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イヴァリース(Ivalice)は、スクウェア(現・スクウェア・エニックス)のコンピュータゲーム『ファイナルファンタジータクティクス』などに登場する架空の国家・地域・世界。ゲームクリエイター・松野泰己が中心となって構想された。松野の退社後は、『FFXII』のエグゼクティブ・プロデューサーを代役として引き受けた河津秋敏がそのままプロジェクトの総責任者となり、これらのソフトが開発されている。
ゲームソフトのシナリオライティングの手法として、架空の歴史と舞台設定から物語を切り取る戦記物の形式を好む松野泰己がスクウェアに移籍した際に中心となって製作された。各時代間で大きく文明が異なるため、実際はゲーム本編のシナリオで共通する名前が登場する程度の繋がりしか明示されていないが、ゲーム内の読み物による断片的な情報から、プレーヤー側による「補完」によって楽しめる世界になっている。名前の由来は「イギリス」からである。
複数の亜人種が居住するファンタジー世界の一部の地域「イヴァリース」を指す。黄道十二星座をモデルにした悪魔(ルカヴィ)など独特な設定を持つが、一部他のFFシリーズからの名称も登場する(同名異物)。また「イヴァリース」という単語は登場しないが、『ベイグラントストーリー』では舞台や物語の鍵となる用語などが『FFXII』と共通点が多く、『FFT』のキャラクターに出自を持つアイテムが多数存在する。しかし、Twitterにおいて松野泰己による「ベイグラはそもそもイヴァリースの世界ではない。ただ、いくつか入れたお遊び(アグリアスの口紅等)のせいでプレイヤーさんがイヴァリースだと考え、更に、FF12のプロモーション(海外向け)の都合で一緒にしちゃえという話になり仲間入り」という発言があることから、本来の構想では含まれていなかったと考えられる。
それ以外にも、『FFT』にはクラウド(『FFVII』)、移植版の『FFT獅子戦争』にはバルフレア(『FFXII』)と、発売当時のナンバリング最新作の主要な登場人物がゲスト出演している。
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イヴァリースアライアンスとは、イヴァリースを舞台とした作品群を纏めたブランド名。スクウェア・エニックス作品における「コンピレーション・オブ・FFVII」「フロントミッションプロジェクト」「スクウェア・エニックス ニューコンセプトブランド コード・エイジ」「ファイナルファンタジー携帯機完全移植計画」「ザ・ワールドオブマナ」「ファブラ・ノヴァ・クリスタリス」などと同様のシリーズレーベルである。
『FFXII』の続編『ファイナルファンタジーXII レヴァナント・ウイング』、『FFT』のリメイク『ファイナルファンタジータクティクス 獅子戦争』、『FFTA』の続編『ファイナルファンタジータクティクス A2 封穴のグリモア』を商品展開するために発表された。イヴァリースの生みの親である松野泰己が在籍していた時代にも、『FFXII』『FFTA』『バルフレア達の新作』による近い構想が存在していたが、退社した現在ではイヴァリースアライアンスへの関与を示す情報は存在しない。
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