ジェイテクトSTINGS愛知(ジェイテクト スティングス あいち)は、愛知県岡崎市を本拠地とする男子バレーボールチームである。運営はジェイテクト。2024-25シーズンはSV.LEAGUE MENに所属。

概要 原語表記, ホームタウン ...
ジェイテクトSTINGS愛知
原語表記 ジェイテクトSTINGS愛知
ホームタウン 愛知県岡崎市
創設年 1958年
所属リーグ SV.LEAGUE
チーム所在地 愛知県岡崎市
体育館所在地 愛知県刈谷市
代表者 神谷和幸
監督 ミハウ・ゴゴール
ホームアリーナ Thumb
岡崎中央総合公園総合体育館
ホームページ 公式ウェブサイト
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概要

1956年に9人制バレーボール部を発足し、後に6人制に移行した。2002年V1リーグ(現・Vチャレンジリーグ)昇格。2013年V・プレミアリーグ昇格。

チーム名『STINGS』とは、蜂が鋭い針で相手を攻撃する事を意味し、鋭い攻撃をして脅威となれるチームを目指して名付けられた。チームキャラクターは「スティンビー」であり、一般公募により命名された[1]

事務局は刈谷市の刈谷事業場で、練習場はその付近にあるジェイテクト体育館。練習見学も一部可能である。

ホームゲームは、岡崎市の岡崎中央総合公園総合体育館などで開催される。

現在ではスポンサーからの支援も受けてチーム運営している[2]

歴史

1958年、豊田工機バレーボール部(9人制)として創部。その後、時代の流れとともに、6人制に移行した[3][4]

1996年、地域リーグに昇格。地域リーグ初参戦となった1997年は西部リーグ最下位(8位)となったが、徐々に順位を上げて行く。2002年、社内の強化クラブとして位置づけられ、本格的な強化が始まった[3]。同年、地域リーグにてサムエル・フランコの活躍などで準優勝を果たし、V1リーグ(当時2部リーグ)昇格を果たした[3]

初参戦となった2002/03シーズンの第5回V1リーグで7勝7敗と5割の成績を残し、以降も5割に近い成績を残す。

2006年、母体企業が合併により豊田工機からジェイテクトとなった。同時にチーム名を『ジェイテクトSTINGS』に変更[3]。以降、V・チャレンジリーグ(V1リーグより改称)で上位に進出するようになる。

2009/10V・チャレンジリーグで15戦全勝の初優勝を果たし、その勢いでV・チャレンジマッチ(入替戦)に臨むも、V・プレミアリーグ最下位だったFC東京から2試合で1セットも奪えず完敗。V・プレミアリーグ昇格はならなかった。2010/11V・チャレンジリーグで連覇を果たすも、東日本大震災の影響でV・チャレンジマッチが中止となり、V・チャレンジリーグに残留することとなる。2011/12V・チャレンジリーグでは準優勝。V・チャレンジマッチでJTサンダーズに連敗してまたも昇格ならず。

2012/13V・チャレンジリーグでは、2位のつくばユナイテッドSun GAIAに2敗するものの、セット率でつくばをかわして優勝を果たす。V・チャレンジマッチでは大分三好ヴァイセアドラーと対戦。第1戦でストレート負けを喫して早くも追い込まれる。しかし、第2戦はストレートで勝ち、得点率で上回ったため、大逆転で悲願のV・プレミアリーグ昇格が決定した[5][6][7]

2013/14シーズン、プレミア1年目にして平成25年度天皇杯で準優勝を果たす[8]。しかし、V・プレミアリーグでは6勝止まりの最下位で終わり、V・チャレンジマッチ出場となった。V・チャレンジマッチでは警視庁フォートファイターズに連勝し残留を果たした。

V・プレミアリーグの2014/15シーズンは5位。2015/16シーズンは、ブルガリア代表マテイ・カジースキが入団。チームは4位と着実に実力をつけ、2016/17シーズンはついにファイナル3に進出した。ファイナル3では昨年の覇者である豊田合成トレフェルサに初戦を勝利したが、第二戦で敗れゴールデンセットでも敗退したもののチーム史上3位となった[9]。2016/17シーズンからジェイテクト奈良工場が建つ奈良県橿原市がサブホームタウンとなった。

2018/19シーズン、V・プレミアリーグに替わり新生V.LEAGUEが誕生し、1部であるDIVISION1 MEN(V1男子)に編入[10]初年度は終盤で調子を落とし7位で終了(ファイナル6進出を逃す)。

2019/20シーズンは、V1男子で、日本代表OPで活躍した西田有志がサーブランキング1位、2シーズンぶりに復帰したカジースキが同2位に入る活躍などでチームは躍進し[11]、V・レギュラーラウンドで2位となりファイナル3進出を確定させた[12]。ファイナル3ではサントリーサンバーズに3-1で逆転勝ちし、チーム初のファイナル進出を果たす[13]。しかし、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、ファイナルを無観客で戦うこととなった[14]。そのファイナルで、V・レギュラーラウンド終盤まで1位を争っていたパナソニック・パンサーズにフルセットの末勝ち、1部昇格7シーズン目にして初優勝を果たした[15]

2020/21シーズン、令和2年度天皇杯全日本選手権大会でも決勝でパナソニックに勝ち天皇杯初優勝を果たした[16]。しかし、リーグ戦ではそのパナソニックに4戦全敗を喫するなど上位3チームに苦戦し4位で終了となった[17][18]

2021/22シーズン、西田がイタリアのチームに移籍。V1では振るわず7位[19][20]第70回黒鷲旗全日本選抜大会では3度目となる決勝進出を果たし初優勝まであと1勝とする[21][22]。しかし、決勝ではリーグ戦王者のサントリーサンバーズに敗れ、初優勝とはならず3度目の準優勝となった[23][24]

2022/23シーズン、西田がチームに復帰し、関田誠大ティネ・ウルナウトスロベニア代表)も獲得し、世界選手権で活躍した選手3人を補強した[25]。それに加え、元日本代表の柳田将洋もサントリーから移籍加入した[26]。一方、西田の代わりにオポジットを務めていた宮浦健人(日本代表)は、ポーランドのクラブに移籍した[27]。大型補強をして迎えたシーズン、令和4年度天皇杯全日本選手権大会で2年ぶり2度目の優勝を果たした[28]。しかし、V1男子ではV・ファイナルステージに進出できず6位で終えた。

2024年3月9日、2024/25シーズンから岡崎市をホームタウンにすると発表した。ホームゲームの大半を岡崎市で開催する[29][30]

SVリーグ開幕に伴い、チーム名をジェイテクトSTINGS愛知に変更した。

社業

2011-12シーズンまではフルタイムで社業を行い、勤務終了後の19:00から体育館が閉鎖される22:00までが練習時間であった。前監督である長井浩二は「引退後も社業を行うため、練習時間を多くしてくれとは言えなかった」と話す。選手も「なかなか身体のケアもできない」とこぼす。会社側は2012-13シーズンから練習開始時刻を16:00からと配慮し、結果としてこのシーズン優勝およびVチャレンジマッチ勝利に繋がった。長井は「ありがたかった。競技力が高まり昇格できた」と語っている。2013-14シーズンからは14:00を練習開始時刻にするという[31]

成績

主な成績

V.LEAGUE DIVISION1(日本リーグ/Vリーグ/V・プレミアリーグ
  • 優勝 1回(2019-20
  • 準優勝 なし
V.LEAGUE DIVISION2(実業団リーグ/V1リーグ/V・チャレンジリーグ/V・チャレンジリーグI
黒鷲旗全日本選抜大会
天皇杯・皇后杯全日本バレーボール選手権大会
国民体育大会成年男子(6人制)

年度別成績

Vリーグ / 実業団リーグ・V1リーグ

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所属 年度 最終
順位
参加
チーム数
試合 勝率
V1リーグ 第5回 (2002/03)5位8チーム14770.500
第6回 (2003/04)5位7チーム12570.417
第7回 (2004/05)6位8チーム14770.500
第8回 (2005/06)4位8チーム14860.571
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V・プレミアリーグ / V・チャレンジリーグ

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所属 年度 最終
順位
参加
チーム数
レギュラーラウンド ポストシーズン
順位試合試合
チャレンジ 2006/073位9チーム3位16124-
2007/085位10チーム5位18117-
2008/093位12チーム3位1192752
2009/10優勝11チーム1位10100550
2010/11優勝11チーム1位16151-
2011/12準優勝11チーム2位1091541
2012/13優勝11チーム1位20182-
プレミア 2013/148位8チーム8位28622-
2014/155位8チーム6位21912532
2015/164位8チーム3位21129514
2016/173位8チーム5位21912743
2017/185位8チーム6位21813514
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V.LEAGUE

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所属 年度 最終
順位
参加
チーム数
レギュラーラウンド ポストシーズン 備考
順位試合試合
DIVISION1 2018-197位10チーム7位271314-
2019-20優勝10チーム2位27234220
2020-214位10チーム4位342311-
2021-227位10チーム7位361521-不戦勝1、不戦敗2を含む。
2022-236位10チーム6位362214-
2023-248位10チーム8位361422-
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選手・スタッフ(2024-25)

選手

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背番号名前シャツネーム生年月日(年齢)身長国籍Pos在籍年前所属備考
2高橋健太郎KENTARO (1995-02-08) 1995年2月8日(29歳)202日本の旗 日本MB2024年-東レ新加入[32]
3手塚大TEZUKA (1988-11-18) 1988年11月18日(35歳)192日本の旗 日本OH2023年-東レ
5饒書涵RAO (1996-12-23) 1996年12月23日(27歳)210中華人民共和国の旗 中国MB2023年-中華人民共和国の旗 福建省
6河東祐大KAWAHIGASHI (1998-02-07) 1998年2月7日(26歳)175日本の旗 日本S2022年-VC長野
8関田誠大SEKITA (1993-11-20) 1993年11月20日(30歳)176日本の旗 日本S2022年-ポーランドの旗 クプルム・ルビン (pl) 副キャプテン
9村山豪MURAYAMA (1998-07-30) 1998年7月30日(26歳)191日本の旗 日本MB2021年-早稲田大学
11秦耕介HATA (1995-07-15) 1995年7月15日(29歳)190日本の旗 日本OH2023年-サントリー
15宮浦健人MIYAURA (1999-02-22) 1999年2月22日(25歳)190日本の旗 日本OP2021-22年
2024年-
フランスの旗 パリ・バレー復帰[33]
12藤原直也FUJIWARA (2001-12-24) 2001年12月24日(22歳)192日本の旗 日本OH2024年-中央大学新人[34]
18道井淳平MICHII (1997-11-19) 1997年11月19日(26歳)197日本の旗 日本S2020年-日本体育大学
20都築仁TSUZUKI (1998-12-28) 1998年12月28日(25歳)194日本の旗 日本OH2021年-中央大学
21高橋和幸TAKAHASHI (2000-01-26) 2000年1月26日(24歳)170日本の旗 日本L2022年-順天堂大学キャプテン
22岩本大吾IWAMOTO (2001-02-10) 2001年2月10日(23歳)193日本の旗 日本MB2023年-早稲田大学
23トリー・デファルコDEFALCO (1997-04-10) 1997年4月10日(27歳)198アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国OH2024年-ポーランドの旗 Asseco Resovia (pl) 新加入[35]
24小川智大OGAWA (1996-07-04) 1996年7月4日(28歳)176日本の旗 日本L2024年-WD名古屋新加入[36]
26リカルド・ルカレッリLUCARELLI (1992-02-14) 1992年2月14日(32歳)195ブラジルの旗 ブラジルOH2024年-イタリアの旗 Gas Sales Piacenza (it) 新加入[37]
堺爽人 (2002-11-26) 2002年11月26日(21歳)196日本の旗 日本MB2024年-専修大学(在学中)内定選手[38]
荒木琢真 (2002-07-06) 2002年7月6日(22歳)165日本の旗 日本L2024年-近畿クラブ/近畿大学(在学中)移籍加入[39]
出典:チーム新体制リリース[40] チーム公式サイト[41] Vリーグ公式サイト[3]
更新:2024年10月30日
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スタッフ

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役職名前備考
部長神谷和幸
GM高橋慎治
ヘッドコーチミハウ・ゴゴール
アシスタントコーチ阿部純也
アシスタントコーチ豊田昇平
アシスタントコーチ真保綱一郎新任[42]
チーフトレーナー小林正和
S&Cコーチ市毛賢二
メディカルトレーナー赤羽誠人
アナリスト吉田拓馬
マネージャー江頭広樹
通訳石井純
通訳クリャンチコバ・リーナ
チーフチームドクター大須賀友晃おおすが整形外科
チームドクター梶田幸宏一宮西病院
チームドクター山梨裕貴愛知医科大学
Jr.指導普及・強化育成担当宗宮直人
シニアアドバイザー早野容司
スカウト増成一志
コーディネーター寺嶋大樹
コーディネーター文谷大輔
外部派遣野沢憲治中央大学
出典:チーム新体制リリース[40] チーム公式サイト[43] Vリーグ公式サイト[3]
更新:2024年10月11日
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在籍していた主な選手

脚注

関連項目

外部リンク

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