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『パワプロクンポケット2』は、2000年3月30日に日本のコナミから発売されたゲームボーイカラー用スポーツゲーム。ゲームボーイにも対応しており両対応ソフトとなっている。
ジャンル |
スポーツゲーム 育成シミュレーション |
---|---|
対応機種 |
ゲームボーイ (GB) ゲームボーイカラー (GBC) |
開発元 |
KCE大阪 (ダイヤモンドヘッド) |
発売元 | コナミ |
プロデューサー | 赤田勲 |
ディレクター | 藤岡謙治 |
プログラマー |
井上秀登 西川直樹 宮岡宏司 |
音楽 |
坂倉雄一 砂子純子 佐藤直之 とよはらさいこ |
美術 |
藤岡謙治 前川恵一 |
シリーズ | パワプロクンポケットシリーズ |
人数 | 1 - 2人(対戦プレイ) |
メディア | 16メガビットロムカセット |
発売日 |
2000年3月30日 |
デバイス |
通信ケーブル対応 スーパーゲームボーイ対応 |
売上本数 |
初週: 7万本 累計: 28万本(2023年時点)[要出典] |
その他 | 型式:DMG-BPWJ-JPN |
同社による『パワプロクンポケットシリーズ』の第2作目。『パワプロクンポケット』(1999年)の続編であり、弱小プロ球団「ドリルモグラーズ」に入団し、チームを優勝に導く事を目的としている。通信により選手を交換して育成する事が可能となっている。キャッチコピーは「こんどはプロ野球編だ~!」。
開発はコナミコンピュータエンタテインメント大阪のダイヤモンドヘッドチームが行い、前作に引き続きプロデューサーは赤田勲、ディレクターは藤岡謙治が担当している。また、音楽は前作に引き続き砂子純子が担当している他、新たにファミリーコンピュータ用ソフト『スーパー魂斗羅』(1990年)を手掛けた坂倉雄一や『BEMANIシリーズ』を手掛けた佐藤直之が参加している。
後に続編となるゲームボーイアドバンス用ソフト『パワプロクンポケット3』(2001年)が発売された。また、リメイク版として第1作目と共に収録されたゲームボーイアドバンス用ソフト『パワプロクンポケット1・2』(2004年)が発売された。さらに2021年11月25日にNintendo Switchで『パワプロクンポケット1・2』のリメイク版である『パワプロクンポケットR』(2021年)が発売された[1]。
前作の物語はNINTENDO64用ソフト『実況パワフルプロ野球5』(1998年)に対戦校として登場した極亜久高校に焦点を当てたものであったが、今作ではパワポケオリジナルのプロ球団「ドリルモグラーズ」が舞台となっている。それにより、『パワポケシリーズ』は『パワプロシリーズ』から独立したシリーズとなった。今作より裏サクセスモードが搭載されたほか、ゲーム中に登場するミニゲームを1度クリアすれば「おまけ」で遊べるようになっている。
野球部分は走塁操作の追加や前作でのHRが出やすいバランスが改善されたほか、サクセスで作成した選手と実際のプロ野球12球団を使用できるようになった。ただし、前作に搭載されていた通信対戦が搭載されていない唯一の本編作品でもある(外伝作品を含めると、パワポケ甲子園も通信対戦が搭載されていない)。
今作をもって、GBおよびGBCでのパワポケシリーズは終了した[注釈 1]。
以上4つのミニゲームは、サクセスモード中では2年目にプレイでき、クリアしたミニゲームはおまけモードでいつでも遊べるようになる。クリアした場合は該当する選手が3年目にも登場するが、失敗もしくは2年目中にプレイしなかった場合は解雇されてしまい3年目に登場しなくなる。
※本項では、『パワプロクンポケット1・2』『パワプロクンポケットR』に収録されたリメイク版の内容も併記する。
シリーズ化に伴い、本作のサクセスモード(後に「表サクセス」に組み込まれている)は前作と同じ世界観・時間軸に設定された。なお、本作と『1・2』のシナリオ名前は「モグラーズ編」だったが、『R』では名前が「ドリルモグラーズ編」に変更された。
時系列は前作の極亜久高校が甲子園で優勝した2年後、日本プロ野球に舞台である。ただし当時のパワプロシリーズと異なり、プレイヤーチームは実在のNPB12球団ではなく、シリーズオリジナル球団「モグラーズ」で固定となる。
全3章から成り、各章が終了する時点で世間評価が一定値を超えていないと、解雇されてゲームオーバーとなる。
今作の独自のシステムとして「おいのりコマンド」と「プレッシャーシステム」がある。
また、今作から新要素としてアイテムとマニアシステムが登場した。
年齢は1年目のもの。
また、シナリオでは未登場だが、前作の対戦相手のひとつ「白鳥高校」の固有選手「冬野枯男」がこのチームの選手として登録されており、条件を満たすと選手として登場する。
上記のキャラのほか、リーグ優勝と日本一決定戦時のみ、『パワプロ5』から猪狩守、戸井、阿畑[注釈 5]が相手チームの選手として登場する。
「ガンダーロボ」の大ヒットで急成長したドリルトーイから始まった企業グループ。傘下にはドリルトーイ以外に野球チームのドリルモグラーズ、遊園地のドリルランドなどがある。ドリルモグラーズとドリルランドは共に赤字企業であり、モグラーズは最終的に日本一になったことで業績を上げたが、曽根村の陰謀により、ドリルランドがさらなる経営悪化なった事で、オーナーの任月はプロペラ団に株式の一部を譲渡したが、全く同じタイミングで部下の曽根村も同じことをしていたため、最終的にまんまとプロペラ団に吸収されてしまった。
前作にも登場した世界最大の興業グループ。今作では傘下の「レシプロ財団」を使って暗躍しており、ドリルコーポレーションの乗っ取りを企む。プロペラ団の傘下の選手としてモグラーズに入団したドミオ(本人は自覚していない)や前作の亀田 光夫をサイボーグ化したハイパー亀田などが登場する。前作と同様にプロ選手との契約活動も進めている。
本作の裏サクセス[注釈 6]。本作発売時点の名前は「サクセス戦争編」だったが、『1・2』以降の名前が「戦争編」となった。登場人物全て『2』の人物だが、一部『1』『2』共に登場した人物も登場。運の要素が非常に高く難易度が高い。モチーフは第二次世界大戦および太平洋戦争での旧日本軍であり、人物の言動やイベントにおいてモチーフとなっている場面が存在する。
主人公は補給部隊として以下の3つの戦線と、条件を満たすと出現する特殊エリアに向かい、4週間の任務をこなす。
野球要素がない代わりにあらゆる要素に運が絡むのが特徴で、通常の任務はもちろん、ランダムイベントでも生死が左右される。運が良いとプラス効果のイベントが連続したり、交戦状態にならずツキを順調に稼げたりとスムーズに進行できるが、逆に運が悪いと4週間の任務を終えても迎えの船が来ず体力を回復できないまま任務を続行させられたり、爆撃や雷撃が頻繁にやってきたり、「川で溺れる」「毒ガスに巻き込まれる」「空腹を我慢できず草を食べてしまう」「ブービートラップにひっかかる」といった突発イベントで死亡することもあり、運の要素が非常に強い。なお、公式攻略本では「200週生き残れる確率は1~2%」とされている。
ゲーム進行にかかわるパラメータは「体力」と「ツキ」の2つ。体力は直接的な生存条件に、ツキは「爆雷でポン」の発生確率および回避率などの確率的な生存条件に影響する。どちらも大本営への帰還時に回復する他、ランダムイベントで回復できることもある。また、ツキは任務成功時(交戦せずに済んだ場合)に若干だが回復する。
主人公が何かしらの原因で死亡すると即座にゲームオーバーとなり、セーブデータは削除される。「爆雷でポン」で失敗したり、交戦状態になって主人公が撃たれたり爆発に巻き込まれると死亡する可能性がある(体力が低い場合は確実に死亡、体力が高くても確率判定で死ぬ場合がある)。任務が交戦状態にならなかった場合や、交戦状態になっても生き延びた場合は必ず体力1で踏みとどまる。病気や特定のイベントでも体力が0になって死亡することがある。
イベントで発症する「赤痢」「マラリア」「ペスト」「黄熱病」の四つの病気があり、これらの病気は回復コマンド等では治せず、自然治癒を待つしか対処法はない(赤痢が最も長く、マラリアが最も早く治る)。病気になっていると週の終わりに体力が減少、この際に体力が0になると目の前が真っ暗になって死亡する。
41週目以降は大本営で「帰還」が可能になり、選手登録が可能になる。200週生き残ればゲーム終了。100週目には転生した場合にはじめから世間の評価が上がる「銀の勲章」、200週生き延びてクリアすると、「威圧感」がつく「金の勲章」が手に入る。
任務の内容は3種類。体力消費が少なく交戦率が低いが経験点は少なくほぼ確実にツキを削られる「安全」、交戦率や体力消費が並だがリターンもそれ相応の「普通」、交戦率や体力消費は多いが経験点やツキの増加など見返りの多い「危険」の3種。一定期間経過すると出現する任務が多少変化する。また、後半になると「安全」の任務にツキを多く削られる任務(「鉄道補修」「焦土作戦」「死体処理」)が追加されるため、生き残るのが難しくなる。
どの人物も表サクセスの名前と役柄を変えて登場している。いずれも『2』のキャラクターにも登場した。登場人物の名前か登場人物の名前の括弧書きの振仮名後の括弧書きの名前が表サクセスでの登場人物の本名(なお、『R』では名前が常に本名表示される)。
GBC版の選手名および球団名は2000年度ペナントレース開幕当時のデータを搭載したものである。各チーム投手5人、野手12人で総計204人の選手が収録されている。
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 | 出典 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | パワプロクンポケット1・2 | 2004年7月29日 |
ゲームボーイアドバンス | KCES (ダイヤモンドヘッド) |
コナミ | ロムカセット | AGB-B8PJ-JPN(RK357-J1) | ||
2 | パワプロクンポケットR | 2021年11月25日 |
Nintendo Switch | コナミデジタルエンタテインメント | コナミ | ロムカセット/ダウンロード販売 |
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