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『ノーモア★ヒーローズ3』(No More Heroes III)は、2021年8月27日に発売されたグラスホッパー・マニファクチュア開発、マーベラスから発売のNintendo Switch用ゲームソフト。当初は2020年に発売する予定であったが、新型コロナウイルスの影響による開発体制の変更と、製品クオリティを最優先に考えた結果、2021年に発売を延期することになった[1]。
ジャンル | 殺し屋アクション |
---|---|
対応機種 |
Nintendo Switch PlayStation 5 PlayStation 4 Xbox Series X/S Xbox One Microsoft Windows(Steam) |
開発元 | グラスホッパー・マニファクチュア |
発売元 |
マーベラス グラスホッパー・マニファクチュア (Switch) Xseed Games (PlayStation, Xbox, PC) |
プロデューサー |
須田剛一 熊谷一幸 |
ディレクター |
須田剛一 山崎廉 |
シナリオ |
須田剛一 大岡まさひ 森清健太 |
プログラマー | 弘中徹 |
音楽 |
金子ノブアキ 福田淳 アボカズヒロ |
美術 |
コザキユースケ ダリック・ロバートソン 牛木匡憲 水野健一郎 浅野いにお |
シリーズ | ノーモア★ヒーローズ |
人数 | 1人 |
メディア |
Nintendo Switch専用ゲームカード BD-ROM ダウンロード |
発売日 |
Nintendo Switch 2021年8月27日 PS4, PS5, Xbox One, Series X/S 2022年10月6日 2022年10月11日 2022年10月14日 Windows 2022年10月14日 |
対象年齢 |
CERO:Z(18才以上のみ対象) ESRB:M(17歳以上) PEGI:18+ |
コンテンツアイコン | 暴力 |
エンジン | Unreal Engine 4 |
2022年10月6日にはPlayStation 5、PlayStation 4、Xbox Series X/S、Xbox Oneへの移植版が発売され、マルチプラットフォームとなった。同月14日にはSteam版も配信開始された。移植版には日本語音声が収録されており、Switch版にもアップデートで追加された[2]。
2007年に発売された同社開発の『ノーモア★ヒーローズ』から続くシリーズ完結編。時系列は前作『ノーモア★ヒーローズ2 デスパレート・ストラグル』の9年後で、外伝作『Travis Strikes Again: No More Heroes』の2年後となる。
シリーズ主人公であるトラヴィス・タッチダウンが今度は地球を救うべく、「銀河系スーパーヒーロー」を名乗る極悪宇宙人集団に戦いを挑む。旧作とは様相が大きく変化しているが、この戦いもランキング戦の形式を取り、ランカーを1人ずつ倒してランキングトップを目指すという流れは従来と同じ。世界観は引き継いでいるが従来以上に「バカゲー」としての要素を散りばめ、登場人物、物語、演出、設定、ゲームシステムやエンディングに至るまで全編を通して荒唐無稽なギャグ、アニメや特撮をはじめとする様々な娯楽やサブカルチャーのパロディに塗れた内容が展開される。
ゲームシステムは再び一新され、『NMH2』で廃止されていたオープンワールドが復活しており、『NMH』よりもオープンワールドの特色を活かしたゲームデザインとなっている。戦闘システムは『NMH2』以前と『TSA』を組み合わせており、Switch版はJoy-Conを使えば初期のWiiリモコンに近い感覚で操作出来る。操作キャラはトラヴィス1人に戻った。
旧作と異なり、日本においてもZ指定のみで残虐表現は無規制のまま発売された。激しい流血や人体欠損の残酷描写は海外版同様に描かれ、従来(D指定)のような死体が灰になる演出も廃止されたが、代わりにオプションから血の表現を「マイルド」(虹色)に設定する事が可能となっている[注釈 1]。
『NHM2』と違ってサブタイトルは存在しないが、発売時の須田剛一のコメントによると当初は完結編ということで『ノーモア★ヒーローズIII FINAL BOUT -宇宙まるごと大戦争!-』というタイトルが考案されていた。しかし副題が長過ぎるためシンプルなタイトルとなった[3]。
リマスター版『NMH』『NMH2』(Nintendo Switch版)をセットにした『ノーモア★ヒーローズ 1+2』を同梱した限定ボックス「KILLION DOLLAR TRILOGY」(キリオンダラートリロジー)が発売された。
この限定ボックスには以下の物が含まれる。
移植版発売に伴い、デジタルサウンドトラックとデジタルアートブックと言った各種特典を追加して発売された。
20年前、少年デーモン・リカテロは小さな宇宙人を保護する。「FU(フー)」と名付けたその宇宙人と交流を深めるデーモンだったがやがて別れの時は訪れ、FUは「20年後に帰ってくる」と言い残して宇宙へと帰っていった。それから時は流れ、大企業のCEOとなったデーモンはFUとの約束の日を迎えるが、帰ってきたFUは別人のような侵略者となっていた。
スーパーヒーローを自称するFUは10人の配下の宇宙人と共に地球に降り立ち、「地球征服」を宣言。圧倒的な力で人類に容赦のない攻撃を仕掛ける。そして地球侵略の余興として銀河系スーパーヒーローランキングの開催を宣言。地球侵略を阻止すべく、伝説の殺し屋トラヴィス・タッチダウンが立ち上がった。三度目のランキング戦は地球の命運を賭けた最終戦争。今ここに、最強の地球人と凶悪宇宙人の戦いの火蓋が切って落とされた。
10人のランカーを殺害してランキングトップになる事が最終目的なのは旧作と同様。今作は自由行動とランキング戦の1サイクルを1話とし、1話毎がオープニング→本編→エンディングというテレビアニメのような形式となっている。前作で廃止されていたエントリー料が復活しており、支払わなければランキング戦に挑めない。
前作で廃止されていたオープンワールドが復活し、自由な探索が再び可能となっている。逆に一本道のアクションステージは廃止されており、ランキング戦は一部を除いて即座にランカー(ボス)に挑めるようになった。その代わり、ランキング戦に挑むにはフィールドのどこかで行われる「指定試合」という戦闘ミッションを探し出して規定数クリアする必要がある。進行に必須の試合以外への挑戦は任意。
エントリー料となる通貨「ユートピコイン」を稼ぐには各所にあるミニゲームミッションをクリアする必要があるが、今作ではアルバイトではなく住民から請け負うボランティアに変更されている。ミニゲームは『NMH2』のようなファミコン風ではなく、『NMH』同様に通常の画面で行われる。旧作の殺しのミッションや復讐ミッションに代わる任意のアクションステージとして「防衛ミッション」も追加されており、これらでユートピコインを稼ぎつつ指定試合をこなし、ランカー戦に挑んでは再び稼ぐ、を繰り返して進むのがゲームの流れとなる。
オープンワールドにはジーンの子供、デスマンカード、植林場所、ラーメンの具材(サソリ)、宇宙人の抜け殻(モアイ)と言った収集要素が多数用意されている。また、条件を満たして各所にいる友好的な宇宙人に話しかけるとTシャツが貰え、着替えも可能。
今作では自室以外にも各所にある公衆トイレでセーブが可能になった。ただし、どのトイレも使用するにはまずラバーカップで詰まりを解消するミニゲームをクリアしなければならない。
『TSA』にあった8bitPC風のアドベンチャーパートは一部シーンやサブイベントとして用意されている。
トラヴィスの武器「ビーム・カタナ」を使って進めるのは前作までと同様だが、今作では様々な点が変更されている。
今作では旧作のサンタデストロイに4つのロケーションを加えた計5つのマップで構成されるオープンワールド「ユートピランド」が舞台となる。中央のデーモンタワーを囲うように4つの島が浮かび、上空から見下ろすと星型となっている。しかし各マップには進入禁止エリアも多く、全ての場所に行ける訳ではない。各ロケーションはハイウェイで繋がっているが、ファストトラベルも可能。
今作では一度クリアしたランキング戦に再挑戦が可能となった。ただし、一部のランカーに存在する第二形態や戦闘前のイベントと言った別段階のバトルは対象外。
エンディング後は従来同様に能力を引き継いで再び最初からプレイするか、エンディング後の世界を探索するか選択可能となっている。後者を選択してもいつでも次周に移行可能。
※声は英語(デフォルト)/ 日本語
FU率いる凶悪宇宙人の集団。ブラックホール刑務所に収監されていた囚人だったがFUと共謀して脱獄し、地球に侵攻した。今作における敵対ランカーとなるが、実際は半数とは直接対決が無い。
ミドリカワミドリ以外は牛木匡憲がデザインを担当している。
MetacriticではそれぞれNintendo Switch版は75/100[7]。PlayStation 5版は71/100[8]。Xbox Series X/S版は77/100[9]の評価を受けている。
IGN Japanでは「シナリオやキャラクターは掘り下げ不足で中途半端」としながらも「グラスホッパー・マニファクチュアのアクションゲームとしては最高傑作」と評価している[15]。
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