつて倒産・廃業したメーカーから購入した金型を再利用し、自社製品として発売したものが主である[1]。代表的なシリーズとして、旧LSの1/32オーナーズクラブやワールドフェイマス1/144ジェットファイターシリーズがある[2]。ジェットファイターシリーズ等一部の製品については公式サイトでも紹介されており、商品展開が確認できる[3]。鉄道模型とは異なり、社名変更後もパッケージのメーカーロゴは「アリイ」のままで販売されていたが[1]、2006年頃から順次「マイクロエース」に変えられている。
2013年からは、前年に倒産した河合商会の「風物詩シリーズ[4]」と「箱庭シリーズ[5]」を引き継ぎ、自社ブランドでの販売を開始した。
2021年、60周年記念製品[1]として、一部パーツを新規造形のもと「新橋駅前 C11 292」を発売した[6]。
鉄道模型の分野では1980年に倒産したしなのマイクロを傘下に収め、“マイクロエース”と改称し鉄道模型に本格的に進出した。その際に、Nゲージ製品の発売を行い、EF64形1000番台やEF71、ED78といった国鉄電気機関車や、185系電車、10系客車などを製品化した。いずれも総じてプロポーションが良く、特に10系客車は当時の同業他社の製品を凌駕するほどの緻密かつ繊細なディティール再現で高く評価された。
しかし、1980年代半ば以降長らく新製品の発売がなく、再生産もほとんどない休眠状態が続いていた。その後、会社自体も有井製作所に統合され、“マイクロエース”の名称のみが有井製作所の鉄道模型ブランドとして残る形となった。
その後、有井製作所は1990年代に中国生産のアメリカ車両を発売し、1996年頃から日本型鉄道模型製品の発売を再開。自社では企画・発売のみを行い、設計製造はライフライクやサンダカンが中国に持っている工場に委託するようになった。再開当初は蒸気機関車を中心に製品化していた。
同社の鉄道模型製品は直流二線式で、Nゲージは縮尺1/150・軌間9mm(新幹線関連のみ縮尺1/160)が、16番ゲージは縮尺1/80・軌間16.5mmが採用されている。機関車などは単品販売が多いが、電車などはセット販売が多いのが特徴である。一時期レールや制御機器なども発売していたが、2018年現在は車両と車両ケース類のみが発売されている。
2006年にはマイクロエース10周年として、10周年記念モデルを発売した[8]。これはマイクロエースが新製品としてD51 498を発売して鉄道模型に再度参入した1996年から起算したものであり[8]、実際には2006年時点で“マイクロエース”ブランドは25年以上の歴史があった。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.