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1999年のピクサーによるアニメーション映画 ウィキペディアから
『トイ・ストーリー2』(原題:Toy Story 2)は、1999年のアメリカ合衆国のアニメーション映画。ディズニー&ピクサー製作。日本での公開日は2000年3月11日。
トイ・ストーリー2 | |
---|---|
Toy Story 2 | |
監督 | ジョン・ラセター |
脚本 |
アンドリュー・スタントン リタ・シャオ ダグ・チャンバーリン クリス・ウェッブ |
原案 |
ジョン・ラセター ピート・ドクター アッシュ・ブラノン アンドリュー・スタントン |
製作 |
ヘレン・プロトキン カレン・ロバート・ジャクソン |
製作総指揮 | サラ・マカーサー |
出演者 |
(原語版) トム・ハンクス ティム・アレン ジョーン・キューザック (日本語吹き替え版) 唐沢寿明 所ジョージ 日下由美 |
音楽 | ランディ・ニューマン |
撮影 | シャロン・キャラハン |
編集 |
エディ・ブレマン デヴィッド・イアン・サルター リー・アンクリッチ |
製作会社 | ピクサー・アニメーション・スタジオ |
配給 | ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ |
公開 |
1999年11月24日 2000年3月11日 |
上映時間 | 92分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $90,000,000[1] |
興行収入 |
$497,375,381[1] $245,852,179[1] 34億5000万円[2] |
前作 | トイ・ストーリー |
次作 | トイ・ストーリー3 |
『トイ・ストーリー』の続編であり、ピクサーの長編アニメーションとしては3作目となる。監督は前作に引き続きジョン・ラセターが務めた。ゴールデングローブ賞 作品賞を受賞している。
パート2という事で、当初はディズニーの慣習に倣ってビデオソフト用作品としてラセター抜きで制作が進められたが、出来の良さから劇場公開作品に昇格した逸話を持つ(しかしピクサー内部ではクオリティを危惧する声が挙がり、ラセター主導で急遽全面的に作り直されている)。しかしこの事で契約上の問題が生じ、一時ディズニーとピクサーとの関係が悪化した一因となった。
劇中、日本の有名コレクター「Mr.KONISHI」が電話の相手として登場するが、「KONISHI」とは、ピクサーに実在する日本人の女性社員「小西さん」(Sonoko Konishi)から名付けられた。 その「Mr.KONISHI」や、おもちゃ屋の「アル」はラセターとも面識がある世界的おもちゃコレクター(「ブリキのおもちゃ博物館」館長の北原照久)がモデルとなっている。
日本ではじめてデジタル上映方式DLP(映画専用)にて公開された映画である。
2009年10月2日には、前作『トイ・ストーリー』とともにデジタル3D版として、2本立てで2週間限定で全米公開。日本では2010年2月6日に公開。
前作の冒険で、共に危機を脱して「アンディのお気に入りのおもちゃ」として固い友情を誓ったウッディ(トム・ハンクス/唐沢寿明)[注 1]とバズ・ライトイヤー(以下「バズ」と表記、ティム・アレン/所ジョージ)[注 1]は、いつものようにアンディ少年(ジョン・モリス/北尾亘)[注 1]に楽しく遊んでもらっていた。今ではアンディ少年の利口な飼い犬バスター(フランク・ウェルカー)[注 1]も、おもちゃたちの良い友達である。
だが、そんなおもちゃたちには実は秘密があり、本当は人間が見ていないときは自由に歩き回ったりおもちゃ同士でおしゃべりしたりする。これは「絶対に人間に知られてはいけないおもちゃたちのルール」なのである。
そんなある日、ウッディの右肩の糸がほつれて綿がはみ出してしまった。カウボーイ・キャンプにウッディを連れて行こうとしていたアンディは落胆し、ひとりでキャンプに出かけるが、ウッディは連れていってもらえなかったことを深く落ち込む。挙句には自分がアンディに捨てられる悪夢まで見る始末。そんな矢先にガレージセールで不要品を売る事になり、アンディの部屋からは長らく棚の上に忘れられ、その上ホコリを被ってしまい鳴けなくなっていたペンギン人形ウィージー(ジョー・ランフト/佐古正人)[注 1]が売りに出される事に。
おもちゃ仲間が売りに出されたウィージーを心配する中、ウッディはほつれた体をおしてバスターを駆り、ウィージーを救出する作戦を決行する。だが入れ違いにウッディがガレージセールの列に取り残されてしまった。おまけにたまたまガレージセールを見に来ていたおもちゃマニアで玩具量販店「トイ・バーン」経営者アル(ウェイン・ナイト/樋浦勉)[注 1]に見つけられ、ウッディを譲ってほしいとママ(ローリー・メトカーフ/小宮和枝)[注 1]に交渉するが、ママは売るのを拒否した。しかし、アルは隙を突き、ウッディを強奪してしまう。このままではウッディが日本のおもちゃ博物館に売り飛ばされてしまう。バズたちアンディのおもちゃは、盗まれてしまったウッディを救出するべく行動を開始した。
一方、アルの自宅に連れてこられたウッディは驚く秘密を知る。彼は白黒テレビの時代には絶大な人気を誇りながら、スプートニク・ショックのあおりを受けて打ち切りとなったカウボーイ・ドタバタ人形劇『ウッディのラウンドアップ』の主役で、今では数少ないキャラクターグッズだった。
往年の人気番組だけあって、ランチボックスやレコード・ラジオといった様々な関連グッズが揃い、また同じ人形劇内に登場していた人形仲間であるお転婆カウガール人形ジェシー(ジョーン・キューザック/日下由美)[注 1]や、ちょっとそそっかしい金鉱掘りプロスペクター(ケルシー・グラマー/小林修)[注 1]、そしてウッディ、ジェシーの愛馬であるブルズアイ(フランク・ウェルカー)[注 1]とも出会ったウッディは、ただただ呆然と自分の「レアグッズ」としての価値を認識する。そしてウッディを加えた「ラウンドアップの仲間」は、近い内に日本のおもちゃ博物館に売却され、永久保存されるのだという。しかし、ウッディは持ち主がいるので行けないと断る。それを聞いたジェシーたちは「セットでないと倉庫に逆戻りにされてしまう」という。ウッディは戸惑ってしまう。
翌日、ウッディはアルの手配したおもちゃの修理職人に丁寧に修復され、長い間に落ちた塗装は塗り直され、汚れはきれいにされて、ピカピカの新品同様になる。嬉しそうなウッディにジェシーは自分の過去を語る。ウッディと同じように持ち主に大切にされたが、やがて持ち主が成長してベッドの下に忘れ去られ、そのまま捨てられた後、ガレージセールで売りに出された過去を述べていた。プロスペクターに至ってはおもちゃ屋の棚で売れ残ってしまった事からすっかり心を閉ざしてしまっていた。そして、「アンディは大人になるが、止められない。日本の博物館に行けば、ラウンドアップの仲間たちは永遠に一緒だ」とウッディを唆す。それにウッディは同情して、自分も博物館に行くことを決意する。
一方、ウッディを助けに来たバズ、スリンキー・ドッグ(ジム・ヴァーニー/永井一郎)[注 1]、ミスター・ポテトヘッド(ドン・リックルズ/名古屋章)[注 1]、ハム(ジョン・ラッツェンバーガー/大塚周夫)[注 1]、レックス(ウォーレス・ショーン/三ツ矢雄二)[注 1]はアルのトイ・バーンでウッディを探していた。その途中でバズがアクションベルト付きのニュー・バズに捕まり、成り代わられてしまった。一同が混乱する中、ようやくアルの自宅にたどり着き、ウッディと再開したアンディのおもちゃ達は本物のバズと遭遇する。本物のバズはウッディに帰るように言うが、ウッディはラウンドアップの仲間を見捨てたくないと言い、日本へ向かうことを告げる。命がけで助けに来たのにそれを無下にするような発言にバズは仲間に帰るよう促し失意のまま立ち去る。途方に暮れたウッディがビデオを見ると、そこには「君はともだち」を歌っている途中で子供に抱きしめられている自分の姿があった。それを見たウッディは自分の過ちに気付き、アンディの家へ帰ることを決意し、バズたちに再度帰りたいと言い、バズも安堵の表情で応じる。そして、ラウンドアップのみんなを連れて一緒に帰る為にジェシーとブルズアイを説得するが、プロスペクターだけは反対だった。子供を嫌い、誰よりも博物館に展示されることを望んでいた彼は、ウッディの考えを全く聞き入れずに「誰にも邪魔はさせんぞ」と言い放つ。そして、プロスペクターはウッディを無理やり箱に入れると、そのままアルに連れていかれてしまった。バズたちもエレベーターに乗ってウッディを追うが、そこには悪の帝王・ザーグがバズを倒す為に待ち構えていた。ニュー・バズがザーグに苦戦しているのを見たレックスは、自身の尻尾でザーグをエレベーターから突き落とし、撃退する。バズのゲームでザーグを倒せられなかったレックスは、本物を倒したと大喜び。一方、バズたちはあと一歩のところで、ウッディを救出できずにいた。そこで彼らは近くにあった、ピザ・プラネットの車を運転して追いかけようとした。バズはニュー・バズを誘おうとするが、彼は改心したザーグと親子のように仲良くしていたため(実際、設定ではバズの父親はザーグである事がザーグ本人から明かされている)、その場をあとにした。
なんとか飛行場に着いたバズたちは飛行場内でウッディを捜索する。ようやくウッディを見つけたバズだったが、プロスペクターに殴り倒されてしまう。怒ったウッディはプロスペクターに殴りかかるも逆にやられ、せっかく直してもらったばかりの腕に傷をつけられてしまう。プロスペクターは「バラバラにされるのが嫌ならついてこい」とウッディを脅すが、ウッディは断った。完全に怒ったプロスペクターはウッディにツルハシを振り下ろし、バラバラにしようとするが、バズたちのフラッシュ攻撃に怯んで、バズに捕まってしまった。プロスペクターは「いつか捨てられる」と悪あがきをするが、ウッディは「なんとでも言え、お前にも遊びの楽しさを教えてやる」とプロスペクターを、人形にメイクをする女の子のリュックに入れて見事撃退する。プロスペクターを追い払ったウッディたちはブルズアイとジェシーを助けようとするが、一足遅くジェシーだけがそのままエアカーゴの中へ。このままだとジェシーはアルと共に日本へ飛ばされてしまう。ウッディとバズはブルズアイに乗り、エアカーゴまで走っていった。
ジェシーの入った箱は他の荷物と共に飛行機内へ。ウッディも荷物に紛れて、飛行機に入ることに成功する。ウッディはジェシーを見つけて帰ろうとするが、ジェシーは嫌われると不安がっていた。しかし、ウッディからアンディに妹がいると聞かされて、上機嫌のジェシーは早速飛行機から降りようとするが、飛行機のドアは閉まってしまった。そこで彼らは非常口から出ようとするが、ウッディが足を滑らせて落ちそうになり、ジェシーはウッディの腕を掴むが、ウッディは帽子を落としてしまった。その時、帽子をキャッチしたのはブルズアイに乗ったバズだった。飛行機が離陸する前になんとかしなくては。そこでウッディはバズを飛行機の車輪の後ろに誘導させ、背中の紐を車輪のネジに引っ掛けた。ウッディはジェシーに「番組の最終回だと思えばいい」と言うが、ジェシーは「打ち切りになったままよ、どうなるのかもわからないのに」と言い返す。そんな彼女にウッディは「俺達で続きを作ろう」と言うとジェシーは決心して飛び降り、そして見事ウッディとジェシーは、アルの魔の手から逃れ、無事にブルズアイの上に着地する。アルはもちろん、飛行機は彼らが降りていることも知らずに飛び去っていった。ジェシーはウッディの活躍に感激し、そのままアンディの家に帰っていった。
アンディがキャンプから帰って来た。ウッディを心配していたアンディが棚の上を覗くと、そこにはウッディはいなかった。そして、振り向くとベッドには「おかえりアンディ」と書かれたボードとおもちゃたちがアンディを待っていた。アンディはママが新しいおもちゃを購入したと勘違いしながらも喜び、ジェシーとブルズアイもアンディのおもちゃの仲間入りになって喜んでいた。その後、ウッディの破れた腕はアンディによって修理された。ウッディも一安心。一方、帰ってきたミスター・ポテトヘッドもミセスとラブラブだった。しかし、なんとピザ・プラネットのリトル・グリーンメンたちまでついてきてしまい[注 2]、さらにミセスは「この子達を養子にしましょう」と提案し、ミスターは呆れかえってしまった。さらにウィジーが修理され、普段とは違う男らしい声で歌い出した。ウッディはアンディの将来を心配していたが、バズと共にアンディを見守ることにした。そして、アンディのおもちゃたちはウィジーの歌を聞いて盛り上がっていた。
役名 | 原語版声優 | 日本語吹替 |
---|---|---|
ウッディ | トム・ハンクス | 唐沢寿明 |
バズ・ライトイヤー | ティム・アレン | 所ジョージ |
ニューベルト付きバズ・ライトイヤー | ||
ジェシー | ジョーン・キューザック | 日下由美 |
ヨーデル部分: メアリー・ケイ・バーグマン | ||
プロスペクター (スティンキー・ピート) | ケルシー・グラマー | 小林修 |
ミスター・ポテトヘッド | ドン・リックルズ | 名古屋章[注 7] |
スリンキー・ドッグ | ジム・ヴァーニー | 永井一郎 |
レックス | ウォーレス・ショーン | 三ツ矢雄二 |
ハム | ジョン・ラッツェンバーガー | 大塚周夫 |
ボー・ピープ | アニー・ポッツ | 戸田恵子 |
アンディ | ジョン・モリス | 北尾亘 |
アル | ウェイン・ナイト | 樋浦勉 |
アンディのママ (デイビス夫人) | ローリー・メトカーフ | 小宮和枝 |
ミセス・ポテトヘッド | エステル・ハリス | 楠トシエ |
軍曹 (グリーン・アーミーメン) | R・リー・アーメイ | 谷口節 |
ウィージー | 台詞:ジョー・ランフト 歌:ロバート・グーレ | 台詞:佐古正人 歌:鈴木康夫 |
レニー | ジョー・ランフト | 桜井敏治 |
リトル・グリーン・メン | ジェフ・ピジョン | |
ミスター・スペル | 石井隆夫 | |
ザーグ | アンドリュー・スタントン | 佐々木梅治 |
修理屋 | ジョナサン・ハリス | |
バービー | ジョディ・ベンソン | 高橋理恵子 |
ロッキー | ジャック・エンジェル | 小池浩司 |
ヤードセールでの母親 | ミッキー・マッゴーワン | 田辺静恵 |
モリー | ハンナ・アンクリッチ | 原語版流用 |
ブルズアイ | フランク・ウェルカー (ノンクレジット) | |
バスター | ||
つなぐでござる | ||
フリック | デイブ・フォーリー (ノンクレジット) | 宮本充 |
ハイムリック | ジョー・ランフト | 島香裕 |
ミスター・コニシ | フィル・プロクター | 石井隆夫 |
店員 | 不明 | 竹若琢磨 |
女の子 | 不明 | 石川悦子 |
その他の声の出演 | ボブ・バーゲン ジェス・ハーネル、他 | 不明 |
回数 | 放送局 | 番組名(放送枠名) | 放送形態 | 放送日 | 放送時間(JST) | 放送分数 | 平均世帯 視聴率 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | TBS | 水曜プレミア | 本編ノーカット | 2004年4月28日(水) | 21:00 - 22:54 | 114分 | 14.0% | |
2 | テレビ朝日 | 日曜洋画劇場 | 2010年7月25日(日) | 14.3% | 「トイ・ストーリー3」公開記念で放送。「番組史上初のアニメ映画」として放送された。 | |||
3 | TBS | 水曜プレミアシネマ | 2012年7月18日(水) | 10.6% | 『メリダとおそろしの森』の公開記念で放送。 | |||
4 | (なし) | 2013年12月20日(木) | 6.1% | 「XmasディズニープレミアシネマSP!」と題して、「トイ・ストーリー」と2夜連続で放送された。 | ||||
5 | 日本テレビ | 金曜ロードSHOW! | 2020年3月13日(金) | 10.8%[3] | 『2分の1の魔法』の公開記念で放送。 | |||
6 | 金曜ロードショー | 2024年8月2日(金) | 5.4% | 『インサイド・ヘッド2』の公開記念で放送。 | ||||
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