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日本のバレーボールチーム ウィキペディアから
ジェイテクトSTINGS愛知(ジェイテクト スティングス あいち)は、愛知県岡崎市を本拠地とする男子バレーボールチームである。運営はジェイテクト。2024-25シーズンはSV.LEAGUE MENに所属。
1956年に9人制バレーボール部を発足し、後に6人制に移行した。2002年V1リーグ(現・Vチャレンジリーグ)昇格。2013年V・プレミアリーグ昇格。
チーム名『STINGS』とは、蜂が鋭い針で相手を攻撃する事を意味し、鋭い攻撃をして脅威となれるチームを目指して名付けられた。チームキャラクターは「スティンビー」であり、一般公募により命名された[1]。
事務局は刈谷市の刈谷事業場で、練習場はその付近にあるジェイテクト体育館。練習見学も一部可能である。
ホームゲームは、岡崎市の岡崎中央総合公園総合体育館などで開催される。
現在ではスポンサーからの支援も受けてチーム運営している[2]。
1958年、豊田工機バレーボール部(9人制)として創部。その後、時代の流れとともに、6人制に移行した[3][4]。
1996年、地域リーグに昇格。地域リーグ初参戦となった1997年は西部リーグ最下位(8位)となったが、徐々に順位を上げて行く。2002年、社内の強化クラブとして位置づけられ、本格的な強化が始まった[3]。同年、地域リーグにてサムエル・フランコの活躍などで準優勝を果たし、V1リーグ(当時2部リーグ)昇格を果たした[3]。
初参戦となった2002/03シーズンの第5回V1リーグで7勝7敗と5割の成績を残し、以降も5割に近い成績を残す。
2006年、母体企業が合併により豊田工機からジェイテクトとなった。同時にチーム名を『ジェイテクトSTINGS』に変更[3]。以降、V・チャレンジリーグ(V1リーグより改称)で上位に進出するようになる。
2009/10V・チャレンジリーグで15戦全勝の初優勝を果たし、その勢いでV・チャレンジマッチ(入替戦)に臨むも、V・プレミアリーグ最下位だったFC東京から2試合で1セットも奪えず完敗。V・プレミアリーグ昇格はならなかった。2010/11V・チャレンジリーグで連覇を果たすも、東日本大震災の影響でV・チャレンジマッチが中止となり、V・チャレンジリーグに残留することとなる。2011/12V・チャレンジリーグでは準優勝。V・チャレンジマッチでJTサンダーズに連敗してまたも昇格ならず。
2012/13V・チャレンジリーグでは、2位のつくばユナイテッドSun GAIAに2敗するものの、セット率でつくばをかわして優勝を果たす。V・チャレンジマッチでは大分三好ヴァイセアドラーと対戦。第1戦でストレート負けを喫して早くも追い込まれる。しかし、第2戦はストレートで勝ち、得点率で上回ったため、大逆転で悲願のV・プレミアリーグ昇格が決定した[5][6][7]。
2013/14シーズン、プレミア1年目にして平成25年度天皇杯で準優勝を果たす[8]。しかし、V・プレミアリーグでは6勝止まりの最下位で終わり、V・チャレンジマッチ出場となった。V・チャレンジマッチでは警視庁フォートファイターズに連勝し残留を果たした。
V・プレミアリーグの2014/15シーズンは5位。2015/16シーズンは、ブルガリア代表のマテイ・カジースキが入団。チームは4位と着実に実力をつけ、2016/17シーズンはついにファイナル3に進出した。ファイナル3では昨年の覇者である豊田合成トレフェルサに初戦を勝利したが、第二戦で敗れゴールデンセットでも敗退したもののチーム史上3位となった[9]。2016/17シーズンからジェイテクト奈良工場が建つ奈良県橿原市がサブホームタウンとなった。
2018/19シーズン、V・プレミアリーグに替わり新生V.LEAGUEが誕生し、1部であるDIVISION1 MEN(V1男子)に編入[10]。初年度は終盤で調子を落とし7位で終了(ファイナル6進出を逃す)。
2019/20シーズンは、V1男子で、日本代表OPで活躍した西田有志がサーブランキング1位、2シーズンぶりに復帰したカジースキが同2位に入る活躍などでチームは躍進し[11]、V・レギュラーラウンドで2位となりファイナル3進出を確定させた[12]。ファイナル3ではサントリーサンバーズに3-1で逆転勝ちし、チーム初のファイナル進出を果たす[13]。しかし、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、ファイナルを無観客で戦うこととなった[14]。そのファイナルで、V・レギュラーラウンド終盤まで1位を争っていたパナソニック・パンサーズにフルセットの末勝ち、1部昇格7シーズン目にして初優勝を果たした[15]。
2020/21シーズン、令和2年度天皇杯全日本選手権大会でも決勝でパナソニックに勝ち天皇杯初優勝を果たした[16]。しかし、リーグ戦ではそのパナソニックに4戦全敗を喫するなど上位3チームに苦戦し4位で終了となった[17][18]。
2021/22シーズン、西田がイタリアのチームに移籍。V1では振るわず7位[19][20]。第70回黒鷲旗全日本選抜大会では3度目となる決勝進出を果たし初優勝まであと1勝とする[21][22]。しかし、決勝ではリーグ戦王者のサントリーサンバーズに敗れ、初優勝とはならず3度目の準優勝となった[23][24]。
2022/23シーズン、西田がチームに復帰し、関田誠大とティネ・ウルナウト(スロベニア代表)も獲得し、世界選手権で活躍した選手3人を補強した[25]。それに加え、元日本代表の柳田将洋もサントリーから移籍加入した[26]。一方、西田の代わりにオポジットを務めていた宮浦健人(日本代表)は、ポーランドのクラブに移籍した[27]。大型補強をして迎えたシーズン、令和4年度天皇杯全日本選手権大会で2年ぶり2度目の優勝を果たした[28]。しかし、V1男子ではV・ファイナルステージに進出できず6位で終えた。
2024年3月9日、2024/25シーズンから岡崎市をホームタウンにすると発表した。ホームゲームの大半を岡崎市で開催する[29][30]。
SVリーグ開幕に伴い、チーム名をジェイテクトSTINGS愛知に変更した。
2011-12シーズンまではフルタイムで社業を行い、勤務終了後の19:00から体育館が閉鎖される22:00までが練習時間であった。前監督である長井浩二は「引退後も社業を行うため、練習時間を多くしてくれとは言えなかった」と話す。選手も「なかなか身体のケアもできない」とこぼす。会社側は2012-13シーズンから練習開始時刻を16:00からと配慮し、結果としてこのシーズン優勝およびVチャレンジマッチ勝利に繋がった。長井は「ありがたかった。競技力が高まり昇格できた」と語っている。2013-14シーズンからは14:00を練習開始時刻にするという[31]。
所属 | 年度 | 最終 順位 |
参加 チーム数 |
試合 | 勝 | 敗 | 勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
V1リーグ | 第5回 (2002/03) | 5位 | 8チーム | 14 | 7 | 7 | 0.500 |
第6回 (2003/04) | 5位 | 7チーム | 12 | 5 | 7 | 0.417 | |
第7回 (2004/05) | 6位 | 8チーム | 14 | 7 | 7 | 0.500 | |
第8回 (2005/06) | 4位 | 8チーム | 14 | 8 | 6 | 0.571 |
所属 | 年度 | 最終 順位 |
参加 チーム数 |
レギュラーラウンド | ポストシーズン | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
順位 | 試合 | 勝 | 敗 | 試合 | 勝 | 敗 | ||||
チャレンジ | 2006/07 | 3位 | 9チーム | 3位 | 16 | 12 | 4 | - | ||
2007/08 | 5位 | 10チーム | 5位 | 18 | 11 | 7 | - | |||
2008/09 | 3位 | 12チーム | 3位 | 11 | 9 | 2 | 7 | 5 | 2 | |
2009/10 | 優勝 | 11チーム | 1位 | 10 | 10 | 0 | 5 | 5 | 0 | |
2010/11 | 優勝 | 11チーム | 1位 | 16 | 15 | 1 | - | |||
2011/12 | 準優勝 | 11チーム | 2位 | 10 | 9 | 1 | 5 | 4 | 1 | |
2012/13 | 優勝 | 11チーム | 1位 | 20 | 18 | 2 | - | |||
プレミア | 2013/14 | 8位 | 8チーム | 8位 | 28 | 6 | 22 | - | ||
2014/15 | 5位 | 8チーム | 6位 | 21 | 9 | 12 | 5 | 3 | 2 | |
2015/16 | 4位 | 8チーム | 3位 | 21 | 12 | 9 | 5 | 1 | 4 | |
2016/17 | 3位 | 8チーム | 5位 | 21 | 9 | 12 | 7 | 4 | 3 | |
2017/18 | 5位 | 8チーム | 6位 | 21 | 8 | 13 | 5 | 1 | 4 |
背番号 | 名前 | シャツネーム | 生年月日(年齢) | 身長 | 国籍 | Pos | 在籍年 | 前所属 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2 | 髙橋健太郎 | KENTARO | 1995年2月8日(29歳) | 202 | 日本 | MB | 2024年- | 東レ | 新加入[32] |
3 | 手塚大 | TEZUKA | 1988年11月18日(36歳) | 192 | 日本 | OH | 2023年- | 東レ | |
5 | 饒書涵 | RAO | 1996年12月23日(27歳) | 210 | 中国 | MB | 2023年- | 福建省 | |
6 | 河東祐大 | KAWAHIGASHI | 1998年2月7日(26歳) | 175 | 日本 | S | 2022年- | VC長野 | |
8 | 関田誠大 | SEKITA | 1993年11月20日(31歳) | 176 | 日本 | S | 2022年- | クプルム・ルビン (pl) | 副キャプテン |
9 | 村山豪 | MURAYAMA | 1998年7月30日(26歳) | 191 | 日本 | MB | 2021年- | 早稲田大学 | |
11 | 秦耕介 | HATA | 1995年7月15日(29歳) | 190 | 日本 | OH | 2023年- | サントリー | |
15 | 宮浦健人 | MIYAURA | 1999年2月22日(25歳) | 190 | 日本 | OP | 2021-22年 2024年- | パリ・バレー | 復帰[33] |
12 | 藤原直也 | FUJIWARA | 2001年12月24日(22歳) | 192 | 日本 | OH | 2024年- | 中央大学 | 新人[34] |
18 | 道井淳平 | MICHII | 1997年11月19日(27歳) | 197 | 日本 | S | 2020年- | 日本体育大学 | |
20 | 都築仁 | TSUZUKI | 1998年12月28日(25歳) | 194 | 日本 | OH | 2021年- | 中央大学 | |
21 | 高橋和幸 | TAKAHASHI | 2000年1月26日(24歳) | 170 | 日本 | L | 2022年- | 順天堂大学 | キャプテン |
22 | 岩本大吾 | IWAMOTO | 2001年2月10日(23歳) | 193 | 日本 | MB | 2023年- | 早稲田大学 | |
23 | トリー・デファルコ | DEFALCO | 1997年4月10日(27歳) | 198 | アメリカ合衆国 | OH | 2024年- | Asseco Resovia (pl) | 新加入[35] |
24 | 小川智大 | OGAWA | 1996年7月4日(28歳) | 176 | 日本 | L | 2024年- | WD名古屋 | 新加入[36] |
26 | リカルド・ルカレッリ | LUCARELLI | 1992年2月14日(32歳) | 195 | ブラジル | OH | 2024年- | Gas Sales Piacenza (it) | 新加入[37] |
堺爽人 | 2002年11月26日(22歳) | 196 | 日本 | MB | 2024年- | 専修大学(在学中) | 内定選手[38] | ||
荒木琢真 | 2002年7月6日(22歳) | 165 | 日本 | L | 2024年- | 近畿クラブ/近畿大学(在学中) | 移籍加入[39] | ||
出典:チーム新体制リリース[40] チーム公式サイト[41] Vリーグ公式サイト[3] 更新:2024年10月30日 |
役職 | 名前 | 備考 |
---|---|---|
部長 | 神谷和幸 | |
GM | 高橋慎治 | |
ヘッドコーチ | ミハウ・ゴゴール | |
アシスタントコーチ | 阿部純也 | |
アシスタントコーチ | 豊田昇平 | |
アシスタントコーチ | 真保綱一郎 | 新任[42] |
チーフトレーナー | 小林正和 | |
S&Cコーチ | 市毛賢二 | |
メディカルトレーナー | 赤羽誠人 | |
アナリスト | 吉田拓馬 | |
マネージャー | 江頭広樹 | |
通訳 | 石井純 | |
通訳 | クリャンチコバ・リーナ | |
チーフチームドクター | 大須賀友晃 | おおすが整形外科 |
チームドクター | 梶田幸宏 | 一宮西病院 |
チームドクター | 山梨裕貴 | 愛知医科大学 |
Jr.指導普及・強化育成担当 | 宗宮直人 | |
シニアアドバイザー | 早野容司 | |
スカウト | 増成一志 | |
コーディネーター | 寺嶋大樹 | |
コーディネーター | 文谷大輔 | |
外部派遣 | 野沢憲治 | 中央大学 |
出典:チーム新体制リリース[40] チーム公式サイト[43] Vリーグ公式サイト[3] 更新:2024年10月11日 |
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