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日本の山口百恵の楽曲 ウィキペディアから
「プレイバックPart2」(プレイバック パート・ツー)は、1978年5月1日にリリースされた山口百恵の22枚目のシングルである。発売元はCBSソニー。「赤い衝撃」以来となる50万枚以上のセールスを記録。ギター演奏は矢島賢。
歌詞中の「Play Back」とは「巻き戻し(戻す)」を意味する。歌詞は、現在起こっているできごとのキーワードをきっかけに昨夜のことを思い出すという展開になっており、キーワード →「ちょっと待って! Play Back!」→ 静寂(巻き戻し)→ キーワード → 回想という流れになっている。タイトルどおり、楽曲は1番の途中で演奏が一時止まり、再び始まるという趣向であった。2番のこの部分のキーワードは「勝手にしやがれ」である。これは、カーラジオから流れてきた「ステキな唄」が沢田研二の「勝手にしやがれ」であることを示唆し、同曲中の「飛び出していった女」のその後とも重なる一種のアンサーソングとなっている。
元々はプロデューサーの酒井政利の発案から「プレイバック」というタイトルが決められ、阿木燿子に作詞を依頼。その後、馬飼野康二と宇崎竜童に作曲を依頼し、宇崎版が採用された。しかしまだ物足りなかったスタッフが阿木と宇崎に作り直しを依頼。翌日にはレコーディングしないとプレスに間に合わないという状況の中、2人はこの曲を更に一晩で作り、翌日にはアレンジャーに渡し、レコーディングまで済ませたという。歌詞中の「馬鹿にしないでよ」は酒井のこの無茶振りに阿木が頭に来た事に由来する。タイトルに「Part2」が入っているのも、元はこうした製作の経緯による[3][4]。なお、馬飼野作曲版の「プレイバックPart1」は、本作の翌月に発売されたベストアルバム『THE BEST プレイバック』に、シングルB面用だった「たそがれ祭り」と共に収録されている(シングルカットはされていない)。
歌詞に登場する「真紅なポルシェ」の型式に関しては、様々な見解があり、現在でも確定されてはいない(当時生産のモデルはポルシェ#市販モデルを参照)。宇崎はピストン西沢との対談の際に「女性が街中で乗ってるって事だと、アウディかフォルクスワーゲンで作ってた方のポルシェ(914または924)じゃないのかな?」と述べている。
阿木はこの「真紅なポルシェ」の型式に関して一切明言していないため、真相は不明である。
山口がNHKの特別番組「第4回ヤング歌の祭典」(1978年5月2日放送)で歌唱した際は、歌詞中の「真紅なポルシェ」の部分が広告・宣伝放送(他人の営業に関する広告の放送)を禁止した放送法83条1項および日本放送協会定款51条に抵触する「商品または企業の宣伝」とみなされることから「真紅なクルマ」に改変して歌っていた[5][6]。しかし『第29回NHK紅白歌合戦』(1978年12月31日)自身初の紅組トリで出場した際の歌唱以後はNHKでも「ポルシェ」と歌っている[7]。
曲中に場面転換として一時無音になるという演出は、当時はまだ珍しかった。これを曲の終わりと勘違いされないための配慮として、無音の間をスティック・フリップ[8]でつないで曲がまだ終わっていないことを明示したり、無音そのものを省略することなどで対応するテレビ局もあった[9]。
「8時だョ!全員集合」内の「少年少女合唱隊」コーナーにおいて長調と短調がテーマになった際、最初に山口本人が本曲を長調に直したものを1/3ほど歌唱した。かなり歌いにくそうにしていた。
全作詞: 阿木燿子、全作曲: 宇崎竜童、全編曲: 萩田光雄。 | ||
# | タイトル | 時間 |
---|---|---|
1. | 「プレイバック Part 2」 | |
2. | 「賭け」 | |
合計時間: |
プレイバックPart2
プレイバックPart2(ライブ音源)
プレイバックPart2(ニューアレンジ&ボーカル別テイク)
賭け
プレイバックPart1
プレイバックPart1(ライブ音源)
テレビアニメ『宇宙戦艦ヤマト2』の第12話で、宇宙ボタルにやられたアナライザーが、本曲を歌いながら暴れるシーンがある。
1983年に公開された滝田洋二郎監督のピンク映画『痴漢電車 百恵のお尻』で本曲が挿入歌として使用されている。
1983年に公開された川島透監督の映画『竜二_(映画)』より、本曲が挿入歌として使用されている。
1989年(平成元年)にNHKで放送された『心に残る昭和の歌ベスト200曲』では200位にランクインした。
1999年に江崎グリコ「トマトプリッツ」のCM(出演:片瀬那奈)で替え歌が使用された。また「ちょっと待って プレイバック、プレイバック!」の部分は文字通り「映像を巻き戻す」シーンで使われることがあり、その一例にはスバル・プレオ(初代RA系初期型)のCMがある。
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