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アメリカ、イギリス、フランスの映画作品 ウィキペディアから
『トレイン・ミッション』(原題: The Commuter)は、2018年に公開されたアメリカ合衆国・イギリス・フランス合作のアクション映画。監督はジャウム・コレット=セラ、主演はリーアム・ニーソンが務めたが、これは『アンノウン』『フライト・ゲーム』『ラン・オールナイト』に続く4度目のタッグである。原題の「The Commuter」は「通勤者」の意。キャッチコピーは「この謎(ミッション)が、解けるか?」[4]。
トレイン・ミッション | |
---|---|
The Commuter | |
監督 | ジャウム・コレット=セラ |
脚本 |
バイロン・ウィリンガー フィリップ・デ・ブラシ ライアン・イングル |
原案 |
バイロン・ウィリンガー フィリップ・デ・ブラシ |
製作 |
アンドリュー・ローナ アレックス・ハインマン |
製作総指揮 |
マイケル・ドライヤー フアン・ソラ ジャウマ・コレット=セラ ロン・ハルパーン ディディエ・ルプファー |
出演者 |
リーアム・ニーソン ヴェラ・ファーミガ パトリック・ウィルソン ジョナサン・バンクス サム・ニール |
音楽 | ロケ・バニョス |
撮影 | ポール・キャメロン |
編集 | ニコラス・デ・トス |
製作会社 |
スタジオカナル ザ・ピクチャー・カンパニー オンブラ・フィルムズ |
配給 |
ライオンズゲート スタジオカナル ギャガ |
公開 |
2018年1月12日 2018年1月19日 2018年1月24日 2018年3月30日 |
上映時間 | 105分 |
製作国 |
アメリカ合衆国 イギリス フランス |
言語 | 英語 |
製作費 | $40,000,000[1] |
興行収入 |
$119,927,900[2] $36,343,858[2] 2.6億円[3] |
保険会社に勤めるマイケル・マコーリーは、息子の大学進学や家のローンで一番現金が必要な時期に突然、会社を解雇された。わけも分からぬまま帰宅するためにメトロノース鉄道ハドソン線の列車[5]に乗り込むと、ジョアンナと名乗る女が話しかけて来た。通勤で毎日乗る列車ならば常連客の顔は分かる。普段は乗らない客の「プリン」を見つけろと言うジョアンナ。「プリン」は盗品の入ったバッグを持っており、終点のコールド・スプリングで降りるという。
ジョアンナはマイケルが元警官である事も知っており、成功報酬の10万ドルのうち手付けの2万5000ドルは車両の中に隠してあると告げて下車して行った。
車両を調べ、2万5000ドルを見つけて思わずカバンに押し込むマイケル。列車で良く話す老人に通報を頼み、元同僚の警官マーフィーにスマホで助けを求めると、電話は勝手にジョアンナに切り替わり、下車した老人が事故を装って殺される現場を見せつけられるマイケル。
家族も危険だと脅され、仕方なくコールド・スプリングで降りる客を探し始めるマイケル。様々な客に話しかけてみたが「プリン」は特定できない。警官のマーフィーと連絡がつき「プリン」を探していると伝えると、マーフィーは都市計画課の職員が自殺した事件について話し始めた。職員の死は実は他殺で、その目撃者が「プリン」だという。
マイケルが疑っていた乗客の男はFBIの捜査官だった。列車内で殺されている男を発見するマイケル。男のスマホにも自由にアクセスしたジョアンナは、列車に保安官が乗り込んだ事をマイケルに知らせた。マイケルの不審な行動を誰かが通報したのだ。隠れようとして列車から振り落とされ、戻る際に2万5000ドルを吹き飛ばしてしまうマイケル。
見慣れない客は5人だと特定するマイケル。だが、そのうちの一人は通勤客で、一人はジョアンナ側の殺し屋だった。殺し屋と戦い、列車から突き落とすマイケル。
終点のコールド・スプリングが近づき、目をつけた5人の他にまだ1人、若い女が乗っているのを見つけるマイケル。ジョアンナが「女を殺せ」と連絡して来たが拒否するマイケル。ジョアンナの通話は「皆殺しだ」で途切れた。
コールド・スプリングで「ピエロ」を待っているFBIのガルシア捜査官。だが、ブレーキが壊れた列車は猛スピードで駅を通過した。乗客を全て最後尾の車両に移し、連結器を切り離して脱線事故から守るマイケル。
「ピエロ」の本名はソフィアで、たまたま従兄弟の職場である都市計画課に立ち寄り、警官が従兄弟を殺す現場を目撃した。ソフィアは重要データを持ち出してFBIに連絡し、ガルシア捜査官とコールド・スプリングで待ち合わせたが、ガルシアが敵か味方かは不明だった。ソフィアのデータは重要人物の不正の記録だと推察するマイケル。
列車は警官隊に包囲されたが、ソフィアの従兄弟を殺したのが警官だと聞いては投降できないマイケル。乗客を人質に立て籠もったマイケルの説得のために、昔の同僚の警官マーフィーが乗り込んで来た。しかし、実はマーフィーこそ殺しの実行犯で、戦いの末に銃を向けられるマイケル。だが、ガルシア捜査官の指示で狙撃手が射殺したのはマーフィーだった。
マーフィーと数人の警官が内偵を受けていた事を知るマイケル。後日、ジョアンナを探し出し列車内で話しかけたマイケルは、彼女を逮捕できる警官の身分を手に入れていた。
※括弧内は日本語吹替[6]。
2010年1月、オラトゥンデ・オスンサンミが本作の監督に起用されたとの報道があった[7]。2011年8月、降板したオスンサンミの後任として、ジュリアン・ジャロルドの起用が検討されていると報じられた[8]。2015年9月、リーアム・ニーソンが本作の主演を務めると発表された[9]。2016年1月、ジャウム・コレット=セラが本作のメガホンを取ることになったと報じられた。なお、コレット=セラとニーソンがタッグを組むのは本作で4回目となる[10]。6月、ヴェラ・ファーミガの出演が決まった[11]。7月13日、サム・ニール、エリザベス・マクガヴァン、ジョナサン・バンクスがキャスト入りしたとの報道があった[12]。8月9日、コブナ・ホルドブルック=スミスの出演が決定したと報じられた[13]。23日、パトリック・ウィルソンが本作に起用されたと報じられた[14]。
2016年7月25日、本作の主要撮影がイギリスのバッキンガムシャーで始まった[15][16]。撮影はサリーにあるワープルズドン駅やニューヨークでも行われた[17][12]。
主演のリーアム・ニーソンが言うには「劇中の電車は7車両の設定だけど、撮影で使っていたのはいつも1.5車両分だった」という[18]。
2015年11月、ライオンズゲートがスタジオカナルから本作の全米配給権を購入したと発表した[19]。当初、本作は2017年10月13日に公開される予定だったが[12]、後に2018年1月12日に公開日が延期されることになった[20]。スタジオカナルは本作を2017年10月20日に全英公開する予定だったが[21]、アメリカでの公開延期を受けて、公開日を2018年1月19日に延期する決断を下した。
本作は『パディントン2』及び『プラウド・メアリー』と同じ週に公開され、公開初週末に1200万ドルから1400万ドルを稼ぎ出すと予想されていたが[22]、その予想は的中した。2018年1月12日、本作は全米2892館で封切られ、公開初週末に1370万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場3位となった[23]。
映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには153件のレビューがあり、批評家支持率は58%、平均点は10点満点で5.4点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「『トレイン・ミッション』のキャストは職人気質な脚本よりも良い。そうであるからこそ、このリーアム・ニーソン主演のアクション・スリラー映画はレンタルDVDでの鑑賞やマチネでの鑑賞に値するものとなっている。尤も、フルプライスのチケットを買ってまで見る作品ではないかもしれないが。」となっている[24]。Metacriticには44件のレビューがあり、加重平均値は56/100となっている[25]。本作のCinemaScoreはBとなっている[26]。
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