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日本の長野県塩尻市にあるパソコンメーカー ウィキペディアから
エプソンダイレクト株式会社(Epson Direct Corporation)は、エプソン販売株式会社の100%出資子会社(セイコーエプソン株式会社の完全孫会社)で、現在はBTOによるインターネット直販を主に行うパソコンメーカーである。
本社が入居する塩尻インキュベーションプラザ | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 〒399-0797 長野県塩尻市大門八番町1番2号 |
設立 | 1993年11月1日 |
業種 | 電気機器 |
法人番号 | 8100001016663 |
事業内容 | パーソナルコンピューターおよび情報関連機器の企画・開発・製造・ダイレクト販売 |
代表者 | 代表取締役社長 一杉 卓志 |
資本金 | 1億5000万円 |
純利益 |
5億8,700万円 (2024年3月期)[1] |
総資産 |
85億2,500万円 (2024年3月期)[1] |
従業員数 | 約170人(2022年4月現在) |
所有者 | セイコーエプソン株式会社 |
主要株主 | エプソン販売株式会社 100% |
外部リンク | shop.epson.jp |
1993年の設立時、親会社のセイコーエプソンおよびエプソン販売は、日本国内向けに日本電気(NEC、当該部門は現NECパーソナルコンピュータ)の『PC-9800シリーズ』の互換機である『EPSON PCシリーズ』を発売していた[注釈 1]。エプソンダイレクトは翌1994年にPC/AT互換機(DOS/V機)『Endeavor』の出荷を開始。同時期、エプソン販売からは別系列のPC/AT互換機『Vividy』シリーズを発売。NECを除く国産主要メーカーがPC/AT互換機の製造・販売に移行するなか、エプソンの系列会社である当社がPC/AT互換機を発売したことは、一部で「パンドラの箱をあけた」と言われた(発表当時のASAHIパソコンの記事)。その後、Windows 95の爆発的なヒットにより、PC/AT互換機の時代が到来し、エプソンは1995年に『EPSON PCシリーズ』から撤退した。のちにVividyも終売しEndeavorに一本化。その結果当社がEPSONブランドのパソコン事業の中核企業となった。
本社は長野県塩尻市、ノートパソコンの製造は長野県下伊那郡喬木村(ただしネットブックは中国工場からのOEM供給で、日本国内で検品後に出荷[2])、デスクトップパソコンの製造は長野県安曇野市、デスクトップタイプのサポート部門は東京都日野市にあり、ノートタイプの修理は日野市、デスクトップタイプ本体の修理は安曇野市で行っている。
直営のショールームが東京秋葉原にあったが、2010年7月に閉店し[3]、同ショールーム閉鎖後は、エプソン販売のエプソンスクエアが実機展示場になっている。また、エディオンの一部の店舗、及び、ビックカメラの有楽町本館と池袋本店パソコン館にもパソコンの展示・発注の委託をしている[2]。
オンラインショップでは、エプソン製プリンター、プロジェクター、デジタルカメラ、プリンター消耗品、他社製ソフトウエアの販売も行っている。
Endeavor(エンデバー)は、エプソンダイレクトがBTOにより直販するパソコンのシリーズ名。白やグレー、ネイビーブルーを基調としたシンプルなデザインが特徴で、企業や教育機関での採用例も多い。
ラインナップはハイエンド・タワー形デスクトップの「Pro」、マイクロタワー形デスクトップの「MT」、省スペース形デスクトップの「AT」と「ST」、ネットトップ形デスクトップの「NP」、ハイエンド・ノート形の「NJ」、モバイル系ノートの「NA」、ミニノートの「Na」など。過去には液晶ディスプレイ一体型の「PT」も発売していた。
この他、OSにLinuxを採用したモデル「LX」や、Windows Home Serverを採用したモデル、「SV」もある。
なお、ノートパソコンは、最上位機種の「NJ」に「Pro」の名を冠しており、「NT」の一部製品では、本体のカラーリングや天板のデザインもカスタマイズすることができ、個人向け限定ながらディズニーキャラクターのイラストをあしらうこともできる。また、法人向けでも企業ロゴをあしらうことが可能である。
マザーボードには、台湾ASUS製品をベースに、コンデンサ等の部品選定やBIOSにエプソン独自のカスタマイズを行ったものを使用している。エンデバーブランドの設立時には、インテル製のマザーボードを採用していた。インテル製マザーボードにはペットネームが付けられていたことがあり、エンデバーに採用されたマザーボードの名前もエンデバーだった。
2008年11月19日よりIntel Atom搭載ミニノートPC「Endeavor Na01 mini」を発売。エプソンダイレクト初のネットブック製品となった。2009年2月10日には新色の追加と同時に価格改定を行い、3万円台後半で購入できるネットブック製品として再リリースした。2011年6月現在、最新機種として、SSDの選択が可能な「Endeavor Na14S」を6月14日より販売開始した。
また、ネットトップ製品として、「Endeavor NP11」、「Endeavor NP12」をリリース。幅20 mmと極めて薄く軽量であるため、「一般的なA5サイズのシステム手帳よりも小さいサイズ」というキャッチコピーで販売されている。省電力性能に優れるとされ、CPUにはIntel Atomプロセッサを採用。超小型なSiS製チップセットを採用するなど、独特な仕様により小型で軽量な筐体を実現。
EDiCube(エディ・キューブ)は、過去にエプソンダイレクトが直販していたパソコンのシリーズ名。BTOによるカスタマイズの幅をあえて絞ることで、コストを抑えた製品群である。ビジネス機然としたデザインが多かったEndeavorとは異なり、外観の意匠はパーソナルユースを意識したものであった。
Endeavorシリーズへの一本化に伴い、EDiCubeシリーズは終息したが、省スペース形デスクトップの「MR」はEndeavor MRとして販売を継続している。
LIVINGSTATION(リビングステーション)は、エプソンダイレクトが直販するリアプロジェクションテレビ。2004年6月より発売が開始され、2005年6月には地上デジタルチューナ内蔵のSシリーズが発売された。2007年には生産完了により販売が終了している。
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